ロニーに捧ぐ

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あれから1年。


東日本大震災支援チャリティーライブ / Hear 'N Aid for Japan
クラシック・ロック・ジャム・スペシャル
CATCH THE RAINBOW
~ロニー・ジェイムズ・ディオに捧ぐ~

が正式名称であるショウに行ってきた。


ちなみに頭1行は後からとってつけたということで、元々ロニー追悼の企画が先だという。


当日は朝からヘヴン&ヘルのラジオ・シティとディオのヴィヴ在籍時のスペクトラム&オランダのDVDを観て盛り上がってたら疲れてうたた寝してしまい(苦笑)、気が付いたら15時半。乗換案内で検索したら川崎着が17時ジャストで、すわ遅刻か!とドキドキしながら会場に向かい、なんとか開演前に着席。座席指定だったんだが、実質2列目。それにチッタといえば右PA前が定位置だわ(爆)。


ほどなく客電が落ち、会場左壁面を使って、在りし日のロニーの映像(彼が「市長」を務めた仮想都市"WeRock City"用のコメントと最後の来日での記者会見の模様)が映し出される。感慨深く眺めてると、2-3列後ろから「ああ、もうダメだわ」とすすり泣き出す女性の声も。目の前の男性もレイジ(LazyではなくドイツのRAGE)のTを着てるし、そうだよな、今ここにはロニー好きなメタル・マニアックスが集まってくれてる!俺はホーリー・ダイヴァーTだし、お決まりの「虹の彼方に」が流れると既に気分的にイク寸前、絶頂を迎える。


最初のユニットは聖飢魔IIからGとDr、アースシェイカーのシャラが中心となるバンド編成。そしてVo.のトップバッターを切るのはデーモン閣下。"Kill the King"は彼の歌い方にはハマるよね。で、歌い終わると同時にここに集いし人達の構成がなんとなく見えてきたw 軽いMCを挟んで「中盤ならわかるが2曲目にやるような曲には思えない」という前振りと日本語による歌詞紹介で始まったのが"Stargazer"。確かに!(爆) 例のドラムを叩く雷電が凄すぎ。 まぁ2曲目が長いせいもあって、ここで閣下退場。


続くキーボード・ソロに誘導されて始まる"Tarot Woman"を唄うは竹内光雄。ちなみに自己紹介されるまでわからなかった俺の知らない人(苦笑)。その彼が、自分はマニアックに攻めるんで追いてこれるか?と言い放って始めたのがディオとしてのラスト・アルバム「マスター・オブ・ザ・ムーン」からの"Shivers"。うん、確かに予期せぬ選曲だw 続いてわれらが(なのか?)ダグ・アドリッチ時代の"Killing the Dragon"と、意表の展開で自分のパートを終える。「してやったり」か?(笑)でも彼の声質はとても好きだし、好感が持てた。


次は西川茂。この人も紹介されても知らない人w 今日はロニーの曲が歌えるなんて最高じゃねぇか!と嬉しそうに"Long Live RR"。当然客席との掛け合いあり、てゆーか最初のサビから丸投げw そして(早くも)前半占める曲として始まったのが"Mistreated"、俺の持ち歌である(コレコレ)。ただ、ルークのギターや後半のコーラスの入れ方とか、レインボーでのヴァージョンというよりかはDPマーク3のオリジナルぽかったのは愛嬌w まぁ聴きどころ満載で前半戦を終了。閣下とルークのMCを挟んでメンバー・チェンジが行われる。


セカンド・ユニットはもはやリズム隊しか知らない(姐さん繋がりなので、苦笑)。でも目の前のK-A-Zというドレッド・ヘアのにいちゃんは、黒夢とかSADSとかで俺とは縁遠い世界の人かもだが、意外にオリジナルに敬意を表したプレイが垣間見れて好印象(ハートマーク)。


最初のVo.は「佐賀県」唄ったお笑いの人にそっくりな冠徹弥。「俺なりのペインキラー」くらいしか知らないけど、ハイ・トーンが特徴的な彼がディオ時代の3連発をかます。俺的には神曲"Stand Up and Shout"で果てた(もうかよ!)


あとはもうヴォーカリストとしてフィーチャしてるラインナップは二人なので、順番的には当然寺田恵子姐さんなはず。。。なんだが"Holy Diver"のオープニングが流れて、本人が出てきた時にはちょっとした違和感は否めなかった(しかも真っ赤な衣装、苦笑)。まぁでもさすが姐さん、ドス効かせて歌い上げる(って結局ええんかい!)。続いて「バラッドを」と言うんで、まさか「南十字星」か「失楽園」か?と思わせぶりしといて始めたのは「孤独の定め」。これがバラッドと言えるかはビミョーだけど、へヴヘルの日本でのライヴではオミットされてしまったんで、生で聴けたのは貴重だったわ。彼女の最後は、自分がSHOW-YAに入って最初にプレイした(させられたw)切っても切れない縁の"Die Young"で、俺的には以前ソロ時代にも聴いてるのでしっくりときた。


最後を飾るのは坂本英三。ファストな"Neon Knights"をぶちかまして、そろそろ佳境に入るわけだからここはひとつ、アンセムでも毎回オープニングに流す"Heaven & Hell"か?とちょっと期待してたんだが、"Gates of Babylon"だった。なんでもクラシック・ロック・ジャム初参加時から常に歌わせてほしいと願い出てた曲らしく、その願いがついに叶ったとのことである。


そして〆を飾る曲を「まだロニーが逝ってしまったことを現実として受け入れられない、イタイ自分がいます」と自分のロニー愛を語って始める。名バラッド"Catch the Rainbow"だ。切々と歌い上げるその姿に、やっぱちょっとこみ上げるものがあったのはいうまでもない。終わりよければすべてよしで本編が終了。


アンコールは、二人のドラマーのソロの応酬に続いて1曲。当然ながら"We Rock"を全員で。"Stars"ではなかったw まぁ最後にふさわしいのは当然こっちで楽しいフィナーレを迎えることができた。


15/05/2011 Club Citta Kawasaki Setlists

1st Unit
石原SHARA愼一郎 / ルーク篁 / 雷電湯澤 / 満園庄太郎 / 高梨康治

デーモン閣下
Over the Rainbow - Kill the King
Stargazer

竹内光雄
Tarot Woman
Shivers
Killing the Dragon

西川茂
Long Live Rock n Roll
Mistreated

MC by デーモン閣下 & ルーク篁

2nd Unit
白田一秀 / K-A-Z / 寺沢功一 / 宮脇JOE知史 / 高梨康治

冠徹弥
King of Rock n Roll
Hungry for Heaven
Stand Up and Shout

寺田恵子
Holy Diver
Lonley is the Word
Die Young

坂本英三
Neon Knights
Gates of Babylon
Catch the Rainbow

Encore
We Rock

ただ、正直、MCなしで淡々と進めてくれたらよかったのにと思う(苦笑)。中にはそのキャラゆえ、笑いを取らないとファンがすませてくれない人達も混じってて仕方がないのもわかる気がするが、チャリティーという側面でも個人のトリビュートという側面でも今回の特別なイベントとしての趣旨にそぐわないネタがいくつかあったようにも思える。少なくとも俺的には笑えないKYな場面(アーティスト側だけでなく無知な客をも含めて)がいくつかあって、残念に思ったことは本音として記しておきたい。


80322930_org.jpg

募金箱が見つからなかったので購入。2800円。これを含む各アーティストの全グッズの売り上げは被災者義捐金になるという(CDはいつもの便乗販売で違うよな、多分)。

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このページは、kino1989が2011年5月15日 22:31に書いたブログ記事です。

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