2011年5月アーカイブ

事件だから!


Whitesnake / Live at Donington 1990

3面デジパック仕様のデラックス・エディション
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左がDVD+2CDのスペシャル・エディション、右が1DVDの通常盤。
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ほかにCDのみで紙ジャケ仕様初回限定盤、通常盤がある。


スネイクマニアックスにとって、1990年モンスターズ・オブ・ロックのBBCオンエアを収録したブートレッグはまさに聖典であり、(その後種々のオーデイエンスものが出たものの)当時のラインナップでの模様を物語る唯一の貴重な素材であり、アメリカでのセットリストとは違ったヨーロッパ仕様をそのまま持ち込んだ日本ツアーのおさらい音源として幾度となく聴いてたゆえ、MCのタイミングまでも身についてるほどだ。


そのドニントンの模様に映像も存在することが「スリップ・オブ・ザ・タン」デラックス・エディションにて公にされ、その片鱗に心躍らせた。そして「フォエヴァーモア」ファンパック発売時にその全容を収録したDVDとCDの製作までが進行中と知らされる。


そのインパクトといったら、たとえるなら。。。ディープ・パープルの「メイド・イン・ジャパン」の映像が見つかってそれがリリースされる、に等しいくらいの歴史的快挙だと思ってる。


そう、これは白蛇史の頂点だったあの公演を、余すところなく克明に記録した「ドキュメンタリー」である。


SD画質の繰り返されるコピーでYouTube以下になってしまっている素材ではあるものの、単純なカット割りでなく常にメンバーの誰かをオーバーラップさせて場面転換させたり、スローと止め画、カラーとモノクロを交錯させたり、と非常に細かく編集が施されて悪状況を忘れさせる。むしろカヴァをして「ロックン・ロール・サーカス」と言わさしめた絢爛豪華なショウにおけるスリリングさを余すことなく伝えることに成功してると思う。良くも悪くもオーヴァーダブなしの初ライヴ作品としての生々しさも感じる。


なによりカヴァ若い!(当たり前だ、今の俺より全然下だもん♪) 「天下とったり」の自信溢れる余裕の佇まいは、体調不良だったほうが多かった「1987」ツアー(のブートなんか)よりも見てて迫力を感じさせる(グラム・ファッションからタンクトップのマッチョ姿に変わったのもあるけどw)。


CDや2ch音声では右にスティーヴ・ヴァイ、左にエイドリアン・ヴァンデンバーグのギターが綺麗にセパレートされて(オンエアよりも)かなり大きなヴォリュームなのでカヴァの声が埋もれがちだが、そういう人向きには5.1ch音声で再生するとカヴァのヴォーカルを捉えやすくなる。


唯一残念なのは、俺が一番好きな"Is This Love"の2番の頭で「この気持ちを抑えることができない。前にもこんなことがあった」のくだりに"1983"を挟み込む部分でカヴァのアップがほしかったのにヴァイだったこと(苦笑)くらいで、あとはあのツアーを武道館で観た時の興奮をひとつひとつ再検証するチャンスを与えられたような嬉しい気分にさせてくれる。手の見えない(爆)トミー・アルドリッジの驚愕ドラム、「何とでもファックする男」ルディ・サーゾの激しい腰使い、(武道館では"The Deeper The Love"をアカペラでハモる姿を見せた)リック・セラーテの裏方での見事なサポートぶり。


字幕で日本語訳されたカヴァのMCを追ってると、終盤に一言とても意味深な発言があるんだが、「ああ、彼の中では公私ともにリセットをする決意を、この時には既に胸に秘めてたんだなぁ」とか見えてきて胸がつまった。1ヵ月後に日本でこの期を終えることになったという、今だから誰もが知る白蛇史を語る上での重要な一部がこのショウに見て取れて、俺にとってはドキュメンタリーぽく見えるんだろうな。ショウの幕を閉じる花火と"We wish you well"までの感動のシーンの連続にウルウルすること間違いない。


