思い出は回る、メリー・ゴー・ラウンドのように

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ユニヴァーサルが2000年に入って出してるベスト盤シリーズには「マスター・コレクション」「ゴールド」「プレイリスト」なんかがあるが、この「エクステンディッド・ヴァージョンズ」もそう。他と違うのは音源がすべてライヴだという点。


もっともそのほとんどが既発音源で、今回入手した中ではポール・ロジャースのが日本だと96年にエドヤ・レコーズから出てるし、スティックスは再結成後の2枚組「リターン・オブ・パラダイス」からの抜粋、ダム・ヤンキーズのがVHSでリリースされた「アップライジング」ビデオからドキュメントを外したものが音源となっていて、曲順も無造作に変えられてる。まぁ好きなら本来元になってるものも抑えとくべきだが、こうして廉価盤として690円くらいから手に入れることができると、そのバンドのライヴでの実力を知る入門編としてはいろんな人に手軽でとっつきやすくてオススメだと思う。


中には貴重音源を放出するバンドもあり、シンデレラはこの音源にボーナス・トラックを加えた形でヨーロッパと日本で「ライヴ・アット・ザ・モヒガン・サン」を先日リリースしてるし、ナイト・レンジャーはなんと2003年、5年の沈黙を破って突如決まってわれらファンを湧かせた日本公演からの音源を初披露している。


「ホール・イン・ザ・サン」リリースに伴う来日後にオフィシャル・サイト覗いて、この音源が発表されるというニュースは目にしたんだが、その後出たのはそのツアーでの渋公もといCCレモン・ホールの模様だったんで、てっきりお蔵入りになったんだと思ってたが、こんな形で2007年にリリースされてたとは今まで知らんかった。なので、これがエイト・フィンガー、ジェフ・ワトソンが来日した最後の音源となる。ちなみに"Third Night !"と叫んでるので2003/12/10の最終公演。


ヴォーカルなんかかなりオーヴァー・ダブしてる点はいつものことなんでご愛嬌だけどw 渋谷クラブ・クワトロというちっちゃな小屋で繰り広げられる白熱した模様を観客とのやり取りも幾分大目に入れながら進んでいく。"7 Wishes"の始まりでの俺らの"Hey ! Hey ! Hey !"と叫んでるとこなんか、いつものこと思い出してたまんねぇw 


選曲に関しても、当日のセットリストから95年再結成後のアルバムの曲やダム・ヤンのカヴァー、マイケル・ローディがキーボード参加してたから演ったグレイト・ホワイトのカヴァー、若干のオリジナルを除いて「これぞ往年のグレイティスト・ヒッツ!」と集約させた感じ(ショウの後半ほぼ全て)なんで納得できると思う。


ジャックがいつも言う「ウツクシイ、ニホンニ、コレテ、コウエイニオモイマス」や、"Good Bye"でのケリーの「サヨナラ」、"Sister Christian"でケリーよりも前にウチらが大合唱で歌い始めてしまう感動的なシーン、最後のお決まりの3本締め。。。と、いつも楽しい彼らのライヴが凝縮されてる、お得な1枚。


2日目の公演はML仲間と観に行って、帰りに渋谷のフリゴでギネスとブルーン・エール飲んだのも思い出される。ライヴ盤はその時々の大切で貴重だった瞬間を思い出すのに最適なんだよね。

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このページは、kino1989が2010年3月22日 02:43に書いたブログ記事です。

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