2年に一度の更新(爆)

いよいよ最終章。観てきた(初日2回連続、以降1週間毎に2回のペース)。
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パンフの表紙がありきたりなのでこっちのムビチケに(てか写真撮り忘れて今掃除中のどこかへ)

まず前提は話しておく。
・俺はねずみーがキライである。MovieNexとやらでイヤイヤ作ったアカウントのパスワードにihatedis●yと設定するくらい(しばらくして凍結されたw) ルーカスフィルム買収を良かれと思ってるわけもなく、まして当時鋭意製作中だったスピンオフ「クローン・ウォーズ」を制作会社の違いから打ち切りに追い込んだのを言語道断と恨んでいる。
・俺はJJエイブラムスを過度に高く評価している。「スター・トレック(2009)」と「イントゥダークネス」で見事スタトレを復活させてくれた立役者であり、ファンのツボを心得ている映画人だと思っている。後者は劇場で10回観た。日本は半年遅れの公開だったので11回目観たくなるころには輸入盤BDが届いてたので、それで更に回数を重ねている。何度観ても飽きさせない映画が作れる人。
・俺は2017年12月に劇場に行ったら、なぜかライアン・ジョンソンが撮ったらしいねずみー上層部へのプレゼンテーション映像を見せられたクチなので、わが辞書にEP8の文字はない、いや記憶から無くそうと心掛けているw
・そんな失態に愛想が尽いて、ジョン・ウィリアムズも公言していることもあり、俺にとって本作を最後に観るスター・ウォーズ作品にするつもりである。42年にわたって愛し続けた思い出を胸に、そのファンタジーの世界を卒業をするつもりでいる。

もう一つ補足すると、今回ねずみーは大失態を犯した。1か月ほど前にジョン・ヴォイエガが引っ越しで失くした台本がeBayに出品され、ねずみーが回収、危うくネタバレを回避できた、というニュースが出回ったが、何かを隠したがったフェイクニュースの可能性が高い。知っている人なら7月かそこらの段階でYouTubeにストーリー判明をスクープする動画が溢れて、実際公開されてみたら文字通りそのままだった(苦笑)。EP1-6は先行するノヴェライズを読んでから観賞していた俺には何の影響もない、むしろ文字が映像になる過程を楽しみたい口だから、ユーチューバーの淡々とした語りでつまらなさ感じても映像として完成度が高ければ、レイの出自の強引な設定とか含んでいようともそれで良かった。「私がおまえの父親だ」すら承知で劇場に足運んだんだからw

そういう男にとって、結論から言うと、本作「スカイウォーカーの夜明け」は、すべての面を満たしてくれる完璧な映画だった。感傷に浸る間もなく笑顔で劇場を出れる爽快さがそこにあった。まぁ有言実行すればユアン・マクレガーのオビワン・スピンオフを観ないことになるのが心残りかな?とも考えてたんだが、サーガが終わってしまった今はもうスピンオフなどどうでもよくなってる(苦笑

JJマジックと俺が呼んでいる、始まって早々には観客の心をグイと引き寄せる手法は健在、キャラクター紹介は済んでいるので輪をかけてテンポが速い。従来の物語りペースを無視するかのようで忙しいw 次から次へと舞台が変わるRPG的な展開も必要然としているので気にならない。何より初めて行動を共にする主役3人のキャラクター・芝居の間合いがとても良い。ポーが絡むことでこんな豊かになるあたり、群集劇描写(しかも多くなればなるほどはスタトレで実証済み)に長けたJJの冴えが光っている。さらにドロイドの扱いも旧作然(特にEP5)としてて見事。新キャラクターの女性二人も登場時間は少ないものの、「活きたセリフ」でちゃんと存在感を際立たせている。

ただの長くて話が無駄の積み重ねだった、某エピソード(なのか?辞書にないと言ったぞw)と大違いである。

ファズマを殺された代わりに中が女性のストームトゥルーパーを登場させたり(ジャナのことでなくトゥルーパーに居た)、
情緒不安定・セクハラ・ストーカー女としてしか描かれなかったローズは出番が削られ、
無駄死にさせられたアクバー提督はその息子に遺志を継承させ、
ルークに「ライトセーバーを粗末に扱うんじゃない!」と言わせるあたり、
どれも前監督がシラミ潰した伏線をそのメンツにかけて回収・コケにしているあたり、JJは前作否定を否定しているが、共同脚本だったローレンス・カスダンの仇討ち的な意味も含めて俺は気分が良かった。
次世代のフォースの意味を魅せるのを半ば諦め、言われたとおり「すべて終わらせた」ことでねずみーはJJに任せたことが正かったのか、再考せざるをえまいとも感じた。EP8で最後に希望をもたらした少年も、ジェダイにもシスにもレジスタンスにも属せない世界でエスパーとして生きなければならない続編の将来を絶ったんだから(痛快
本来制作裏の衝突なんて表面化させるもんじゃないが、種を撒いたのはねずみーであり、無能なキャサリン・ケネディなんだからしゃーない。
もうこの時点でJJは困った時に頼ってくる連中にキレているんだと診た。さらにメイン・ストーリーの展開にも拍車がかかる、てかぶっ飛びすぎw