特典映像として「SOTT」のメイキングと称してレコーディングからツアーまでのホームヴィデオ・アーカイヴ(一部はSOTTのデラエデリリース時にオフィシャルで公開された)をカヴァのコメンタリーで愉快に紹介。これらが貴重なシーンの連続なのは見てのお楽しみ、ってところか。


他人がどうだろうと、俺にとってはわが青春の1ページとリンクする最強のアイテム。

ロニーに捧ぐ

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あれから1年。


東日本大震災支援チャリティーライブ / Hear 'N Aid for Japan
クラシック・ロック・ジャム・スペシャル
CATCH THE RAINBOW
~ロニー・ジェイムズ・ディオに捧ぐ~

が正式名称であるショウに行ってきた。


ちなみに頭1行は後からとってつけたということで、元々ロニー追悼の企画が先だという。


当日は朝からヘヴン&ヘルのラジオ・シティとディオのヴィヴ在籍時のスペクトラム&オランダのDVDを観て盛り上がってたら疲れてうたた寝してしまい(苦笑)、気が付いたら15時半。乗換案内で検索したら川崎着が17時ジャストで、すわ遅刻か!とドキドキしながら会場に向かい、なんとか開演前に着席。座席指定だったんだが、実質2列目。それにチッタといえば右PA前が定位置だわ(爆)。


ほどなく客電が落ち、会場左壁面を使って、在りし日のロニーの映像(彼が「市長」を務めた仮想都市"WeRock City"用のコメントと最後の来日での記者会見の模様)が映し出される。感慨深く眺めてると、2-3列後ろから「ああ、もうダメだわ」とすすり泣き出す女性の声も。目の前の男性もレイジ(LazyではなくドイツのRAGE)のTを着てるし、そうだよな、今ここにはロニー好きなメタル・マニアックスが集まってくれてる!俺はホーリー・ダイヴァーTだし、お決まりの「虹の彼方に」が流れると既に気分的にイク寸前、絶頂を迎える。


最初のユニットは聖飢魔IIからGとDr、アースシェイカーのシャラが中心となるバンド編成。そしてVo.のトップバッターを切るのはデーモン閣下。"Kill the King"は彼の歌い方にはハマるよね。で、歌い終わると同時にここに集いし人達の構成がなんとなく見えてきたw 軽いMCを挟んで「中盤ならわかるが2曲目にやるような曲には思えない」という前振りと日本語による歌詞紹介で始まったのが"Stargazer"。確かに!(爆) 例のドラムを叩く雷電が凄すぎ。 まぁ2曲目が長いせいもあって、ここで閣下退場。


続くキーボード・ソロに誘導されて始まる"Tarot Woman"を唄うは竹内光雄。ちなみに自己紹介されるまでわからなかった俺の知らない人(苦笑)。その彼が、自分はマニアックに攻めるんで追いてこれるか?と言い放って始めたのがディオとしてのラスト・アルバム「マスター・オブ・ザ・ムーン」からの"Shivers"。うん、確かに予期せぬ選曲だw 続いてわれらが(なのか?)ダグ・アドリッチ時代の"Killing the Dragon"と、意表の展開で自分のパートを終える。「してやったり」か?(笑)でも彼の声質はとても好きだし、好感が持てた。


次は西川茂。この人も紹介されても知らない人w 今日はロニーの曲が歌えるなんて最高じゃねぇか!と嬉しそうに"Long Live RR"。当然客席との掛け合いあり、てゆーか最初のサビから丸投げw そして(早くも)前半占める曲として始まったのが"Mistreated"、俺の持ち歌である(コレコレ)。ただ、ルークのギターや後半のコーラスの入れ方とか、レインボーでのヴァージョンというよりかはDPマーク3のオリジナルぽかったのは愛嬌w まぁ聴きどころ満載で前半戦を終了。閣下とルークのMCを挟んでメンバー・チェンジが行われる。


セカンド・ユニットはもはやリズム隊しか知らない(姐さん繋がりなので、苦笑)。でも目の前のK-A-Zというドレッド・ヘアのにいちゃんは、黒夢とかSADSとかで俺とは縁遠い世界の人かもだが、意外にオリジナルに敬意を表したプレイが垣間見れて好印象(ハートマーク)。


最初のVo.は「佐賀県」唄ったお笑いの人にそっくりな冠徹弥。「俺なりのペインキラー」くらいしか知らないけど、ハイ・トーンが特徴的な彼がディオ時代の3連発をかます。俺的には神曲"Stand Up and Shout"で果てた(もうかよ!)


