といってもまず日本ではなく、先にこっちを紹介。
1CD+1DVD / Smoke on the Water: Metropolis Sessions
88年、中東のアルメニアで巨大地震が発生した際に、チャリティとして企てられた「ロック・エイド・アルメニア」(リリースはたしか90年)。誰でも知っているあの"Smoke on the Water"を、ロジャー・テイラー、ブライアン・メイ、クリス・スクワイア、ジェフ・ダウンズ、ポール・ロジャース、イアン・ギラン、デイヴ・ギルモア、トニー・アイオミ、リッチー・ブラックモア、キース・エマーソン、ブルース・ディッキンソン、ブライアン・アダムス、アレックス・ライフソンという布陣でレコーディングして、シングルとしてリリース。アルバム「アースクェイク・アルバム」はコンピでホワイトスネイクも楽曲提供。CSで放映されたビデオのコンピも観たことがある。
本作はその20周年を記念して、CDにその"Smoke on the Water"を4つのリミックス・ヴァージョンで収録、DVDにはそのレコーディングの模様のドキュメンタリーを収録。
考えたらアイオミ / ギランはサバス仲だし、アイオミ / メイも「ヘッドレス・クロス」ゲスト仲だったり、当時の縁故関係が中心だったんでしょう。当時のロジャースはファームの失敗で鳴かず飛ばずだったはず。キース・エマーソンがリハ中余裕で「展覧会の絵」のファンファーレを曲に入れこんじゃうとこはさすが。英語わからなくても観てて楽しいそうそうたる面々の風景。
DVDのラストにはわずかだが、この基金でアルメニアに完成した音楽学校を、トニー、イアン、ジェフが訪れ、学生からジャズ風"Smoke on the Water"での歓迎を受けるシーンが見れる。
40万人が被災し、20年も経つのに瓦礫のままの箇所を残す街。学校も壁がトタン板でできていて、お世辞にも立派だとは言えない。日本も他人事じゃない状況で、自然の脅威に人間が無力だということ。いかに復興ということが多難を秘めているかがうかがい知れる。
その現状を憂いてか、彼らが再び動き出したことを知ったのはコレをゲットして間もなかった。
Whocares / Out of My Mind
シングルCDはまだゲットしてない。アマゾンだとMP3で220円と格安。
前回に引き続くトニーとイアンの他に、ジェイソン・ニューステッド、ニコ・マクブレイン、ジョン・ロードという顔ぶれでのオリジナル曲。"Out of My Mind"はちょうどトニーとグレン・ヒューズが組んだプロジェクトで再現された曲っぽい、すなわちトニー節が満載ということだ。カップリングの"Holy Water"ではジョンのキーボードがよりフィーチャリングされてて、どっちかというとこっちのほうが好き。
一方、今回の震災を憂慮して日本のために立ち上がってくれたバンドたちも大勢いて、メタル・ファンならこの3枚が必携かな。
1CD / Various Artists / One for All All for One ~東日本大震災チャリティ・アルバム
マーク・ボールズ 、エドガイ、エピカ、ゴットハード、グランド・イリュージョン、ハーレム・スキャーレム、ラナ・レーン、ラスト・オータムズ・ドリーム、ライオット、ロイヤル・ハント、ソイルワーク、ソナタ・アークティカら、マーキー・アヴァロンに在籍するバンドによる未発表曲を集めたコンピ。このCDの収益金は義援金として日本赤十字社に寄付され、被災者支援や被災地の復興支援などに充てられる。
ゴットハードは近くリリースされるライヴ・アルバムからの音源。
ライオットも直近のリユニオン・ツアーで披露された新曲。
ブックレットには各バンドからのメッセージも収録。
2CD / Various Artists / Rock for Japan
一緒にオーダしといたコイツはドイツのレーベルによるもの。収益金はドイツ赤十字を通じて日本へ。
アーティストは上と若干被るが、FM、トミー・ハート、グランド・イリュージョン、フィオナ、ダン・リード、トニー・ハーネル、ドゥギー・ホワイト、ハーレム・スキャレム、ロビン・ベック、ハウス・オブ・ローズ、ロイヤル・ハント他。特に20年ぶりの復活となるフィオナ姐さんの新曲に感動。
海外レーベル製だけど、こちらにもちゃんとバンドからのメッセージが日本語訳されて載っててグッド・ジョブ(サンクス・リストに酒井康氏の名が)。
Lyraka Project / Lyraka Vol.1
アンディ・デジェソミナというリッチー・ブラックモア信者な人が、グラハム・ボネットやトミー・ハートをヴォーカル・ゲストに迎えて作成したアルバム。
ジャケからも判るように、なにやら人魚伝説をモチーフにしたコンセプト・アルバムのようなんだが、いかんせんプロダクションが素人レベルなもんで(苦笑)、万人向けというよりかは、好きなヴォーカルを楽しみたい人向きかなw
俺がオフィシャルでCD-R買ったのは震災前だったけど、震災後から売り上げの15%を日本救済にあてがってくれると真っ先に公言。俺が買ったみたいに日本人からの引き合いが殊の外多かったからかもしらんが、ホントだったらありがたいことだと思う。
送料込で14ドルだが、てっとり早くならアマゾンMP3で900円で買える。
ちなみにウリ・ジョン・ロート絡みの人脈、マーク・ボールズとリズ・バンドールも加わったVol.2を鋭意制作中のようだ。そちらにも注目。
CD買えばいくらかが困ってる人へ行く。俺が日2回通う松屋も売り上げの1%が行く。普段の生活しながらチャリティできるんなら、こんなたやすいことはないと思う。
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