いや、呼べない(爆)
2CD / Deep Purple / Come Taste the Band - 35th Anniversary Edition
2枚組アナログ盤(180g)もあるでよ。ちなみにアマゾンでは俺の初物買い時より800円近く安くなってる orz
長く続いたディープ・パープルのアニヴァーサリー・エディションもいよいよ第4期の本作で完結(?おいおいバンドはまだその先があるんで断言すなw)。
前作の「嵐の使者」はグレン・ヒューズによる、リッチーのギターを消してベース音源上げまくりのリミックス(苦笑)がすげー違和感あったんだが、本作は1枚目に通常のリマスタリング処理したもの、2枚目にアイアン・メイデンのプロデューサーでおなじみケヴィン・シャーリーが手掛けたリミックス・ヴァージョンという構成となってる。
で、今回は2枚目が凄くいい感じ。"Comin' Home"が始まるやいなや、唖然。音の広がりといい、楽器ひとつひとつの生々しい音といい、これが35年前の録音なのかとは信じがたくも思ってしまった。"Keep on movin'"にタンバリンなんて入ってたんだね、今の今まで気が付かなかった(汗)。
おまけに全曲がフェード・アウトなしの完奏という形で収録されていて、フィニッシュまでどんどん上がっていくテンションにも注目。パープルらしさとは言い難いものの、あらためてハイ・テンションな良質のR&Bアルバム(カヴァのブルーズ&グレンのソウル)であることに気づかされる。
体格よすぎて「デブカバ」と呼ばれてた頃だが(笑)、発声ってやっぱ体格によっても違うっていうことに気づかされるし、従来の面々とトミー・ボーリンのハード・ロックの名に恥じないギター・プレイの凄味との相乗効果で、その後カヴァがソロやホワイトスネイクでつきつめるものとも違う世界が繰り広げられてることを再認識させられる。
ケヴィンが実にいい仕事をしてると思う。"keep on movin'"をB面1曲目の位置に持っていき、"This Time Around"と"Owed to 'G'"を切り離すという大胆な作業(CDトラック的に分け目を入れたメタル・ブレイドのリマスタ盤てのもあるが、今回は完全に音源分離)は、むしろ"G"をボーナス・トラックとして収録されてる"Same in L.A."か"Bolin / Paice Jam"と差し替えてしまったほうが従来のディープ・パープルのアルバムと寸分違わない高いテンションを保ちつつのフィナーレとなって、この頃のバンドが過小評価されずに済んだんじゃないかな。。。とすら思わせてしまう(ちなみにボートラは既リリースの2枚のリハーサル音源にも未収録のステレオ音源。まだよくあったな!と驚)。まさに「シャーリー・マジック」とでも言いたい。
「汚名返上」とは言いすぎかもしれないけど、少なくともパープル内では評価の低い本作が本来持っているエネルギッシュさ・ダイナミックさをより良くリスナーに届くよう最大限の手を入れくれてるように感じた。マーティン・バーチの偉業に対する冒涜というよりも、自らプロデュースを任されたバンドへの深い愛情のようにもとれて、俺は全面的に彼の行為を支持する。
特にまだ聴いたことないって人には絶対にオススメ。新鮮に感じるに違いない。
そんなにいいとは・・・。
買ってみます!!
ここまで来たら全てのアルバムをアニヴァーサリー・エディションで出すべきだ(笑)。
ブルース・ペインは強欲ですね。
PERFECT STRANGERSとSLAVES AND MASTERSもアニヴァーサリー・エディションで出してほしいです(絶対にないと思いますが)