NR Can Still Rock for Japan

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1CD / Night Ranger / Somewhere in California

前作「ホール・イン・ザ・サン」におけるヨーロッパでのディストリビューションを担ったフロンティアーズ・レコーズに正式移籍しての新作は、まさにレーベルが泣いて喜ぶような(爆)どこを10秒間切り出しても一聴してナイト・レンジャーだと判るメロディに満ち満ちた超傑作(金太郎飴か!w)。実際、ツアー開始の前日のリリースとなったけど、2回も回せばメロディもコーラスも頭に入るくらい「わかりやすい」作品だ。

1曲目の底抜けにキラキラしたアメリ感、2曲目の、"Seven Wishes"の流れを組むようなドラムを基調とした力強いビートに溢れる曲。バラッドはジャックの息子に書かせた1曲のみで、あとはひたすらメロディアス・ハード・ロックの王道まっしぐらな本作は、30年以上も変わらないベーシックな部分と(比較的w)若い二人の才能をうまく融合させて、エネルギッシュさを出すことに成功してると思う。もはやギター・ヒーロー=ジェフ・ワトソン不在の痛手は皆無だということをボーナス・トラックの"LA No Name"における二人のギタリストの息の合ったアコースティック・セッションが証明してるはず。


そして3年ぶりの来日。震災というアクシデントをものともせず、無事キャンセルもすることなく彼らはやってきた。


ケリーがいち早く心配してツイートしてくれたり、公式ライヴ音源・映像6本のうち実に5本が日本での収録であることからもわかるように、彼らと日本との蜜月に(どんなことが起ころうと)終わりがないことを証明しにやってきてくれたんである。ツアー前のPRT生出演でのインタビューでも、今回の実際のショウのMCでもはっきりと「日本人に笑顔を取り戻させる」と断言するジャックの気持ちには正直ウルウルものだった。

俺が88年に初めて観た時、1曲しか知らなくても十分に楽しめた。その理屈抜きの楽しさをその後もずっと提供し続けてくれる彼らが、並々ならぬ気合いをも込めて臨んだこのツアー、悪かろうはずがない。多分俺の中で生涯忘れられないものとなったはず。

10/06/2011 Nagoya Bottom Line setlists

SE: You Shook Me All Night Long

Rock n Roll Tonite
Seven Wishes
Sing Me Away
Growin' Up in California
The Secret of My Success
Crazy Train
Keyboard solo play for Japan
Sentimental Street
Eddie's Comin' Out Tonight
L.A. No Name
Goodbye
Lay it on Me
Coming of Age
Four in the Morning
When You Close Your Eyes
Don't Tell Me You Love Me incl. Hotel California & Highway Star

Encore
No Time To Lose Ya
Sister Christian
(You Can Still) Rock In America

13/06/2011 Tokyo Shibuya CC Lemon Hall setlists

SE: You Shook Me All Night Long

Rock n Roll Tonite
Touch of Madness
Sing Me Away
Growin' Up in California
The Secret of My Success
Keyboard solo play for Japan
Sentimental Street
Eddie's Comin' Out Tonight
L.A. No Name
Goodbye
Lay it on Me
Coming of Age
Four in the Morning
When You Close Your Eyes
Don't Tell Me You Love Me incl. Hotel California & Highway Star

Encore
Dirty Deeds Done Dirt Cheap
No Time To Lose Ya
Sister Christian
(You Can Still) Rock In America

14/06/2011 Tokyo Shibuya CC Lemon Hall setlists

SE: You Shook Me All Night Long

Rock n Roll Tonite
Seven Wishes
Sing Me Away
Growin' Up in California
Rumors in the Air
Crazy Train
Keyboard solo play for Japan
Call My Name
Eddie's Comin' Out Tonight
L.A. No Name
Goodbye
Lay it on Me
Coming of Age
Bye Bye Baby (Not Tonight)
Four in the Morning
When You Close Your Eyes
Don't Tell Me You Love Me incl. Hotel California & Highway Star

Encore
No Time To Lose Ya
Sister Christian
(You Can Still) Rock In America


特に、ジョエル・ホークストラ。前回のツアーから急きょ参加して、たしかに「エイト・フィンガーも難なくこなす器用なサポート・メンバーとして」感が強かった彼が、3年のツアー生活を経て正式メンバーとしてアルバム制作の一端も担い、よりバンド内での結束が強固になってることは一目瞭然だった。デカいのでぱっと見WASPのクリス・ホルムズかRATTのロビン・クロスビーのようにも見えて、こっちをもの凄い形相で煽るんだが、それが決して見かけ倒しでないことは観てる我々誰もが彼のプレイに驚愕して惜しみない喝采を与えてたことが物語っていた気がする。あったかいなぁ、みんな(涙)。


今回の緊急指令も新譜のプロモーションといつもと変わらない皆への笑顔を届けて無事ミッション完了。最終日翌日にはドイツ入りしてジャーニー、フォリナー(一部カンサスとも)とのヨーロッパ・ツアーを開始、その後また日本に戻ってくることを宣言した彼らを心待ちにしてるよ♪

コメント(2)

追ってたわけじゃないのに知ってる曲が10以上もあった。
ヒット曲が多く現役でがんばる偉大なgroupなんだな。

1stでさわやか系HRと思ってたのが、2ndでハードな"(You Can Still) Rock In America"が出てきて喜んだのを覚えてる。

ちなみに、当時"The Secret of My Success"のヘレン・スレイターが大好きだった。

え、チミも水飲むシーンに萌えたのか!(爆)
俺はあの映画を某企業の就職説明兼ねた試写会で観た♪

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ここが静かな時は
ここで暴れてるか
鑑賞中です♪

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このページは、kino1989が2011年6月14日 23:34に書いたブログ記事です。

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