Here I go playing...

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リッチー・コッツェン、7年ぶりの単独ツアー。

ここにとても辛辣なレポ書いたら、その後(ストーンズの前座としてはさておき)マジに見放された感があった日本(爆)。

まぁ某バンド在籍以降(「スロー」「チェンジ」まで)のファンが求めるものと、(「ゲット・アップ」以降)本人が尽き詰めたいものとのギャップに本人が悩んじゃったツアーだったんでない?ということを言いたかったわけだが、案の定次作「イントゥ・ザ・ブラック」は国内リリースすらされなかった。そして南米とヨーロッパを第二の拠点とした彼はバンド名義のアルバム、南米で収録したライヴ・アルバム、新曲入りベスト盤2種など精力的にリリース&ツアーを繰り返して、最新作「ピース・サイン」に至る。俺的には「ブレイク・イット・オール・ダウン」以前の作風に戻ってひた走る彼の姿にむしろ涙ちょちょぎれる思いだった。日本との間に出来た「溝」が埋まるかとは別問題で、彼がアーティスティックで幸せであるならそれを否定するわけにもいくまい?という遠い目で。。。だったかもしれない。


そんな中で「コッチー来日」という寝耳に水な知らせ!震災直前にチケが発売されたみたいだが、その後1か月以上知らないでいて、当然知ってると思って話しかけてくれた某姉様からの情報に「え?何々?」状態で、数時間後になんとかチケをゲット。翌日には売り切れてたみたいだったのでまさに間一髪だった(涙)。


但し「東京1回のみ」である。よくよく調べるとどうやら主催は台湾のプロモータで、要は本国前にちょっと立ち寄っての「軽い興業」扱いである(苦笑)。以前スコピがそうだったように最近アジアの興業マップが塗り替わってるような気がしないでもないが、まぁ贅沢は申しません、おこぼれでも観れれば!(号泣)


会場となったスター・ラウンジは渋谷東急ハンズの横にあった。最近こっちのほうまで来ることが滅多になかったけど、80年代はここらへんにタワー・レコードをはじめシスコとかレコファンとかレコード店がひしめき合って通ってたのを懐かしく思う。18時半くらいに到着して無印のチケットを整理番号付に変えてもらい、余った時間で外で売ってたグッズを見る。
コッチーのグッズ以外にMSG等興業に携わるバンドのグッズまで扱ってて、1枚3000円のTシャツが「2枚買うと5000円!」というどんぶり勘定(爆)、トドメはコッチーのサインが入った再結成ミスター・ビッグのツアー・パンフって「なんでやねん!」と突っ込みどころ満載の台湾プロモータ商法w


今回は7千円の一般チケットと、終演後のサイン・撮影会に参加できる1万円のプレミアム・チケットの2つの券種があって、150枚くらいあるらしいプレミアムなお客様の後60番目くらいで入場。会場の内装は真っ赤(汗、「ラウンジ」って絶対そういう色なの?レップスの前のアルバムもそうだったけど。。。)あまりに品がないちゅーか、地下にまた別のライヴ・ハウスがあるらしく、待ち時間にそっちの振動が床に伝わってくる(苦笑)。俺的には二度と来たいとは思わない箱だな。。。


19時半開演とただでも遅いのに入場にもたもたしてたせいでちょっと押して,
いよいよ"Losin' my Mind"でスタート。野郎率が大きいので首から上しか見えません(苦笑) 


7年ぶりのコッチーは最近のPVで見れるように髭を蓄えてて、イエス様のように神々しい。。。てか、彼を初めて観た「ウェイヴ・オブ・エモーション」ツアーから既に15年経てるわけで、そのギャップに時の移り変わりを感じた(こっちは相変わらずとっちゃん坊やだぜい!いぇーい)


今回にあたりsetlists.fmを参考に、"Best of Times"で始まる15曲のセットリストと、"Losin my mind"で始まる21曲のセトリの2パターンで予習しといたのでバッチシ。後者だとやってくれない「イントゥ・ザ・ブラック」のオープニングまで聴けて感動。"Motherheads", "Reach out", "Socialate", "Losing You", "Static"とかこれまで定番だった曲をすべて排除して、来なくなって以降のアルバムからの選曲で攻めるというのがまるで7年の空白を埋めてくれてるかのごとく、また、今の彼の立ち位置を見せつけてくれてるかのようで実に頼もしかった。前にも断言したが「天から声・ギター・ルックスの3物を与えられた男」なので目と耳を離す余裕なしで繰り広げられる。ヴォーカルは若干おざなりになってる感もあったが、1曲1曲にこれでもかとインプロヴィゼーションを組み込んでのギター・ソロの応酬にノックアウト。神曲な"Fooled Again"、バラッドの真骨頂"Devil Says To Do"、とにかく楽しい"Paying Dues"で本編のフィナーレ。アンコール含めて全16曲1時間半は若干少ない気もしたが、(ベスト盤用新曲を散りばめた)21曲セトリよりかはショウ自体が締まった感があって大満足。俺的には"Shine"より"Stand"のほうが皆唄えてたのにビックリしたw