カスダンの仇討ちだけでなく、JJがこれまでスター・ウォーズに関わってきた人々(前監督以外のw)に最大限の敬意を払っているのが嬉しい。
音楽はシリーズ通して原則、映像から起こした新たな充て録で、過去にはEP6でEP4のデススター攻略を使いまわした以外は見当たらないはずだが、今回、レイが第二デス・スターの亡骸内、かつての皇帝の間にたどり着く際に、"Vader's Death"がロンドン・シンフォニック・オーケストラの演奏のまま再登場している。俺には新録音でなくそう聴こえたので、なんで原版使用権料が発生するようなことしたんだろう?と思ったんだが、LSOとRSOへの謝辞みたいなもんだと考えている。もしくは録音後にここに載せる音楽はこの曲が然るべきと思ったのかも。
歴代のジェダイ騎士の声だけでの登場然り(EP7のマズ・カナタの館でのシーンより更に人数増やしてシスを全滅させるほどのパワーが込められていた)、
基本的にCGだからこそ可能な物量作戦で描かれた何千隻規模の大艦隊とかは「ありえん」とも思えるが、レジスタンス側のその先陣を切ったファルコンにEP4-6の生き残り名パイロット、ウェッジ・アンティリーズが載っているだけで妙な説得力が生まれている(彼はEP7時に出ても退屈だからとオファーを断っている)。

ポーに「亡き者のために」と言わしめたように、この総力戦が42年間この世界を支えてきた人達へのJJなりのセレブレーションなんだと確信する。こんだけの作品だからギャラは出るでしょう。全員が幸福を享受できる最後のお祭り感がある。

レイアのEP7に遺されたシーンは未公開シーン・背景を合成し直した使いまわしも含めて、丁寧に、ほとんど違和感なく使われていた。レイとライトセーバーの受け渡しを2回したり、そのあっけない最期(こっちはルークで慣れてたw)の不自然さはあるにしろ、キャリー亡き今は納得しなきゃいけない部分である。そして、息子を救いたいという無念をなんとハン・ソロの亡霊が引き継ぐのにちょっとしたサプライズ感。
今回のエンドロールにハリソン・フォードの名前は一切ない。画面目一杯に登場するカメオ出演と言ったところか。役柄上念願叶って殺されたものの、リアルでかつて愛した女が死して果たせなかった最後の大仕事を引き受けた彼の漢ぶりは感動的、しかも"I know"で〆て彼らしく終わらせる所は、EP7で一度失敗したシチュエーションではあるものの、十分な説得力を持って魅せた最高の見せ場だったと思う。
だからカイロ・レンがベン・ソロに戻り、やっとベンと呼べたレイと心を通じ合わした僅かな時間が自然に受け入れられ、切なくも感じる。

ジェダイの総力がエクスゴールのファイナル・オーダーをシスもろとも壊滅させ、ベスピン等で行われていたファースト・オーダー残党との闘いにも勝ち、今度こそ共和国に平和が訪れるラスト。再会して抱き合うレイ・フィン・ポーにEP6のルーク・レイア・ハンが重なり、大団円を実感させる。

ここで高揚感高らかに終わってもEP6をなぞって良かったかもしれないが、場面はタトゥイーンへ。

俺のラストの解釈はこうだ。

タトゥイーンのシミ・スカイウォーカーが眠る墓へ。アナキンもそこに眠っている(霊体だから漂っているか?w)に違いない。すべての決着を報告しに行くレイ。
ジェダイを継ぐつもりなら、せめてルークのライトセーバーは手元に残し、後世に伝えていくのが筋だろうが、その気がないから2本とも地中に埋める。家族のいる場所に共に。
代わりに手にしていた黄色のライトセーバーにも意味はない。スピンオフではジェダイを守るガードナーが持つ色だとのことだが、自分が継がなきゃ守るジェダイもいない。ジェダイ訓練の途中で作らされたものをただの護身用に使う程度かと。

レイがスカイウォーカーを名乗る、のは今回だけだと思う。前半パッサーナで女の子に名前を訊かれ答えられなかったことへの演出的な解決であって、レイが今後嘘をつき続けるとは思えない。
レイの性格は芯が強く実直で、裏表のない女性だと思っている。平和になったらどんな職に就くだろうか?彼女自身が嫌でなければひょっとしたらガラクタ漁りに戻るかもしれない。そんな子だとも感じる。
俺にはいつもの静かに落ちる夕陽でなく、手前があたりを揺らめかせながら登る朝日に見える。バイナリ・サンライズを眺めながら想う自分の未来はどんなものか?

見事な〆とファンファーレが、ジェダイもシスもいなくなった世界を宣言して終わる。サントラを初めて聴いた時、フィナーレ冒頭がEP7と全く同じアレンジだと気づく。意外にこれが初めて。前回キマった同じタイミングで監督のクレジットを入れたかったJJの最後のわがまま、といったところか(微笑)。


結局、原作者(ストーリーテラー)の手を離れた物語世界を他の人が引き継ごうとすると、どうしても二次創作のような作風にしか感じ取れないというのも事実だともいえる。そこに正しい答えはないし、気に入らなきゃ自分で作ればいい(苦笑)。ひょっとかすると、ねずみーとルーカスフィルムは数年後にこの3部作自体をスピンオフだったとか言い出すかもしれない。でもこの8部作物語こそが俺の観たかったスター・ウォーズであったと断言するし、この4年間良い夢を見させてもらった、とJJに感謝している。もう一度宣言しておく。JJが提示してくれた世界は少なくとも俺には納得できるものだったし、なにより、何度でも観れる「映画」としての完成度が高かったので、未練はない。
そもそも俺には - SFではない、家族の物語 -なので、人物描写にしか焦点を当てていないので他のファンが気にしている設定の甘さとかに大して関心はなくw うまくまとめたとしか感じない。