あとはもうヴォーカリストとしてフィーチャしてるラインナップは二人なので、順番的には当然寺田恵子姐さんなはず。。。なんだが"Holy Diver"のオープニングが流れて、本人が出てきた時にはちょっとした違和感は否めなかった(しかも真っ赤な衣装、苦笑)。まぁでもさすが姐さん、ドス効かせて歌い上げる(って結局ええんかい!)。続いて「バラッドを」と言うんで、まさか「南十字星」か「失楽園」か?と思わせぶりしといて始めたのは「孤独の定め」。これがバラッドと言えるかはビミョーだけど、へヴヘルの日本でのライヴではオミットされてしまったんで、生で聴けたのは貴重だったわ。彼女の最後は、自分がSHOW-YAに入って最初にプレイした(させられたw)切っても切れない縁の"Die Young"で、俺的には以前ソロ時代にも聴いてるのでしっくりときた。


最後を飾るのは坂本英三。ファストな"Neon Knights"をぶちかまして、そろそろ佳境に入るわけだからここはひとつ、アンセムでも毎回オープニングに流す"Heaven & Hell"か?とちょっと期待してたんだが、"Gates of Babylon"だった。なんでもクラシック・ロック・ジャム初参加時から常に歌わせてほしいと願い出てた曲らしく、その願いがついに叶ったとのことである。


そして〆を飾る曲を「まだロニーが逝ってしまったことを現実として受け入れられない、イタイ自分がいます」と自分のロニー愛を語って始める。名バラッド"Catch the Rainbow"だ。切々と歌い上げるその姿に、やっぱちょっとこみ上げるものがあったのはいうまでもない。終わりよければすべてよしで本編が終了。


アンコールは、二人のドラマーのソロの応酬に続いて1曲。当然ながら"We Rock"を全員で。"Stars"ではなかったw まぁ最後にふさわしいのは当然こっちで楽しいフィナーレを迎えることができた。


15/05/2011 Club Citta Kawasaki Setlists

1st Unit
石原SHARA愼一郎 / ルーク篁 / 雷電湯澤 / 満園庄太郎 / 高梨康治

デーモン閣下
Over the Rainbow - Kill the King
Stargazer

竹内光雄
Tarot Woman
Shivers
Killing the Dragon

西川茂
Long Live Rock n Roll
Mistreated

MC by デーモン閣下 & ルーク篁

2nd Unit
白田一秀 / K-A-Z / 寺沢功一 / 宮脇JOE知史 / 高梨康治

冠徹弥
King of Rock n Roll
Hungry for Heaven
Stand Up and Shout

寺田恵子
Holy Diver
Lonley is the Word
Die Young

坂本英三
Neon Knights
Gates of Babylon
Catch the Rainbow

Encore
We Rock

ただ、正直、MCなしで淡々と進めてくれたらよかったのにと思う(苦笑)。中にはそのキャラゆえ、笑いを取らないとファンがすませてくれない人達も混じってて仕方がないのもわかる気がするが、チャリティーという側面でも個人のトリビュートという側面でも今回の特別なイベントとしての趣旨にそぐわないネタがいくつかあったようにも思える。少なくとも俺的には笑えないKYな場面(アーティスト側だけでなく無知な客をも含めて)がいくつかあって、残念に思ったことは本音として記しておきたい。


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募金箱が見つからなかったので購入。2800円。これを含む各アーティストの全グッズの売り上げは被災者義捐金になるという(CDはいつもの便乗販売で違うよな、多分)。

Go Again

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俺的に5か月ぶりなSHOW-YA。


先月最終週にひいた風邪が予想以上に長引いて、29日の東京公演はキャンセル。


1月の公演も仕事でキャンセル、3月は震災事情で中止。まぁ1月のはきっと去年の名阪ツアーでやって東京ツアーでやらなかった曲中心と予想できたから割り切れたんだが、今回はきっと違う面が観れるかもで楽しみにしてた。風邪治ってからライヴ2連荘をこなして、俺的にも普段通りの勢いが出てきたと実感できてきたので大阪行きを決行。GW中だし、会社にも迷惑かけないしね♪


