ダブル・ブッキング

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そもそもオールナイト上映のほうが先の予定だったんだが、その後にX.Y.Z. -> Aのライヴがあることを知って、前回のライヴで今後の10年を約束してしまったので(爆)行くことに♪

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夕方から渋谷スター・ラウンジへ。前回のコッチーで二度と来たくない会場のレッテル貼られたあそこ(爆)。ちょうど俺の乗った山手線が埼京線での人身事故の煽り受けて渋谷前で40分近く止まってしまう。幸い渋谷で止まってる前の電車から乗客降ろして回送扱いにして駅までは動いてくれたのでそれだけで済んだが、着いたら着いたで雨も降り出してまさに涙目。まぁなんとか開演前までにはなんとか。一般プレイガイドでの入場が最後のほうだったから順番にも間に合い会場内へ。もともと広い会場でないので超混み。

ただね、正直言っちゃう。


バンドの演奏は凄く良いと思う。曲もライヴ映えするようによくできてるので素晴らしいショウだった。


でも如何せんバック・カタログが全部廃盤なので、学習しようにもできない。2枚組ベストはあっても当然ながら全部を網羅してないから、12年来のファンからしたら当たり前の曲でも、そこから漏れた曲ってノレないし、復習すらできない。今回も頑張ってセットリストを挙げようとしても判らない曲だらけで、マテリアルを聴ける状態にしてない彼らに代わってなんで俺が頑張らなきゃいかんの?と思ったら馬鹿馬鹿しくて止めた(苦笑)。


あと前回もそうだったが、「ファンクラブ」というものを前面に出しすぎるので、なんかすげーアウェイ感でいっぱいになる。既に決まってる次回の予定もファンクラブ限定だとのこと。アイドルやV系じゃあるまいし(え?そうなの?猛爆)、あんたたちのロックって、そんなもんに入らないと楽しめないのか?そりゃファンを大事にするのは当たり前だろうけど、それじゃ新参者が介入する余地がない。個人的にファンクラブと宗教勧誘に大差はないと思ってるのでw 橘高くんは「もっと成功するように」とは言ってたけど、やってることが一昔二昔前のビジネスモデルで、自分たちで自分たちの首絞めてるようなもんだと思った。


なので、一過性で楽しめたけど後には全然残らないだろうライヴになった。多分今後思い出すのはショウ前にディオの「ザ・ラスト・イン・ライン」(当然ニイちゃん目当ての俺はディオのTだった)、ショウ後にカヴァの「ホワイトスネイク」(ファースト・ソロ)がBGMとして流れてたことくらいかのw

2時間強のライヴを終えて、昨年10月に亡くなったアニメ脚本家の首藤剛志氏の追悼上映会に参加するために池袋新文芸坐へ。山手線は相変わらず遅れ気味だったが、なんとかオンタイムで到着。


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いや、別に「モモ」だけじゃないですが(苦笑)。


旅の途中、喫煙しててそのまま行き倒れになったと訊いた時は結構ショックで、俺が「ヤマト」以外で持っている唯一のTVアニメのボックスである「戦国魔神ゴーショーグン」で彼が脚本を書いたエピソードを観て忍んだ。


80年代前半をアニメで過ごしてきた世代にとって、当時の首藤氏のフィーチャーぶりは知っての通りであり、重鎮・藤川桂介とは別世代の新進脚本家として脚光を浴びたのは彼をおいて他にいなかったように思う。俺も「戦国魔神ゴーショーグン」でのポップな会話劇に魅了され、ロボットの登場しない小説版で延々と続く、キャラクターで引っ張っていく世界に心躍らせたもんだ。


急逝から半年置いて開かれた今回の催しは、氏にゆかりの深い監督・湯山邦彦氏と声優・小山茉美氏他を迎えてのトーク・セッションと代表作4本の上映、会場には氏に関連した品のミニ展示、おまけに来場者には小冊子がプレゼントされて、気合いの入ったイベントだったと思う。会場も266席に若干(といっても2-3人?w)の立ち見が出る満員御礼状態。


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トークショウでは各人の氏との関わり合いやエピソードが語られ、プレゼント・コーナーありの、予定時間を超えて1時間にわたった。茉美さんが最後に「天国からお導き下さい」と語りかけた時にちょっとウルウルした。

上映作の4本のうち3本を観た。「ポケモン」始まる頃には始発の時間だったのでそのまま帰った。

劇場版「戦国魔神ゴーショーグン」

TVエピソードの2本を再編集して、合間にお遊びの新カット(ドラマLPの「闇よ美しくあれ」の延長)を挿入したもので、彼の真骨頂とも言えるし、結構会場もどっと笑い声が。俺はつい2-3か月前にボックスから抜けてたのが見つかって観たばかりだったので、CMカット後に途中退場してロビーに展示されてた品々を眺めてた。


「魔法のプリンセス ミンキーモモ 夢の中の輪舞(ロンド)」

ラストで主人公が交通事故で死んで人間として生まれ変わるちゅーのが衝撃的だったTVシリーズは観てたが、このOVAは名前だけで内容が記憶になかった(85年だとすでにアニメから離れつつあった状況だったし)。案の定観てなかったものの、シリーズ中のゲスト・キャラ総動員(よく覚えてるよな、俺もw)による、前半のテンション高めでポンポン繰り出されるドタバタ・アクションは「さすがの猿飛」っぽい印象を受けた。


劇場版「銀河英雄伝説」

といってもエピソード1にあたるキャラクター紹介を兼ねての作品。原作ありものなので、実際彼がどの程度自分色に脚色してたのかまではわからないのだけど、セリフ劇としてグイグイ引っ張っていく展開に唸らされた。


現在のライフ・スタイルでアニメを観るって行為自体が蛙男商会モノ以外にないので、90分のモモが終わった後くらいで正直既に許容超えいっぱいいっぱいな感もあった(苦笑)。でも当時を振り返って毎日がアニメづくしだった少年時代(宮崎駿以前)に、作家として訴えかける、テーマが明確で完成度の高い作品を数多く遺してくれ、それにガッツリ触れることができたのは、少なくとも今のアニメ・ファンよりかは幸せだったんじゃないかと思う。


青春の日々を思い起こした1日。ありがとう。


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私も茉美お姉さまに会いたい。

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ここが静かな時は
ここで暴れてるか
鑑賞中です♪

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このページは、kino1989が2011年6月26日 05:10に書いたブログ記事です。

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