終演後、最前列で観てた姉様と合流して、プレミアム・チケットの権利を差額払って譲ってもらえてたのでチケ交換してイベント待機♪ でもなかなかサイン会らしきものが始まる気配がない。仕切り悪りぃなぁ。。。別にサインは腐るほどあるので(オフィシャル・サイトでオーダした商品に勝手に書かれてるのもあったりw)時間の無駄だから帰ろうかなとも思いだしたその時、今回のツアー・マネらしき女性が会場に向かって"Richie plays one more song !"と叫び出したから仰天。


ステージ上にはトリオが再登場してジャムっぽいイントロでボブ・ディラン原曲の「見張り塔からずっと」が始まる。おお、この選曲は以前ウリ・ジョン・ロートと「ジミヘン・フェスティヴァル」と称してイタリアをツアーした際のレパートリーか?苦湯呑まされてた日本のファンにそんなとこまでフォローしてくれるなんて、もう死んでもいい(爆)。そしてもう1曲、本編からオミットされてた最新作のタイトル曲"Peace Sign"をちゃんと後半のインプロッヴァイズ含めて延々と。やっとこさメンバー紹介もして再びステージを後にする。


ツアマネねーちゃんが(きれいなアジア系の人で英語)「新譜も出るのでこれからも応援して下さい!」と、なんかその場を無理矢理〆ようとした時点で、なんとなく今のスペシャルなアンコールが今回のプレミアムな特典に取って変わりそうな予感もしたんだが、予想的中、その後日本語可のスタッフが「誠に申し訳ありませんが、リッチーは体調不良でありまして、今のアンコールとこれからお配りしますサイン入りDVDの配布でプレミアム特典とさせていただきます。ご了承下さい」と低姿勢でアナウンス(失笑)」。


当然場内ブーイングだったが、まぁ俺的にはいいもん見せてもらったのをこれ以上後腐れ悪くするのも気が引けたし、指示に従い退場。帰りがけにリズム隊とは握手できた。受け取ったのは持ってる(てかこの前リッピングして捨てた、猛爆)2005年の南米ツアー(映像はっブートレッグ並みw)とサイン入りのフォト。しかもRとKのイニシャルだけの簡易ヴァージョンw 体調不良だったら150人分のサインなんか事前にしてるわけもなく、そもそも最初からこの手でちょろまかす魂胆だったの見え見えだわね。まぁこれがアジアン商法なんでしょう♪ただ、こんな状況下に「ぶらり途中下車の旅」を予定通りに敢行してくれたプロモータに対して大らかさは持ち合わせていたいと思う。


02/05/2011 Richie Kotzen Shibuya Star Rounge Setlists

Losin' My Mind
A Love Divine
Fooled Again
Faith
So Cold
Everything Good
Shine
Best of Times
Long Way From Home
High
Doin' What The Devil Says To Do
You Can't Save Me
Stand
Paying Dues

Encore
Remember
Go Faster

Premium Encore
All Along The Watchtower
Peace Sign


20110502213759.jpg

誰だかわかんねー(爆)


なんやかんやあったものの、コッチーの才能に触れるチャンスがまた得られたということには1000点満点つけたい素晴らしいライヴだった。懲りずにまた来てね(苦笑)

コメント(2)

どうも、セトリ検索したら記事が出てきたのでコメントさせていただきます。

すべてプロモーター側の作戦だったみたいですね。
コッツェンもサイトでコメントしているように「知らされていなかった」と。

で、英語が堪能な親子連れの母親の方がドラムのマイクに「プレミアムで1万も払ったんだけど」とゴネたらマイクがコッツェンに知らせてくれて、結果としてコッツェンはサインや握手や写真撮影に応じてくれました。
あれじゃプレミアムも一般も関係なかったですね・・・。

こんちわ。

うん、ツイッター経由でオフィシャルのステートメント知って僕が帰った後のことはなんとなく。。。

あの悪徳プロモータ、コッチーとミスター・ビッグの台湾各公演でもVIPシート売ってるみたいなんで、今夜彼の地でどんなことになってるか楽しみ、もとい不安ですな。

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ここが静かな時は
ここで暴れてるか
鑑賞中です♪

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このページは、kino1989が2011年5月 2日 22:43に書いたブログ記事です。

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