テレンス・トレント・ダービーに夢中だった頃。
87年の7月デビューだから、年末までの半年くらい?
今、ウィキなんかで調べてもかなり短かったのに驚く。
これは仮定でしかないけど、(同年10月に)もし俺の前にカヴァが現れてなかったら。。。。
多分、この人が自分の人生を左右した人になったかもしれない(もっともここまで音楽にのめりこんでたかどうかもわからんけど、苦笑)。
それほど、この人の出現は衝撃(センセーショナル)だった。
英国ではブルーアイド・ソウル真っ盛りで、アメリカではマイケル・ジャクソンがキング・オブ・ポップの名をほしいままにし、ラップやMCハマーみたいなヤツの登場で黒人音楽が変貌しつつある中、どブルースならぬ、どソウルを唄う黒人ミュージシャンが、海を経たイギリスでブレイクしたわけだから、そりゃもう事件だったわけで。
軍隊出という経歴を持ち、自らを「天才」と明言してしまうあたり、それだけの実力がなければ単なるナルシストのペテン師なんだが(苦笑)、言い切れるだけの才能を持ったミュージシャンだったから手放しで彼を受け入れてた。
ただ前述したように、俺の前にカヴァが現れ、ロック・メタル志向になったもんだから、翌年彼がグラミー賞授賞式でのパフォーマンスでアメリカでも認知されるようになった以降は全然見向きもしなくなった(同時期、俺初渡英してたはずなので、その映像もつい最近YouTubeで見たw )。2001年に神の啓示で「サナンダ・マイトレイヤ」という名前に改名するまでCDは買い続けたけど、音楽的にも(もう一人の天才)プリンスっぽくなって古臭いR&B色が薄れたのでキチンと聴くことがなかった。
ただ、その歌声は一度でいいから聴いてみたかった。曲云々というより歌声をだね。たとえば、その後リッチー・コッツェンを好きになったのは声が彼に瓜二つだったからで、俺が魂を揺さぶられる声だってのは間違いなかったので。
それが、コットン・クラブへジェームス・コットンを観に行った際に、モニタ告知でブルーノートが招聘するのを知って喜び勇んで即予約。とりあえず最新アルバムである「リターン・トゥ・ズーアサロン」をアマMP3から購入(もはやフィジカルは自サイト通販でしか売らなくなってる)して予習、その日を楽しみにして待つ。
直前に体調崩してゲイリー・クラーク・ジュニアのスタンディングはキャンセルしたけど、ブルーノートなら座っての鑑賞なのでちょうど良かった。決して調子いい状態じゃなかったけど青山へ向かう。
早め(1回目の部の最中)に着いて整理番号をもらう際に既に開場が10分押しになるということが告げられたので、ブルーノートにしては結構長めの演奏になるであろうことが予想できた。
ちゃんと予習しておいた(直前のイタリア公演がフルセットでYouTubeに上がってた)ので1曲除いて完璧に頭の中に入っていたし、トリオ編成で、自らの音楽を「ポスト・ミレニアム・ロック」(意味不明w)と称するだけあって、フライングVをかき鳴らす姿はR&Bというよりロックに近かった。なので思った以上に楽しめた。ここブルーノートでは最後列のテーブル自由席がお気に入りのポジションなので、YouTubeのアップだと結構老け込んで見えたた顔もそう見えずに済んだのもあるw
若気の至り、もとい勢いはなかったけど、唄い回し方とか変わらずで唸った。最後の曲での掛け合いはもうブルーノートでのライヴっぽくなかったくらい盛り上がった♪ 曲数的にも充分すぎるライヴで大満足。観に来てよかった、てかこれからも来日ごとに観に行く決意を。
21/03/2013 Blue Note Tokyo Sananda Maitreya & the Nudge Nudge setlists
I'm Your Daddy
Duchess
I Saw Her
The Ballad Of LeBron & Kobe
Christine
Albuquerque
Stagger Lee pt.1 & pt.2
Ornella Or Nothing
Camel
Save Me
If All I've Got
Return To Zooathalon
Dancing With Mr.Nostalgia
IF I GO AWAY
Free To Be
Kangaroo
Encore
O Divina
Just Go Easy
http://www.bluenote.co.jp/jp/reports/2013/03/22/sananda-maitreya-the-nudge-nudge-return-to-zooathalon-tour.html
Wishing Wellがない!
信じられない!