大阪自体はおととしのガンズ以来1年半ぶり(去年のラウパは神戸だったので素通り)。工事中だった大阪駅構内の大改装が終わり、リニューアル・オープンの当日に被ったので、駅周辺大混雑(27万人の人出だったらしいね、汗)。渋谷かと思ったw


ちなみに、ちょっと早めに着いた時の俺の基本的な行動パターンは、梅田ヨドバシ寄ってそのまま駅沿いで地下街ホワイティに流れ込んで、行列できてる「たこ八」でいか焼き・ねぎ焼きをテイクアウトして、泉の広場上にあるネカフェの広めのフラット部屋で食する(笑)。並ばないで済むし煙草も吸えるし、時間つぶし終わったらそのまま地下経路で地下鉄に乗り込めるというかなり効率的でしょ?


会場のSOMAは心斎橋、というより長堀橋に近い4年目のライヴハウス。フロアマップ見るとそれほど広くないんで、去年のツアーも遠慮したんだが(池袋のブラックホールの熱気が異常だったからねw)、今回はフロアが半分も埋まらないくらいの客の入りで肩すかし。急な参戦だったので一般チケで40番台後半だったが、5-6列目に陣取れた。前BGMはいつもどおりアクセプト、キックス、オートグラフなんか。なぜか姐さん・みったん本人による場内アナウンスが笑えた。


ショウは「アウター・リミッツ」以降の激しめの曲連発でスタート。もはやウォームアップなしのこのパターンが定着してる。フロント3人は台に上がってのプレイw そか、姐さんは髪型変えたゆーてたな。素敵です♪ まぁショウ後半は乱れていつもと同じになってまうけど(爆)


中盤で新曲3曲を連発。2曲はこのツアーでの初披露で1曲はリズム隊のペンによるもの。「最近一生懸命曲書いて仕事してるが再結成してから既に5年」と自虐ネタにしてたが、どちらかというと外部の人間を迎えて共作してた以前と違い、民主的なソングライティングが行われてるみたいだから、それはそれでいいんじゃないか?実際問題、アルバム化するのが難しいのであれば会場でCD-R販売とか、新曲入りのライヴやベスト盤とかいう選択でもいいから、曲をじっくり聴けてこっちもライヴで唄えるコンディション作れるようしてもらいたいわね。


その後もぶっとばしていつもどおりの彼女たち。いつもと違ったのは、当然今回の震災後の変わりつつある日本について語りだした姐さん。今を考えた時、辛くて立ち止まることがあったっていいじゃない。ゆっくりまた進めば、自分のペースで、それが大事。そう語りかけて唄い始めた"限りなくはるかな自由へ"、というより英語タイトルである"Go Again"としての想いがこもってて胸詰まる。最後にオーディエンスよるラーラーララの大合唱が繰り返されて、フリーフォームで合いの手入れる姐さんの姿とその空間に、"Ain't No Love"でのカヴァがオーヴァーラップして。。。泣けました、てか泣いたw 感動的な瞬間。風邪のおかげで高くついたけど、体験できてホントよかった。


04/05/2011 SHOW-YA Osaka Shinsaibashi SOMA Setlists

ギャンブリング
Out of Limits
奪い取れ
Trouble
Bad Boys
流星少女
Outsider
Survivor
何故
Keyboard & Drum solo
Look at Me !
私は嵐
Battle Express
Fairy

Encore
圭子の夢は夜ひらく (acoustic)
限りなくはるかな自由へ~go again~
限界LOVERS


No life, No music. 音楽は、なくても生きていける娯楽ではないことを、あなたたちが教えてくれてる。これまでもこれからも生きる糧。

Here I go playing...

