アドレナリーン!(失笑)

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去年からオーケストラづいてる俺の今年1本目の標的。

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シネマ・ミーツ・シンフォニーは前回「セント・エルモス・ファイヤー」目当てで行って以来(「海猿」から数えて3回目)。ロッキーなら燃えます♪ 知って速予約。ちなみに前回同様、読売日本交響楽団の演奏。


高校・大学と無類の映画ファンだった俺だから、当然このロッキー・シリーズは大のお気に入り。。。といっても「4」までw(その後の2作もDVDで1回づつ観てはいる) 個人的には「2」が一番好き。当然サントラも当時貸しレコード屋でゲットして聴きまくったので血肉になってたが、(本編6作観てる時間がなかったので、苦笑)今回あらためてCDで4作目まで抑えて予習して備える(5は中古でしか手に入らなさそうだったし、6はそもそもサントラがこれまでのベスト盤なので割愛)。


当日は爆弾低気圧で雨が凄かったが、幸い風には困らされることなく会場のオーチャード・ホールへ。bunnkamuraドなんて元嫁と芝居観に行って以来だから20年以上ぶりだぞw


「オーケストラ観るのは上の階から」という俺の中のルールに従い、3階の最前列を取った。左サイドから斜めに正面で、奥のバンド・セクション(ドラム・ギター)あたりまで見渡せる抜群の見晴し。これでA席7500円ならお得だと思えた。もっとも客の入りとしては2-3階席はホントまばらだったけど。


ステージは「ロッキーのファンファーレ」とともに始まる。やっぱ興奮w 1曲目が終わるとカンカーンと試合が始まる時みたいな鐘が鳴っていい演出。司会は日テレの若い人(前回も読売楽団だったけど司会はテレ朝の人だったのは輪番制なのか?)。まぁ作品を知ってか知らぬかわからんそつない進行だった。

続く「テイク・ミー・バック」はアカペラ・グループのジャミン・ゼブという若手たちが唄う。この曲はまさにアカペラだから映画同様の抜群の雰囲気を醸し出してた。

しっとりした曲調である「エイドリアン」「ミッキー」はグっときたんだが、ピアノが女性だったのが気に入らなかった。線が細すぎる上にもう少し音下げてもよかったんじゃないかと。そもそも作曲家のビル・コンティ自身がピアノも弾ける人なので、ここは男性のほうがロマンチシズムさが絶対出たはず。


オーケストラの上には映画の名シーンを流すスクリーンがあったけど、俺は「次はそこが音出すのよね」と終始上から各セクションを目で追ってたのでほとんど見ることなかった。純粋に演奏を楽しめる状態にあった。


途中2回にわたってトーク・セッション。


一人目は元巨人軍の宮本和知氏。急に野球に関して喋り出して司会から「今日はロッキーの話題で」と諭される(苦笑)。タイトルの「アドレナリーン!」って彼が発したんだが、昼夜ともに白けたそうw
浜スタではアウェイ球団の練習が始まるときにロッキーのテーマが流れて燃えるだが、横浜にとっては逆効果なんじゃないか?とか、読売楽団の練習場が巨人の練習グラウンドと隣同士だったことやら、土手を走ってたら子供たちが寄り添ってきてロッキーみたいなシーンを味わったことがあるとか、そんなことを話した。


そして二人目が声優の羽佐間道夫氏。開口一番、あの「エイドリアーン!」が飛び出し、満場の喝采を浴びる。さっきの偽者と大違いww 基本的に彼が見たかったのも大きな理由だったので、話はほとんどWikipediaに書かれた内容と一緒だったけど楽しめた。おまけにその場で生アテレコまで。スクリーンには例のラブ・シーンが流れ、調子に乗った彼はなんか余計な嗚咽まで飛び出させてエロく演じて(爆)、最後に照れるように「なんちゃって。こーゆー掛け合いをしてればカップル・夫婦の円満間違いなし」とちゃんと落としてくれる。つくづく話上手な人だと感心する。しかも79歳という年齢を訊かされて驚愕。まぁ俺が若き頃、ヤマトのナレーションやマクロスのグローバル艦長で心奪われてた頃だって今の俺と変わらないくらいの年齢だったんだわな。いつまでも聴いていたい素晴らしいトーク・セッションだった。

