ゲイリー・ムーア - ジャンル:ゲイリー・ムーア

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東京2日目。JCBホール。
8時半出勤にして17時退社、定宿の大浴場でサウナ15分コースw
身を清めていざ徒歩10分の会場へ。 

(ホテルのチェックアウト後写真明日撮り直す予定が会社不正攻撃で急いでて忘れた、苦笑)


相変わらず年齢層めちゃくちゃ高い。AXでは目に飛び込むのは背の高い野郎ばかりだったが、今日はカップルが多かった。後ろの列の人も「設計ミス」と言ってたけど、列幅がめちゃくちゃ狭くて、遅れて行った俺もhama夫妻の前を通り過ぎるのにふらついてしまい一苦労だった(デブ、苦笑)。


今日はバディ・ガイをバックに客電が落ちればいいなぁと思ったが、ちょっと過ぎて程なく登場(とはいっても「まもなく開演」のアナウンス後に音出しが常だったので15分押しくらい?)。この日はイス席だから座って観ることになるのかな?と一瞬不安に思ったが皆スタンディングでバンドを迎える。今日も一声で「東京・ジャパン」言わない(苦笑)。


セットリストはまったく同じ。時たま黄色い声援が飛んでた。え、茶色か?(コレコレ)。5列目中央でも(今回機材が真ん中に寄りすぎて)キーボードの前という位置だったけど、ゲイリーが中央に出てくるとその手元がマジマジ見れてかなり感動。


18分を超える大作"Have You Heard"は初日、正直言うと長くてウトウトしてんだが、この日は目が冴えて一音一音を追ってた(腕組みしてても実は隠れてる指でエア・ギターしてるw)。初日より自分にはシックリしてて凄く楽しいし、飽きないんである。ボーカルもこの曲あたりから段々丁寧な歌いこみになってくるし、トロいのが玉に傷な"All Your Love"を挟んで今度は16分超えの"I Love You"が続く。この曲が長いながらも本ツアーで俺の心を掴んで離さなかった絶品である。2回目だからもうないだろうと思ってたんだが、この日は"Still Got The Blues"の"friend of mine"のフレーズとともに涙腺が緩んでちょっと嗚咽した。


で、20年を経てやっとわかったことがあった。


当時のメタル界は「原点回帰」がごもっともに叫ばれてブルーズや70年代ロックのテイストを含むことが大事とされてた。それはそれで勉強になって今の自分があるわけだが、本物の黒人ブルーズを聴き出しちゃうと、「そっちの『本物』聴けばいい」となってしまうようになり(これはヴォーカル至上主義な俺から見た率直な感想)、吸収の勢いも萎えて結構敬遠し出した。実際「スティル・ガット・ザ・ブルーズ」アルバムはよく聴きこんだけど、続く「アフター・アワーズ」以降になると2-3回聴けばまだいい方で「弾きすぎ」で終わらせてた。今回も聴く気が起らなかったんでライヴまで予習しなかった。

で、実際のライヴを見て。。。この日"Too Tired"に続くソロが特に長かったが、そこにデビュー以来変わらない、観る者を圧倒させる「巧み」を堪能できたのは無論、彼がこの20年間やってきたのはブルーズとかロックとかそういう括りじゃない、もはやひとつのジャンルに匹敵するんじゃないか?ヨーロッパでは「ゲイリー・ムーア」というジャンルが既に確立されている、それ故の人気なんだと言っても過言ではない。日本限定でだが「人間国宝」と呼ばれる所以の他に類を見ない芸術(アート)をまさに魅せつけられたんである。


むしろこの人が「ブルーズ」と呼ばれてる音楽をやってようが「ロック」と呼ばれてる音楽をやってようが本人もそこらへんは全然区別がついてないんだろうし、したがってるのはファンだけ。そんなシンプルなことを、俺に理解させるのに20年もかかったアナタは。。。罪な人です、ホント(日本に来なかったってことがだよ、笑)。


結果3公演中一番長く充実したショウは「アリガトウ、来年また逢おう!」と我々への感謝の言葉で締めくくられた。実は前日の〆でもそう言ったみたいなんだが、"Next Year!"と念を押して繰り返すことで、今回のツアーにおける彼の手ごたえも推して計れた。

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人間、胸のつかえが取れた時ほど嬉しいものはない。終演後の呑みもとても気分のよいものだった。俺、みんなと別れてからホテルまでスキップして帰ったんだぞ(猛爆)。

 


 


 


 


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ホテルの自販コーナーに貼ってあるドーム・シティ・イベント・スケジュールより。いったいいつの写真?w

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鑑賞中です♪

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このページは、kino1989が2010年4月28日 02:04に書いたブログ記事です。

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