Shake Me All Night Long

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ホントは同時期のアメリカでの模様のDVDがリマスターされたらしいんで、それと一緒にレヴューのつもりだったんだが、中身が空だったので交換の目に。もっともその内容自体は以前レヴューしたみたいだと昨日思い出したんで、今日はとっととやっとく。

1CD / Cinderella / Authorized Bootleg: Live at the Tokyo Dome - Tokyo, Japan Dec. 31 1990

ボン・ジョヴィ / シンデレラ / スキッド・ロウ / クワイヤボ-イズ をフィーチャした年越しカウントダウン・イベントでの音源が元所属のマーキュリーから流出。音に関してはブートというにはおこがましいくらいちゃんとしたステレオ・ミックスが施されてる。このタイトルはステージ開始前の音出しからライヴの最後までを、ギターのノイズ、マイクのハウる音までお構いなしにほぼ完全収録してることからつけられてるんだろう。


当日の俺はと言えば、スタンド席でビールかっくらって、最初のクワイヤボーイズでたった一人スタンディングしてはしゃいで、酔いが回ってダウン。次のスキッズ中ずっと寝てて、"Youth Gone Wild"で回り総立ちしてる中で起きたw で、体力十分に復活してのこのシンデレラのステージに臨んだという、懐かしい思い出がよみがえってくる。


これ以前に「ロング・コールド・ウィンター」ツアーで厚生年金で観た時は、周りのメンツが殆どお飾りみたいな中、歌いまくりで弾きまくり、曲が終わる毎にステージ袖のローディにギターを投げ渡すトム・キーファーがかっこよくてたまらんかったけど、この時は巨大な空間で彼らが見れることにただただ興奮してた。


知ってのとおり、この時のBJは前ツアーで疲労してバンド内が半崩壊してる状態がライヴにもはっきり出てしまってたわけだけど、逆に彼らは前作でさらなるブルージー志向に宗旨変えして「ハートブレイク・ステーション」という泥臭い最高傑作アルバムを完成させた直後、つまりこれが彼らのキャリアの絶頂期を収めた貴重な公式音源なわけで、いまさらながらだけどよく出してくれたと評価したい。当日の記憶になかったけど、ちゃんとホーンと女性コーラスも引き連れての来日だったみたいだね。


トムの、AC/DCのブライアン・ジョンソンのように潰して出すしゃがれ声がこのバンドの特徴なんだが、"Heatbreak Station"なんかでは非常に伸び伸びとしたいい声で歌ってていい味出してる。ただ、その声帯負荷が仇となってその後何度も手術を繰り返してバンドは失速していく。2度再結成して現在に至るけど、先頃発売された2005年のライヴを聴いても「残念」としか思えなかった。失ったものは大きかったなぁ。


彼らが日本で魅せた最高のパフォーマンスを今思い起こしながら、80年代・90年代の良きメタル・シーンを振りかえるにはいい機会を与えてくれる1枚。

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鑑賞中です♪

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このページは、kino1989が2010年3月22日 01:42に書いたブログ記事です。

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