評論家やファンの間で評判が悪いこと、ルーカスフィルムはもはや名ばかりの、その意志が引き継がれていない別もんであることも特に気にしない。むしろ興行的に失敗しないとねずみーの拝金主義第一の量産が止まらないのなら、良いクスリになるかと。


さて、物語を読み終え、裏表紙を閉じることにしよう(ピリオド=終止符)

スター・ウォーズ 最後のジェダイ(EP8)
前回は仕事が重なって初日鑑賞が叶わなかったが、今回は無理してでも「早く」観たかったのでいつものバルト9で。

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それだけ期待が大きかったのは、3部作の真ん中で既に紹介を終えたキャラクター達を使ったぐっとくるドラマが自由に描ける、物語のもっとも面白い「転」に当たる部分なわけで、ライアン・ジョンソンについても「ブラザーズ・ブルーム」「ルーパー」と観て、まぁドラマ部もちゃんと撮れる監督だから安心して任せきるつもりでいた。実際上映開始5分前の喫煙所で次のチケットを取ってたくらいw 今回の作品に期待していた。

そして、深夜2時近くスタート4時半終了にもかかわらず結構な人の中、いよいよこの目ですべてを確認!

眠くもならず、冬寒いと極端にトイレ近くなるにもかかわらず、最後まで見切った2時間33分、いや、エンドクレジットは途中退出したから29分くらいか?

頭の中が混沌として整理がつかない状況で会社に戻ることとなった。

観た直後の感想は、総じての印象は悪くないし、むしろ「よく頑張ったね」と声をかけてやりたい気持ちではあった。俺が辟易してた小動物の件も「あれは食肉」という形でまとめられてたしw 主軸のドラマはブレずに描かれてたと思う。

ただいくつかの点が俺の後頭部をひっぱたかれたかのごとく混乱させて思考を停止させよる(苦笑)。

まずSW史上最長の上映時間。これはウチらダイハードなファンにはあっというかも知れないが、普通の人には長すぎると。実際、ある瞬間で音がまったく途切れる瞬間があったかと思うんだが、その間安らかないびきがシアター内に響き渡り、笑いこらえるのに必死だったw そもそも夜中だから不快感はないし、それも無理のないことだよなと思った。いや、ファンだってこんだけの時間中常に注意力を散漫さすことなく神経をとがらせながら観てろ、というのは酷である。今回は途中ケータイで時間とか確認せずに見続けたが、そろそろ終わるだろうと思ったら、そーいや予告編で出てきた塩の惑星が出てないやんと気づき、まだまだ終わらないと思ったら、多少げんなりしてきたw

基本的にEP1,7はEP4、EP2はEP5の物語展開や構成を模すのが暗黙のルールとなってる(EP3がEP6に似てるかは置いとく)。EP8もEP5に倣い、ジェダイ側の話と反乱軍側の話が同時進行で交互に視点移動していくパターンは踏襲してる。
ただ、ジェダイ側のストーリーの分量が多すぎて、それに合わすため反乱軍側の話の持ってゆき方が冗長で無駄なトピックを詰めすぎた感がある。レイアが吹っ飛ぶシーンとか、カジノの惑星なんて本当に必要だったんだろうか、と。

観終わった後、なぜこの不均衡が起きたかを12時間くらいかけて考えて出た結論は、ジェダイ側のストーリーがEP5とかを超えてEP6の途中くらいまでの話になっちゃってるからである。多分観てる誰もが、最高指導者といわれるスノークがああもあっさり死んでまうとは想像もしてなかったでしょう。あれじゃジャバ・ザ・ハットくらいの玉だったくらいにしか思えんし、最終的にルークが
「私は、最後のジェダイ、ではありません!」とかガキ使の利き●●コーナーみたいな一言漏らして昇天するところはヨーダのそれに倣っていると考えれば、中盤話を大幅に超えて〆に入ってるわけで長くなるのは当然なんである。

フィンとファズマの確執にも決着をつけ、レイの正体を金のために両親に売られた過去を持つ普通のファザコン女と決めつけ、そう、なぜかライアン監督は、EP7でJJとローレンス・カスダンが新3部作が盛り上がるように一生懸命練りだした新たな物語の枝葉ひとつひとつに決着をつけて終わらしているんである。あんたに任されたのは「結」の部分じゃない。

EP5以降のSWが終始「贅沢な自主映画」と揶揄されていたのを、E7をEP4にあったほどよいスピード感あるエンタメ作品に戻したJJに倣わず、またなんか「思いのたけぶっこんだらこんなんなっちゃいました♪」的な感覚でまた逆戻りの自主映画もどきにしてしまった功罪は、その手腕が優れてたとしても許すべきではないと思う。

そして、謎のラストシーン。途中に出てきた少年(名前はパンフにある)が反乱軍を夢見るという、え、何?なんでこんな本作でも重要でない人物のシーンでメルヘンチックなイメージ醸し出して終わらすの?てか、こんなこと、ねずみーに「将来この子が大きくなった姿を描けばもう一儲けできまっせ♪」と手もみしながらささやく悪徳商人のやることやんけ。そこまで媚びるか?と失笑だった。

で、ググってみたら、既にライアンはEP10からの3部作にプロデューサとして参加が決まってると知って、つまり明らかにそれを意図した伏線というわけだ。ライアンの頭の中には、自分が関わらないEP9のことなんかこれっぽっちもなく、ねずみーというかルーカス・フィルムとの今後のビジネスしか考えとらん。もしくはEP7で好き勝手に作った設定を次に丸投げされたことへのJJに対する陰湿な復讐劇なのか?