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リッチー・コッツェン、7年ぶりの単独ツアー。

ここにとても辛辣なレポ書いたら、その後(ストーンズの前座としてはさておき)マジに見放された感があった日本(爆)。

まぁ某バンド在籍以降(「スロー」「チェンジ」まで)のファンが求めるものと、(「ゲット・アップ」以降)本人が尽き詰めたいものとのギャップに本人が悩んじゃったツアーだったんでない?ということを言いたかったわけだが、案の定次作「イントゥ・ザ・ブラック」は国内リリースすらされなかった。そして南米とヨーロッパを第二の拠点とした彼はバンド名義のアルバム、南米で収録したライヴ・アルバム、新曲入りベスト盤2種など精力的にリリース&ツアーを繰り返して、最新作「ピース・サイン」に至る。俺的には「ブレイク・イット・オール・ダウン」以前の作風に戻ってひた走る彼の姿にむしろ涙ちょちょぎれる思いだった。日本との間に出来た「溝」が埋まるかとは別問題で、彼がアーティスティックで幸せであるならそれを否定するわけにもいくまい?という遠い目で。。。だったかもしれない。


そんな中で「コッチー来日」という寝耳に水な知らせ!震災直前にチケが発売されたみたいだが、その後1か月以上知らないでいて、当然知ってると思って話しかけてくれた某姉様からの情報に「え?何々?」状態で、数時間後になんとかチケをゲット。翌日には売り切れてたみたいだったのでまさに間一髪だった(涙)。


但し「東京1回のみ」である。よくよく調べるとどうやら主催は台湾のプロモータで、要は本国前にちょっと立ち寄っての「軽い興業」扱いである(苦笑)。以前スコピがそうだったように最近アジアの興業マップが塗り替わってるような気がしないでもないが、まぁ贅沢は申しません、おこぼれでも観れれば!(号泣)


会場となったスター・ラウンジは渋谷東急ハンズの横にあった。最近こっちのほうまで来ることが滅多になかったけど、80年代はここらへんにタワー・レコードをはじめシスコとかレコファンとかレコード店がひしめき合って通ってたのを懐かしく思う。18時半くらいに到着して無印のチケットを整理番号付に変えてもらい、余った時間で外で売ってたグッズを見る。
コッチーのグッズ以外にMSG等興業に携わるバンドのグッズまで扱ってて、1枚3000円のTシャツが「2枚買うと5000円!」というどんぶり勘定(爆)、トドメはコッチーのサインが入った再結成ミスター・ビッグのツアー・パンフって「なんでやねん!」と突っ込みどころ満載の台湾プロモータ商法w


今回は7千円の一般チケットと、終演後のサイン・撮影会に参加できる1万円のプレミアム・チケットの2つの券種があって、150枚くらいあるらしいプレミアムなお客様の後60番目くらいで入場。会場の内装は真っ赤(汗、「ラウンジ」って絶対そういう色なの?レップスの前のアルバムもそうだったけど。。。)あまりに品がないちゅーか、地下にまた別のライヴ・ハウスがあるらしく、待ち時間にそっちの振動が床に伝わってくる(苦笑)。俺的には二度と来たいとは思わない箱だな。。。


19時半開演とただでも遅いのに入場にもたもたしてたせいでちょっと押して,
いよいよ"Losin' my Mind"でスタート。野郎率が大きいので首から上しか見えません(苦笑) 


7年ぶりのコッチーは最近のPVで見れるように髭を蓄えてて、イエス様のように神々しい。。。てか、彼を初めて観た「ウェイヴ・オブ・エモーション」ツアーから既に15年経てるわけで、そのギャップに時の移り変わりを感じた(こっちは相変わらずとっちゃん坊やだぜい!いぇーい)