第1部は最初の2作から、ということだったが、続く「熱い戦い(Conquest)」は「Ⅲ」から。劇中でロッキーがミスターTに対してキレて猛突進するシーンに流れるこの曲が一番聴きたかった曲なんだが、若干テンポが遅かったような気して残念だった。で、1部の最後「ロード・ワーク」はメイン・テーマのアレンジなんだが、バイオリン・セクションが泣きの旋律を奏で出した時にもう我慢できず涙ボロボロ。おかげで休憩に入っても涙が引くまでトイレに立てなかった(苦笑)。
映し出される映像でではなく、奏でられてる音だけでイカされてしまったんだから、やはりビル・コンティのメロディ恐るべしといったところ。


第2部は3作目以降の歌ものが中心。先のジャミン・ゼブが終始活躍。アカペラ・グループの彼らだからサヴァイヴァーのロック、ジェイムズ・ブラウンのソウルの力強さは期待しなかったが、細かいコーラスを重ねて常に爽やかさを感じさせてくれたのが好感。「アイ・オブ・ザ・タイガー」ではドラムが終始カウベル叩いてたけどなんかイマイチだったが、(B!でもソロ作がアルバム・レビューに載ったことがある)ロバート・テッパーの「ノー・イージー・ウェイ・アウト」なんて選曲も嬉しかったし、「ハーツ・オン・ファイヤー」は歌に続くヴィンス・デコーラの「アップ・ザ・マウンテン」までを、流れる実際の映画シーンに完璧にリンクさせてもう感無量。4作目の作家、ヴインス(メタル・マニアならライオンが参加した「トランスフォーマー・ジ・アニメーション」を持ってるはず、って俺だけか?w)のは基本シンセ・ミュージックだが、今回のためにオーケストラ用の譜面を書き起こしたらしく、続く「ウォー」以降で4作目のラスト・シーンを再現してまたまた恐れ入った(当時はなかったが、その後出たスコアのみのCDも買って予習しといてよかった♪)。満場大拍手で本編を終える。


アンコールは「テーマ」を再演。今度はジャミン・ゼブがコーラスを入れての完全版(本編中の1回目は俺たちがコーラス入れなあかんのかい!と思って聴いてたw)。最後にスタローンの勝利のスピーチと短いファンファーレでめでたしめでたし感いっぱいでショウは幕を閉じた。

06/04/2013 Tokyo Shibuya Orchard Hall ROCKY in Cinema meets Symphony setlists

Fanfare for Rocky
Take you Back (with Jammin' Zeb)
Adrian
Mickey
Gonna Fly Now
Conquest
Going the Distance

Eye of the Tiger (with Jammin' Zeb)
Livin' in America - No Easy Way Out - The Sweetest Victory (with Jammin' Zeb)
Burning Heart (with Jammin' Zeb)
The Measure of Man (with Jammin' Zeb)
Training Montage - Hearts on Fire - Up to the Mountain (with Jammin' Zeb)
War - Fanfare from Rocky

Encore
Gonna Fly Now (with Jammin' Zeb)


いやぁこの感動、去年の「スター・ウォーズ・イン・コンサート」級だった。てか、マチネ観てたら速攻立て続けに2回観れたのにぃ、と後悔(苦笑)。


これはぜひ再演すべきだと思う。大阪ではやらないのかしら?w

次考えてるのはコレなんだが。。。

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これはまず「スクリーンの映画ありき」なのか?と、ちょっと趣旨が違うので迷ってる。安い席にして後ろ過ぎて字幕見えないのもいやだし(苦笑)。それに音なんかどうでもよくなってきっとイングリッド・バーグマンにくぎ付けになるに違いないしw(大学時代、部屋にポスター貼ってたくらい大ファンなのですよ♪ 隣が飯島真理というミスマッチでw)

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このページは、kino1989が2013年4月 9日 01:11に書いたブログ記事です。

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