Good times, bad times...but not too fuckin' shabby

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事件だから!


Whitesnake / Live at Donington 1990

3面デジパック仕様のデラックス・エディション
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左がDVD+2CDのスペシャル・エディション、右が1DVDの通常盤。
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ほかにCDのみで紙ジャケ仕様初回限定盤、通常盤がある。


スネイクマニアックスにとって、1990年モンスターズ・オブ・ロックのBBCオンエアを収録したブートレッグはまさに聖典であり、(その後種々のオーデイエンスものが出たものの)当時のラインナップでの模様を物語る唯一の貴重な素材であり、アメリカでのセットリストとは違ったヨーロッパ仕様をそのまま持ち込んだ日本ツアーのおさらい音源として幾度となく聴いてたゆえ、MCのタイミングまでも身についてるほどだ。


そのドニントンの模様に映像も存在することが「スリップ・オブ・ザ・タン」デラックス・エディションにて公にされ、その片鱗に心躍らせた。そして「フォエヴァーモア」ファンパック発売時にその全容を収録したDVDとCDの製作までが進行中と知らされる。


そのインパクトといったら、たとえるなら。。。ディープ・パープルの「メイド・イン・ジャパン」の映像が見つかってそれがリリースされる、に等しいくらいの歴史的快挙だと思ってる。


そう、これは白蛇史の頂点だったあの公演を、余すところなく克明に記録した「ドキュメンタリー」である。


SD画質の繰り返されるコピーでYouTube以下になってしまっている素材ではあるものの、単純なカット割りでなく常にメンバーの誰かをオーバーラップさせて場面転換させたり、スローと止め画、カラーとモノクロを交錯させたり、と非常に細かく編集が施されて悪状況を忘れさせる。むしろカヴァをして「ロックン・ロール・サーカス」と言わさしめた絢爛豪華なショウにおけるスリリングさを余すことなく伝えることに成功してると思う。良くも悪くもオーヴァーダブなしの初ライヴ作品としての生々しさも感じる。


なによりカヴァ若い!(当たり前だ、今の俺より全然下だもん♪) 「天下とったり」の自信溢れる余裕の佇まいは、体調不良だったほうが多かった「1987」ツアー(のブートなんか)よりも見てて迫力を感じさせる(グラム・ファッションからタンクトップのマッチョ姿に変わったのもあるけどw)。


CDや2ch音声では右にスティーヴ・ヴァイ、左にエイドリアン・ヴァンデンバーグのギターが綺麗にセパレートされて(オンエアよりも)かなり大きなヴォリュームなのでカヴァの声が埋もれがちだが、そういう人向きには5.1ch音声で再生するとカヴァのヴォーカルを捉えやすくなる。


唯一残念なのは、俺が一番好きな"Is This Love"の2番の頭で「この気持ちを抑えることができない。前にもこんなことがあった」のくだりに"1983"を挟み込む部分でカヴァのアップがほしかったのにヴァイだったこと(苦笑)くらいで、あとはあのツアーを武道館で観た時の興奮をひとつひとつ再検証するチャンスを与えられたような嬉しい気分にさせてくれる。手の見えない(爆)トミー・アルドリッジの驚愕ドラム、「何とでもファックする男」ルディ・サーゾの激しい腰使い、(武道館では"The Deeper The Love"をアカペラでハモる姿を見せた)リック・セラーテの裏方での見事なサポートぶり。


字幕で日本語訳されたカヴァのMCを追ってると、終盤に一言とても意味深な発言があるんだが、「ああ、彼の中では公私ともにリセットをする決意を、この時には既に胸に秘めてたんだなぁ」とか見えてきて胸がつまった。1ヵ月後に日本でこの期を終えることになったという、今だから誰もが知る白蛇史を語る上での重要な一部がこのショウに見て取れて、俺にとってはドキュメンタリーぽく見えるんだろうな。ショウの幕を閉じる花火と"We wish you well"までの感動のシーンの連続にウルウルすること間違いない。


特典映像として「SOTT」のメイキングと称してレコーディングからツアーまでのホームヴィデオ・アーカイヴ(一部はSOTTのデラエデリリース時にオフィシャルで公開された)をカヴァのコメンタリーで愉快に紹介。これらが貴重なシーンの連続なのは見てのお楽しみ、ってところか。


他人がどうだろうと、俺にとってはわが青春の1ページとリンクする最強のアイテム。

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僕も買ってよかったと思いました。

石垣島のホテルでDVDは途中までしか観られなかったけど、いかったねえ。ゴージャスさとレトロな感じが味わえた。
4日間の石垣島ドライブではずっとCDをかけてた。

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ここが静かな時は
ここで暴れてるか
鑑賞中です♪

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このページは、kino1989が2011年5月24日 00:22に書いたブログ記事です。

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