裏切られた感が半端ない。てか、俺は彼がUSC出身ということもあって、ルーカスをオビワン、ヨーダを(EP5を監督した)アーヴィン・カーシュナー教授だと見立てて、アーヴィンに匹敵または超えるような一作を魅せてくれるものだとばかり期待してたが、これじゃ私利私欲で動いたアナキンじゃん(苦笑)彼にはホント自滅してほしいわ。てか、ここまで統率が取れてない状態の作品を量産する無計画さをコントロールできてないルーカス・フィルムもキャサリン辞めさせてジョージ戻せって。

EP7を見終わった時、さぁ次は?ルークはレイに修行をつけるもカイロとの一騎打ちで果てる。そして驕るカイロは爺さんのマスクを修復しヴェイダーを名乗る。ファーストオーダーと反乱軍の行方は?最終章へのお楽しみ!等とその先を予想してワクワクしたもんだが、今EP9がどんな話になるか予想もできないし、もっと困り果ててるのはJJなんじゃないかと思う。キャリーが亡き後を継ぐというだけでも大きな課題なのに。

でもJJはそんな窮地に屈しないヴァイタリティで、エンタメとして一級品にEP9仕上げてフィナーレを飾ってくれることを信じている。EP9が思い浮かばないとは言ったが、ひとつだけ、俺はサガの最後には「王家の間とエンドタイトル」が流れるのがふさわしいラストショットであってほしい、それを観て号泣する自分を夢見てる(爆)
JJ、あなたが俺の最後の希望なんである。

2年後に今回とは違う、よい興奮で冷めやまぬレヴューが書ければよいと思ってる。そして俺はSWをEP9で卒業する。

ネタばれも心配しながらTwitterの140字だけでは俺のEP8への思いを伝えるのが足りないので、やっぱWSとSWに関しては最低でもブログでしょう♪と書き終え、よく見たらEP2,3はあってもEP7について書いてなかったことに今更気づく(汗

てことで簡単に捕捉。以前に書いた体で(え、じゃあ最後の〆が虚しいw

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JJが監督するということで作品の出来に関しては全く心配してなかった。予想を上回るよく出来たエンタテイメント作品となっていて、見終わってつけた点数が300万点w

「JJマジック」という言葉を知ってるかい?いや、俺が今作った言葉なんだがw

この人には観客をキャラクターに感情移入させるのに、たった一言のセリフか動作しか必要としない。

SWの新章に関してはキャラクターの名前は判明していたものの、どんな人物なのか事前にまったく知られないよう情報規制が敷かれ、謎のベールに包まれてた。例えて言うなら入学式や入社式で、まだ周りの人がどんなだかわからず、ワクワク感より不安のほうが大きい、誰もがそんな気持ちで作品ができるのを待っていたに違いない。

物語内の登場人物も初めて絡み合う者同士だから同じことが言えるわけだが、そこでJJマジック。フィンとポー・ダメロン。状況的には敵同士で殺し合いしかねない同士が、フィンの「正しいことがしたいんだ」というたった一言で全面的に協力し合い、ジャクーで分かれた後も互いを心配しあう仲になる。レイとBB-8。ハンターに絡まれてるのを助けたものの、面倒には巻き込まれたくないレイ。でも結局放っておけずに、顎をクイっと動かして付いてこい合図。そしてレイとフィンがめぐり逢い、共通の追っ手をまいた後に互いにアンタ凄いと褒めあって生まれる友情。観客もその姿を観てスッと自然に自分に近しい存在にしてしまう。人見知りで時間をかけてでしかできない俺にとってはうらやましいかぎりのコミュ能力であるw スター・トレックのリブートで、自分の中に血肉として染みついてる完成された有名キャラを全く知らん俳優が焼き直すってことに懐疑的だったオールド・ファンな俺に受け入れさせたことで先に体験済みだったから、今回もその演出テクニックに恐れ入った。

あとはキャラクター達と監督を信じて任せきって、物語が進むのを楽しめばいい。それがEP7の楽しみ方だと思ってる。細かい設定の粗なんか気にしなくなるはずw

新しい兵器スター・キラーとか、EP4に酷似してるのは否めないが、EP1がそうだったように、基本的にEP4の物語進行・構成を模するというのが三部作の1本目の暗黙のルールだから全然OK。

ジェダイではないレイやフィンがライトセイバー振りかざすのに抵抗があるかといえば、俺自身は今回のフォースという力が、カイロ・レンのようにジェダイの血を継ぐミディなんとかが多い人たちだけに伝わる特殊な能力ではなく、万物を取り巻くエネルギーとしての存在に特定の人物が何かの拍子で反応して湧き出すパワーみたいなものだと捉えた。例えるなら某国産ロボットアニメに出てくるニューなんたらという力みたいなw

「フォースの覚醒」というのは長い年月を経て誰にでも起こり得ることになってるのが、この三部作で語ろうとしている新解釈なんじゃないかと思う。

旧作と新作の登場人物を交錯させ、ハンの死は最初は受け入れ難かったが、世代を交代させることを臆せず次の物語を編もうと奮闘したJJの頑張りは賞賛に値すると思う。

そして物語は多くの謎を残しつつ、年老いたルークをたった1カットしか登場させずに、SW史上初の「つづく」状態で終わらせた衝撃。TV出身のJJがシーズン・フィナーレの手法をまさか持ってくるとは、てか吹替で旧作と同じ島田敏さんがキャスティングされてたけど一言もしゃべらずにギャラは?(知らんわw)アレって大体、後先のことは考えずに次のシーズンへ丸投げしちゃうらしいので、次の監督は大変だなぁと思う。

