2002年6月アーカイブ

 SWエピソード2の先々行オールナイトに行って来た。

 行く前に映画館に電話して混んでるって言うから(結構投げやりな対応だったぞ、
吉祥寺東亜会館)23:30頃から並んだ。深夜興行だというのに満員。まぁ本公開
まではイベントだわな。俺みたいに待ちきれないマニアのためにあるお祭りで、ここ
吉祥寺ではコスプレはなかったものの、ちゃんと最初と最後には拍手が起こる、それ
はそれでいつもと違って感動できる空間だった。

 で、ネタバらしするほど野暮ではないので全体的感想。うーん、目が疲れた(爆)。
前から2列目で視野いっぱいに画面が広がって、ドンパチありーの、チャンバラ
ありーの、筋肉番付ありーのだったから。それにルーカス組の技術の粋を極めた世界初
のデジタルカメラで撮られた総天然色デジタル映画(オイオイ)をフィルムという
アナログに落としての上映だったからボヤケて見えたのが逆に目の毒。

 シーンのセッションを短くして畳み掛けるように次々と目が回るようなアクション
を連発させたのがなんか「詰め込みすぎ」って感じがして逆に印象的なシーンに欠けた
感がある。激しいリフの応酬、時にアナキンを軸としたロマンスで間奏は緩くメロディ
アスに、ただしそのタメの時間もほどほどでさらにリフ急速展開。。。メタラーな俺
には表題の曲のようで(もちろん内容にもかけてるんだけどさ)、ついてはいけたんだ
けど、上映終わった後はまさにライブ後の疲労困憊状態。

 確かにルーカスが映画に求める「旧きよきクリフハンガー(連続活劇)映画」の
現代への再現に基づくものなんだろうけど、そりゃ十数年前に「インディ・ジョーンズ」
シリーズでやったわけだし、アレは映画監督としてはルーカスなんかよりずっと
エンターテイメントの極みを知ってるスピルバーグの演出理論のおかげで活きたものに
なったわけで、今回みたいに緻密な設定をゴリ押ししながら観客に「何故?」を連発
させて、142分という時間でリアルタイムに「過去そして未来」までをあれこれ考えさせる
ような作りだと客はともすれば置いていかれかねない。

 逆にあれだけ酷評だった前作のほうが1本の映画としてよっぽど楽しめたし、以前の
レスにも書いたが、全く知らない人に「面白いよ」と薦められる作品だった。今度のは
マニア以外に絶対薦められない。いかに特撮が優れていようが、アナキンの美形度が
女性好みだろうが、理由(わけ)わかんない映画は娯楽映画としてはあるまじきもの
だからして。


一体いつからスターウォーズは
難解な謎解きモノ映画に
なってしまったんだろう?


 そう、そもそもそこが大きな間違いなのである。壮大で緻密な設定を構築したあまり
それを絶えず画面に投影しないことにはいけなくなった今3作が抱え込んでしまった
大問題。

 25年前、俺達がワクワクしてSWにのめりこむようになったのは他のSF映画と
違う質を持っていたからだろう?近未来ではないはるか昔の物語。ドンパチだけでない、
生身と精神をも武器にして戦う世界。端々に「クローン戦争」や「フォース」という
言葉が登場するだけで、それが「ミディなんとかの量がどうのこうの」という説明なし
でもミステリアスなものとして感じられた。それでよかったのだ。すべてを知りたいと
願うわけではなく、残された謎があってしかるべき世界。いや残されているからこそ
輝きを放っているのだ。

 想像の余地がいつのまにかスピンオフ(外伝)でグチャグチャになり(コレは
ルーカスの生んだマーチャンダイズシステムの最大の欠陥)、結局それで生じた矛盾や
曲解を自分で収拾つけなければならなくなったから自分で監督せざるを得なくなって
いるというのが現実なんだろう。そう思うと興ざめしちゃうのである。せっかく
「アナキンとパメラの禁断の愛(ハートマーク)」という設定としては絶好の題材を
持っていながら人間ドラマ(演出)が描ききれてないのである。心の余裕のなさが
作品に露呈している証拠。

 いつも引き合いに出すのはスター・トレックなんだが、一見オタク度がトレッキの
方が上のようでいて、アレは悪く言えば細かい設定を気にせず意外に大雑把でいい加減(爆)。
ただしそれはとどのつまり常に描きたいのが登場人物-人間-そのものだからなのである。
それは原作者ジーン・ロッテンベリーが望んだ遺志であり、その世界観がちゃんと多くの
人に受け継がれて今もなおも広がり続けて機能してる好例なんだが、今のSWを観ていると
是非見習ってほしいと思う、マヂで。

 監督を誰か他の人に任せてられませんか?ジョージ。いいかげん苦し紛れの埋め合わせ
から開放されて俺達が単純にワクワクするような映画を作ってもらえませんか?