今回にあたりsetlists.fmを参考に、"Best of Times"で始まる15曲のセットリストと、"Losin my mind"で始まる21曲のセトリの2パターンで予習しといたのでバッチシ。後者だとやってくれない「イントゥ・ザ・ブラック」のオープニングまで聴けて感動。"Motherheads", "Reach out", "Socialate", "Losing You", "Static"とかこれまで定番だった曲をすべて排除して、来なくなって以降のアルバムからの選曲で攻めるというのがまるで7年の空白を埋めてくれてるかのごとく、また、今の彼の立ち位置を見せつけてくれてるかのようで実に頼もしかった。前にも断言したが「天から声・ギター・ルックスの3物を与えられた男」なので目と耳を離す余裕なしで繰り広げられる。ヴォーカルは若干おざなりになってる感もあったが、1曲1曲にこれでもかとインプロヴィゼーションを組み込んでのギター・ソロの応酬にノックアウト。神曲な"Fooled Again"、バラッドの真骨頂"Devil Says To Do"、とにかく楽しい"Paying Dues"で本編のフィナーレ。アンコール含めて全16曲1時間半は若干少ない気もしたが、(ベスト盤用新曲を散りばめた)21曲セトリよりかはショウ自体が締まった感があって大満足。俺的には"Shine"より"Stand"のほうが皆唄えてたのにビックリしたw


終演後、最前列で観てた姉様と合流して、プレミアム・チケットの権利を差額払って譲ってもらえてたのでチケ交換してイベント待機♪ でもなかなかサイン会らしきものが始まる気配がない。仕切り悪りぃなぁ。。。別にサインは腐るほどあるので(オフィシャル・サイトでオーダした商品に勝手に書かれてるのもあったりw)時間の無駄だから帰ろうかなとも思いだしたその時、今回のツアー・マネらしき女性が会場に向かって"Richie plays one more song !"と叫び出したから仰天。


ステージ上にはトリオが再登場してジャムっぽいイントロでボブ・ディラン原曲の「見張り塔からずっと」が始まる。おお、この選曲は以前ウリ・ジョン・ロートと「ジミヘン・フェスティヴァル」と称してイタリアをツアーした際のレパートリーか?苦湯呑まされてた日本のファンにそんなとこまでフォローしてくれるなんて、もう死んでもいい(爆)。そしてもう1曲、本編からオミットされてた最新作のタイトル曲"Peace Sign"をちゃんと後半のインプロッヴァイズ含めて延々と。やっとこさメンバー紹介もして再びステージを後にする。


ツアマネねーちゃんが(きれいなアジア系の人で英語)「新譜も出るのでこれからも応援して下さい!」と、なんかその場を無理矢理〆ようとした時点で、なんとなく今のスペシャルなアンコールが今回のプレミアムな特典に取って変わりそうな予感もしたんだが、予想的中、その後日本語可のスタッフが「誠に申し訳ありませんが、リッチーは体調不良でありまして、今のアンコールとこれからお配りしますサイン入りDVDの配布でプレミアム特典とさせていただきます。ご了承下さい」と低姿勢でアナウンス(失笑)」。


当然場内ブーイングだったが、まぁ俺的にはいいもん見せてもらったのをこれ以上後腐れ悪くするのも気が引けたし、指示に従い退場。帰りがけにリズム隊とは握手できた。受け取ったのは持ってる(てかこの前リッピングして捨てた、猛爆)2005年の南米ツアー(映像はっブートレッグ並みw)とサイン入りのフォト。しかもRとKのイニシャルだけの簡易ヴァージョンw 体調不良だったら150人分のサインなんか事前にしてるわけもなく、そもそも最初からこの手でちょろまかす魂胆だったの見え見えだわね。まぁこれがアジアン商法なんでしょう♪ただ、こんな状況下に「ぶらり途中下車の旅」を予定通りに敢行してくれたプロモータに対して大らかさは持ち合わせていたいと思う。


02/05/2011 Richie Kotzen Shibuya Star Rounge Setlists

Losin' My Mind
A Love Divine
Fooled Again
Faith
So Cold
Everything Good
Shine
Best of Times
Long Way From Home
High
Doin' What The Devil Says To Do
You Can't Save Me
Stand
Paying Dues

Encore
Remember
Go Faster

Premium Encore
All Along The Watchtower
Peace Sign


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誰だかわかんねー(爆)


なんやかんやあったものの、コッチーの才能に触れるチャンスがまた得られたということには1000点満点つけたい素晴らしいライヴだった。懲りずにまた来てね(苦笑)


ここが静かな時は
ここで暴れてるか
鑑賞中です♪

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