投げられた賽の目は最大の6だったと思う。好調な船出。2年後の次作に対する期待に早くも胸ときめかずにいられない。


生命(いのち)の唄

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WS、まさかの2年連続来日(それよかKINO、2年連続でここ更新、かw)。

正直、今年のツアーは新入りジョエルを稼がせてバンドにキープしとく意味(そーしないと彼、内職大好きだからw)でのアメリカだけでの「グレイティスト・ヒッツ」ツアーにとどまると思ってたから、ラウドパークのヘッドライナーのもう片割れになろうとか全く考えてもいなかった。

今回のラウパは先にスコピありきで、多分彼らが1日目のギャランティをごっそり持ってちゃうから、むしろ2日目の収益で他の全バンドが賄えるような(猛爆)安いギャラでもヘッドライナーという栄誉だけで動いてくれるようなエクストリーム系のバンドになるとばかり思ってた。
誰とは言わないが、ほぼ皆勤賞だったあの人が今回不参加だったのは興味深い(安いギャラで動けるほうで単独ツアーしてくれることにはなったがw)。

俺の裏読みでは、いろいろあたってみてうまく交渉がまとまらなかったんで、最後にカヴァんとこに泣きついた、というのが実情だと思う。でなければスコピと同時発表でなかったのが不自然じゃん。

ホワイトスネイクがメタル界で最も客単価の高いバンドになって早4年(しかも成功している、てかコア・ファンが文句を言わないで貢いでくれるww)、ラウパ単体のギャラでなく、2-3か所のツアーを回わる契約であれば、そこそこの利益は上げられると、カヴァもクリマンも考えたんじゃないかと。

ただ、ラウパ発表も遅れ、本興業が集客できなくなると困るから単独の発表も遅れ、2か月切っていてはさすがにきつかったようだった。静岡では後方は空席だったらしいし、大阪では招待席の受付に長蛇の列ができるというありさまだった。前年観たから今回パス、というのもあるかもだが、内容がほとんど違うんだからそうではないと思ってる。あくまでも発表のタイミング、期間の問題だったと。

そこらへんはカヴァも感じ取ったようで(そりゃ開演前・開演中もスタッフに場内をチェックさせるのが常なので緊急事態に気づくわな)過去77回(当社比)試みたことのない
「Whitesnake will be coming very soon...」というカヴァの生アナウンスまで入る事態。悲しいことに、これがオジーみたいに恒例だったら盛り上がるんだが、気づいた人少ないのか完全無視されたw


そこで俺がしなきゃいけないことはたったひとつですよ。それが今回のVに顕著に表れてます(猛爆)。


前回ってパープルの曲を披露するツアーだったから、(旧曲だけど)新曲は当日行ってみないとどう呼応すればいいかわからなかったから割合おとなしく観れてたからそこそこの量・そこそこのシーンが撮れたんだと。
今回はなじみの曲を、どこで歌うか、どこにクラップ入れるかが体に染みついてるので、その作法の際にシューティングが途絶えますww(1か所停止し忘れてるし)
逆に次回も同じ結果になるだろうから今回が最後かもしれないし。

そういった意味でタイトルを「Personal Log(私的記録日誌)」としてある。ここでの限定公開ということにしたい(俺の横でライヴ観たことがある人がほとんどのここなら慣れてるだろうしw)。



基本的に2003年のツアーに"The Deeper the Love"を加えただけの「平凡すぎる選曲」、その中で各曲がどうアレンジされてるかが注目点だが、さほど違いはなかった。
それに関してはこのツアー初期の音源を聴いていてわかってたが、それで俺は前ギタリストに与えられてたパートをジョエルが弾いてるのかと思ってたが(だからホントはここで「あんた、耳コピする相手間違ってるアル」と指摘したかったw)、実際はほとんどレブによるフォローだった。それはそれでおかしい状況ではある。バンマスだから、上司だから仕事を多くこなさなきゃいかんのか?

あと、"Deeper"では"I don't mind"からをマイケル・デヴィンとの掛け合いにアレンジしてた。また"Rain"の一部も彼に振ってたように記憶する。それが何を意味するかは人それぞれ。たとえそんなブレイクタイムが増えたとしても(あ、言っちゃった)クオリティが低かったり、手を抜いたりせずに、去年と遜色なく、その高額なチケット代に見合うショウを魅せてくれたことは、見ての通り、疑いの余地はない。

パッション。その思いのたけの情熱をありのままを見せてくれる人。それがカヴァ。前々回のツアレポの〆を繰り返しになるが、そうしか言いようがないし、そこが彼の偉大さであることに関しては異議申し立ては受け付けない。
ただ、老いていく中、自分のもてる体力や魂を削ってでも燃焼しようとする、そんな彼の姿を、あと何回観れるのかなぁと脳裏にかすりながらの参戦だったことを付け加えとく。


少なくとも「来るべき次」の前に燃え尽きることのないよう、今はゆっくり休んでほしい。お疲れさまでした。(え、これが今回の〆?w)