 昨年暮れに素晴らしすぎるソロ・アルバムを聴かせてくれた、色男
コッチーのツアーレポである。彼にとっては今年2度目となる日本ツアー
だが、Mr.BIGのフェアウェル・ツアーは結局行かなかった。都合か
何かで行けなかったのではなく行かなかったのである。理由は推してくれた
まえ(爆)。呪縛から開放された男が、どんな活躍を魅せてくれるか楽しみ
で、当然のことながら前回のソロ・ツアー(96年)同様全ツアー。

2002/06/14 名古屋

だめだこりゃ(by いかりや長介)  

 今日昼間ルータが落ちたので帰京後会社へ直行(苦笑)。帰りの新幹線は
満席。あれ?のぞみって全席指定なのに立ち乗りの客が満杯。床はこぼれた
ビールでびしょびしょ。


犯罪者のような目で
わが英国の民を入国拒否する前に
こいつら日本人フーリガンを
なんとかしてほしい(苦笑)


 「サポータとは他人に迷惑をかけないで一人前なんだよ!」という前振りで
だ~~~い好きなコッチー(爆)の名古屋公演について。


途中で、
否最初から固まってしまった(怒)。


 俺ってどんなアーティストのライブでも必ずドラムの演奏に合わせてリズムを
取る。左足を固定して右足でバスドラとスネアのビートを同時に忠実に再現しよう
とする(無茶、爆)。それでグルーヴにノるがすごく心地いいからだ。ノりが
すぎると縦に飛び上がる(笑)。今日もそれを大期待してた。。。が。。。

「俺様のパワフルさはコージーパウエル並だ」
とでも言わんばかりの某ドラマーのせいで「縦ノリが基本」のリッチー・サウンド
がもうボロボロで台無し。

 もういい加減にしてほしいわん、某バンド。解散しても彼の足を引っ張るのは。

セットリスト(うろおぼえ)

1.SCARED OF YOU
2.GOLD DIGGER
3.SLOW
4.DON'T WANNA LIE
5.USED
6.RUST
7.SHINE
8.OPEN YOUR EYES
9.WHAT MAKES A MAN
10.STATIC
11.WAVE OF EMOTION
12.WHERE DID OUR LOVE GO
13.TESTIFY
14.SOCIALITE
15.I'M LOSIN' YOU
16.MOTHER HEAD'S FAMILY REUNION
17.REACH OUT I'LL BE THERE

2002/06/16 大阪

 超々々満員。まぁMr.BIGというキャリアがもたらした唯一の
良い点というところか?(皮肉)それもあって右PAのどまん前に
ポジショニング。ここならコッチーが見えるか見えないかくらいだし(笑)、
音に集中してられる。

 当然の如く、凄い盛り上がりだった。結果は以下のとおり。

1.SCARED OF YOU
2.GOLD DIGGER
3.SLOW
4.DON'T WANNA LIE
5.RUST
6.WHAT IS...
7.OPEN YOUR EYES
8.WHAT MAKES A MAN
9.STATIC
10.WAVE OF EMOTION
11.WHERE DID OUR LOVE GO
12.TESTIFY
13.SOCIALITE
14.I'M LOSIN' YOU
1st Encore
15.MOTHER HEAD'S FAMILY REUNION
16.REACH OUT I'LL BE THERE
17.STAND
18.SHINE
2nd Encore
19.FADED

 多分このメンツでリハして出来る曲すべてである。2ndアンコールで
ステージへ出て行ったものの、何やれるか迷ってたから(爆)。

2002/06/18 渋谷

東京初日。すわ新ネタありか?と思いきや曲順にアバウトなだけ。

1.SCARED OF YOU
2.GOLD DIGGER
3.SLOW
4.DON'T WANNA LIE
5.RUST
6.FADED
7.OPEN YOUR EYES
8.WHAT IS...
9.WHAT MAKES A MAN
10.STATIC
11.WAVE OF EMOTION
12.WHERE DID OUR LOVE GO
13.TESTIFY
14.SOCIALITE
15.SHINE
16.I'M LOSIN' YOU
Encore
17.STAND
18.MOTHER HEAD'S FAMILY REUNION
19.REACH OUT I'LL BE THERE

 客のノリは大阪にはかなわんわね。しっかし今日の"I'M LOSIN' YOU"は秀逸だった。
スゲぇよ、あんた!中間部でのソウルフルなインプロヴィに続くギターの雄たけびでは
完全にキレまくってた。

 さて明日、ビリーシーンが飛び入り参戦。ふ~。。。(溜息)

 否、発想の転換だ!この際だから全部でプレイして。てゆーか全曲Mr.BIGでも
いいよ。1月に捨てた2公演分のチケ代に見合うもの見せて(爆)。

目障りなヤツさえいなけりゃあんた達がMr.BIG名乗っててもよし(猛爆)。


2002/06/19 新宿

 最終日。前回のツアーT着て参戦(あまりプリントの質がよくなくて今回初めて着た)。
セットリストは適当。Mr.BIGの曲を後出しさせただけだから。

1.SCARED OF YOU
2.GOLD DIGGER
3.SLOW
4.DON'T WANNA LIE
5.RUST
6.FADED
7.OPEN YOUR EYES
8.WHAT IS...
9.WHAT MAKES A MAN
10.WAVE OF EMOTION
11.WHERE DID OUR LOVE GO
12.TESTIFY
13.SOCIALITE
14.I'M LOSIN' YOU
Encore
15.MOTHER HEAD'S FAMILY REUNION
16.REACH OUT I'LL BE THERE
17.STAND
18.SHINE
19.STATIC
20.The 30 Days Hole

 まぁ今回はミーハーなツアレポっぽいのはゴメンだから、あとはB!でも買って
読んでくれたまえ(爆)。コッチーの魅力全開といったところで、特に前回は
はにかみがちで少年っぽかった印象が、表現力を増した圧倒的な自信を持った男に
変っていたのは(当たり前といえば当たり前だが)とても好感。

 今回も通してテレキャスターだけだった。。。てゆーか、フェンダー・ジャパン
からシグネチャ・モデルを出しているので全部現地調達ということで、どうやら
今回自分ではギター持って来なかったらしい(爆)。それもまた彼らしい。どんな
状態でも弾きこなせる天才だから。以来俺のデイパックにはテレキャスのミニチュア
がポケットに刺さっている。


ここが静かな時は
ここで暴れてるか
鑑賞中です♪

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