Xperia Z3 Compact はかく語りき

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2年3か月ぶりにリターンズにリターンズ(失笑)

ふとした契機で過敏性腸症候群患って1年半になり、生活ペースが変わる中でも、やってきちゃうものはやってきちゃう、ホワイトスネイクのジャパン・ツアー。


今回は遠出になる札幌・広島を辞退し、他4公演に参戦してきたわけですが、幸いプロ仕様以外の機器での撮影はOKということで、写真やら動画やら仰山撮ってきました、てか結果的にメチャ撮れましたw


2年前も許可OKの日があったけど、当時の富士通Arrowsじゃ全然瞬間瞬間を押さえることもできなかったし、逆に撮っていいという機会がない日本人にはいざ何もできないことを痛感させられたわけですが。。。

テクノロジーの進歩は偉大で、今回はダメ元だろうと繰り返したことが、なんか自分でもすげーじゃん!と思う瞬間が勝手にそれなりの形となって残り、もうソニー様様って感じですww


もともと「今のWSを食わず嫌いしてる人々」に今起こってることを伝えられたら、ライヴにその足を運んでくれたら。。。との想いで撮った映像なので、初日の翌日から楽日の翌日まで限定でYouTubeに公開したんだけど、おかげさまで1500以上の回数でほぼ80%が日本人だったので、その目的が少しでも達成できてたんだったら甲斐あったんだけど、どうだったのかな?


で、今頃は毎度2-30時間かけて長文レヴューを書く作業の頃合いなんだけど、今回は体調的・時間的に厳しいのと、昨日出来上がったこの最終編集版(参戦者の思い出用のつもり)が、実際全てを物語ってることに気づいて、申し訳ないけど今回はこれでツアレポに代えさせていただこうと思う。。。てか、(着てるもの以外)4公演に違いがほとんど見つからないので書くの大変なんだよw それは「どこがどの公演か判らない」ように敢えてした、この最終編集版を観ても明らかだと思います。


原則「ライヴに参加しながら」のシューティングになってることをご理解の上(クラップ誘われるとこでちゃんと見切れるww)、お見苦しい、お聞き苦しい点多々あるのはご了承下さい、てかこれが俺の目線そのものなんだわ♪
また、限定公開となっている他、一部の国ではブロックされる内容を含むので(爆、そう出たんだからしゃーない、でもそこを削除する気なし)、ここ以外からのリンク・埋め込みもご遠慮下さい。

では、1時間と長いですが、お楽しみ下さい。参戦の皆様には観たもの・聴いたものがここにあるはずです。


数々の思い出とともに。ホワイトスネイクにKANPAI!


Everybody Wants to Go to Heaven

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ライヴのレポほったらかしにしてることに罪悪感を抱きつつ。。。映画のレビューww その1。

待ちに待った、スター・トレックの新作「イントゥ・ダークネス」の先行上映に行ってきた。

。。。3日間で5回ww

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実によくできた映画である。俺自身は観る前にネタバレは大歓迎で、今回もいろいろ情報を入手してた。それでも裏の裏の裏をかくような今回の策略は見事だったと思う。脚本(ほん)が素晴らしくよく出来ていて無駄がない。どのセリフも物語内で繋がるのはもちろんのこと、他のエピソードにも繋がっているあたり、マニアックなファン目線で推敲し尽くした結果に違いない。

まぁストーリーのネタバレはまだ早いかもなので後にまた書く機会があればその時に譲る。複雑すぎてよく判らないかもしれないが、メイン・テーマはすごく簡単。25文字で表そうか?(爆)

「スポックがカークを『ジム』と呼ぶようになるまでの物語」


この着地点がブレないでストーリー、いやキャラ描写が進んでいくのはとても気持ちがいいと思った。


さて、あるシーンでブルーズが流れる。われらがアルバート・キングさまの声とギターだとはわかったが、曲名を知らんかった。エンド・ロールの最後で確認したらこれだった。


「誰もが天国に行きたがる、でも死にたいとは思っちゃいない」


次のシーンにリンクしてるんだよね。

200年後にもブルーズが生き残ってると知って嬉しかった(オイオイw)。


じゃあ、これから6・7回目を観に行ってきます♪

猛犬注意

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二つのバンドの狭間を揺れ動いて結局孤立したマーク・ポートノイが、ビリー・シーンとジョン・サイクスというメンツで活動を開始したという話を訊いたのが2年前。で、案の定、サイクスのルーズさに付き合いきれなかった二人は袂を分かち、これまた案の定wビリーの近場であるリッチー・コッツェンに声をかけプロジェクトを再開したと訊いたのが1年前。ただ、当のコッチーのHPやつぶやき見てても一向に活動してる模様はつかめず、またリズム隊はトニー・マカパインらとセッション・バンドを組んで来日したりと、また人知れず空中分解してしまったのでは?とその実態が霧の向こうのままだった。


それが今年に入り、バンド名に「ザ・ワイナリー・ドッグズ」を冠してアルバムをリリースするとメディアが報じ始めてこの「スーパー・バンド」のベールがやっとはがされた。で、発売されたのがコレ。直前には来日も発表された。

1CD+1DVD / The Winery Dogs / Same


それぞれのエクイップメントの世界でトップを走る人達のぶつかり合いゆえ、その音圧には凄まじいものがある。実際俺は夜聴くと体力奪われるので朝会社行きがけにしか聴けなかったw バンドの創設者、裏のボスを差し置いて(爆)音楽的にはコッチーが主導しているゆえ、彼の聴きなれたメロディ・ラインがあちこちに散りばめられてはいるものの、バンドのコンセプト自体が彼の目指す「歌もの」とは対極をなすものなので、俺的にはイマイチ物足りない、てゆーか馴染めない。多作家でセッションも幅広くこなすコッチーが、サイド・ビジネスでやりましたよ、的ないつものパターン。まぁ逆にライヴ予習で歌覚えていかなくてもよかったんでその点では助かったんだがw


そんなだからライヴに向けての高揚感って、いつもほどではなかった。正直直前のウィッシュボーン・アッシュのほうが楽しみだったし(苦笑)。一応押さえてた大阪のチケだが、7月頭から続いている急な仕事もあったし、まぁソロは全部行く(ストーンズの前座やったのは知らなかった)義務感はあるけど(誰に対して?w)、バンドの一員ってシチュならどっちでもいいや、てことでヤフオクで売っ払う。なので俺の初日は日本青年館だった。


今回でライヴ観るの3度目な日本青年館は、周りが野球練習場だったり競技場だったりして判りにくい所にある。以前イングヴェイを観るのに大江戸線の最寄駅から向かったけど、案の定迷い"Rising Force"中にたどり着いた orz 今回は千駄ヶ谷駅から向かい、難なく開演前に喫煙所で一服できる余裕。。。。だったのはその間に上のホテルへ4-5回泊まりに行ってしっかと足が覚えてたからだよ(爆、あそこは旅館みたいな20畳の和室に5000円以下で泊まれて気分転換になるん♪)


で、この日の席は真ん中あたりの列の最も左端の席。まぁ普段の俺的には両サイドが人よりもそっちのほうが気が楽で好きなんで決して悪い席とはいえないんだが。。。開演のアナウンスで本日の公演はDVD収録されるとのこと。さすが深民氏やりたい放題のWHD(爆)。


客電が消えショウのスタート。ソールドアウトな会場の歓声が物凄い。その中、印象的なSEが流れるとかもなく、至って普通な感じでメンバーが登場して一斉に音出しして1曲目の"Elevate"で俺もヘドバン!


。。。のつもりだったんだが。。。大好きなコッチーのギターとヴォーカルがよく聴こえません(涙)。
目が悪い俺にはこの位置じゃ顔すら見えない。てか、俺、今回で20回目になるが15メートル以上離れたとこから彼を観たことがないのでかなり困惑した。


予想が的中して、ビリーのベースとマイクのドラムしか聞こえない。ビリーはステージ上にアンプを6つも展開なさっとる。。。それが直接こっちに届き、PAではうまくミックスされてるのかもしれんが、今回それよりも左なので、まったく音像が捉えられない最悪な状況。


CDでは絶妙なパワー・バランスで圧倒されたが、ライヴだとそのパワーを誰も制御することなく開放するもんだからもうとりとめないことになってる。それはコッチーの唄にも影響されてて、彼の味のある普段の絶妙な唄どころでなく、音程をよく外す。イヤモニ届いてないのか?


てことで、2-3曲目には早くも俺ギヴ・アップ(涙)。どーせDVDになれば「正しくミックス・ダウン」されて、唄も差し替えられた形で見れるでしょうと、試合放棄のコールド負け状態。腕を組んでリズムにも乗らずただ仁王立ちしてその場に終わるまで居た。


。。。のでこの日はよく覚えてない、てか今でもなかったことにしたい(爆)。本編ラストでコッチーが初来日以来17年にして初めてキーボードを弾く姿が垣間見れたが、後ろ向きじゃ悲しい(聴きどころというほど上手くもないし)。2回の演後の集まりで、これほど場所によって感じ方・捉え方が違うショウも珍しいなぁと肌で感じたし、ドームとかなら割り切れるが、ホールという場所で観せる側(主催者側)としてこういうことって本来あっちゃならないようにも思うんだが。

17/07/2013 Tokyo Nippon Seinenkan Hall The Winery Dogs setlists

Elevate 
We Are One 
Criminal
One More Time 
Time Machine 
Damaged 
Six Feet Deeper 
Drum Solo 
The Other Side 
Bass Solo - You Saved Me 
Not Hopeless 
Stand
You Can't Save Me 
Shine 
I'm No Angel 
The Dying 
Regret 

Encore
Fooled Around And Fell In Love 
Desire


もうなんか鬱になりそうなくらい落ち込んで会場を後にして、帰りに寄ったカフェのおねいさんが超かわいかったので慰めてもらいたかった(って連れの女性二人に失礼だぞ!)。この日のめざましテレビの占い「気分がブルーで楽しめない一日」って当たってたわ(苦笑、ラッキー・アイテムは千切りキャベツだったけど、後の祭りだったので白菜サラダ食ったw)。


ぶっちゃけこの3ピースの形態で一番しっくり来るのはやはりライヴハウスだと思う。追加公演の赤坂ブリッツには期待しよう、と自分に言い聞かせる。ただしこの会場では珍しく椅子席仕様だったけど。もっともそのおかげで1時間前から待ち、とかでなく会場に滑り込めたわけだが。この日は8列目の最右端席、って昨日といい両極端なんだって!(ウドーの一人分確保ってだいたいそんな感じ)でも昨日と違いコッチー側だからワクワク。キーボードの位置もこちらから顔が見えそうな気配♪


そしてショウは"Elevate"でスタート。よっしゃ、今日はギターも声もちゃんと聞こえるぞ!俺も安心して音に身を任す。髭面には慣れたが、髪をあそこまで短くしたのは初来日以来だったんで若干違和感はあったが、いいんです、顔よし・歌よし・ギターよしのこれが俺の期待するコッチー様だ♪ 前回から指弾きになった姿もバッチシだ。続けての2曲でも三人のパワフルなプレイのぶつかり合いが続く。ここでコッチーが挨拶。「ひさしぶりー!」ってこの3人では初めてだから自分のこと言ってるみたいだが、そう言うところをみると2年前の台湾プロモータによる1日限りのショウは忘れたい過去らしい(苦笑)。


続けて明るめの"One More Times"と対照的なダークさを持った"Time Machine"はどうやらアルバムから漏れた新曲らしく、途中から疾走感溢れる展開でコッチーのギターが炸裂する曲。この曲が終わってマイクが早くも観客にスティックを投げ入れる。間を置いて都合3回。その後日本の観客を"Beautiful!!"と褒める一幕が。で、よく判らなかったシチュエーションを演後に知り合った当事者から訊かせてもらったw マイクは女性に向かってスティックを投げ入れたらしいんだが、取り損なってしまい隣の男性客の激しい取り合いになってしまったんだと。で、もう1回投げ込んだらまた取り損なってもう片側の男性に。でもその人が察してそのスティックを彼女に譲ったら、それを見たマイクが"Japanese, lady first!"とえらく感動して今度は彼へスティックを渡したという次第。日本の印象を良くしてくれたその男性に拍手、と同時に「ヨーロッパや南米じゃ取り合いだよ!」とそのものを演じた二人に苦笑いをw


続く"Damage"はコッチーのソロの流れを組む(「ホワット・イズ」あたりかな)佳曲で、マイクのドラムも抑えめで超聴きやすかった。対照的にバスドラドコドコの"Six Feet"も「ゲット・アップ」の次あたりにもう1枚挟まってれば入ってただろうな、路線変更で一度切り捨てたアウトテイクが今こうして日の目を見れたと考えれば興味深い。壮絶なドラム・ソロを挟んでアルバムいち速い"The Other Side"でようやくヘドバンできて満足♪


ここでビリーの超長いソロに突入。あ、俺、彼がキライなわけでは決してないからね。彼の飽きさせない持てるテクニック全部入りのソロは見ものだし、ここまでやるプロフェッショナルも希少なんで目を離す隙も無い。そのままベースからインするアルバムで印象的な"You Saveed Me"に続く流れなんてゾクゾクさせてくれた。"No Hopeless"も「ゲット・アップ」路線だわな。


ここでアコギを抱えたコッチーのソロ・タイムの始まり。やる曲は当然"Stand"しかないわけで。ポイズン時代のこの曲がここまで受け入れられてるのも妙に思えるんだが、ちゃんとコーラスもできてるし、誰にも邪魔されず(苦笑)本来の伸び伸びしたヴォーカルを堪能できたことに何の文句があろうか。アコギのまま続けたのが"You Don't Save Me"。日本未発売の「イントゥ・ザ・ブラック」の1曲目を飾る力強いメッセージ溢れる曲で、この後日本を見限ったわけだから前回含めて3回しか聴けてない。でも今回ソロ曲が聴けるとは思ってなかったんで涙ウルウルだわ、よく選曲してくれました♪ でも早々と切り上げて"Shine"へ突入してしまったのには orz コメントは差し控えるけどドラムも原曲に敬意を表して控えめだったし聴きやすかったのは確か。アルバムで好きなメロディとヴォーカルの一・二を争う"I'm No Angel"と"The Dying"(後者は若干苦しそうだったけど。後日PRTで聴けたアコ・ヴァージョンが秀逸だった)、キーボード姿を正面から拝めた"Regret"でアルバム同様に本編を〆るあたり("I'm Losin' You"みたいなガツンとした1曲で終わると思ってたのでこの余韻残してジワジワくるような終わり方も却って新鮮)と、俺的ハイライト続きで大満足だった。てか既にお腹いっぱいww


アンコールに最近たまに演ってるスティーヴン・ヴィショップのカヴァーを挟んでリード・トラック2曲のうちの1曲"Desire"と、その100分満たないけど充実しすぎのショウの幕を〆たのでした♪ とにかくこの日はコッチーだけを観てればいい場所だったのでホント楽しかった。前日どころか2年前の記憶さえアップデートしてくれた(あん時は首から上しか見えなかったので、苦笑)のでよしとする。唯一後悔があるとすれば、コッチー側良席だった大阪を手放してしまったことだな(涙)。


18/07/2013 Tokyo Akasaka Blitz The Winery Dogs setlists


Elevate
We Are One
Criminal
One More Time
Time Machine
Damaged
Six Feet Deeper
Drum Solo
The Other Side
Bass Solo - You Saved Me
Not Hopeless
Stand
You Can't Save Me
Shine
I'm No Angel
The Dying
Keyboard solo - Regret

Encore
Fooled Around And Fell In Love
Desire


個人的にはまた観たいと思うようなプロジェクトではないし、コッチーのクリエイティヴなキャリアには必要のないエラ(Part2 w)だとさえ思うんだが、アメリカ本国でのセールスが予想外にいいので、意外と長く続いちゃうかもね。そのパワー・バランスを厄介に思わず、このままコッチーが肩に刻まれた「忍」さえ肝に銘じさえすれば(爆)。


ここが静かな時は
ここで暴れてるか
鑑賞中です♪

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