やっと重い腰をあげて(妙に説得力あるフレーズ)
ブルーズ関連3発お届け。
Blu-Ray キャデラック・レコード - 音楽でアメリカを変えた人々の物語
ブルーズゆーたら「チェス」、「チェス」ゆーたらブルーズ。ということで、創始者であるレナードと、マッキンリー・モーガンフィールドことマディ・ウォーターズらブルーズ・ミュージシャンらが築き上げた一大王国「チェス・レコード」の盛衰を描いた実話に基づくストーリー。
実話といっても、俺はファンタジーに思えた。なにせ音しか聞いたことのないような連中の生きざまがそこに描かれているんで、ワクワクしながら見れた。
描かれるミュージシャンは登場順に
マディ・ウォーターズ
リトル・ウォルター
ジミー・ロジャース
ウィリー・ディクスン
ハウリン・ウルフ
ヒューバート・サムリン
チャック・ベリー
エタ・ジェームズ
と豪華やでー。どーせだったらバディ・ガイのおっちゃんも出せーや(削除シーンのバンド・メンバーにソレっぽいキャスティングはあったみたいだけどw)。
まぁメタル・ファンからするとマディはポール・ロジャースがカヴァー、ディクスンはレッド・ゼッペリンの元ネタ、ハウリンは"Slow an' Easy"の〆でカヴァがよく出すダミ声、チャックはプリーストがカヴァーし(爆)おなじみでしょう。エタの90年代入ってからのアルバムに参加していたジョンXをカヴァがソロの"Cry For Love"でハープ吹かせたという繋がりもあったりする。
マディ演じるジェフリー・ライトはどっかで見たことあるなと思ったら「007」のフェリックス・ライター役の人だね。黒人版「ドン・コルリオーネ」のごとく重鎮で凄みあるマディを演じていて素晴らしかった。
個人的にはハウリン・ウルフがわずかな出番ながら、いい味だしてたと思うし、エタを演じたビヨンセの演技は完璧としかいいようがない。俺は晩年の巨体唸らす彼女しか知らないけど、歌うときのなんとも言えない目つき・口元がそのもので鳥肌が立ったよ。
詳しい年代が綴られていくわけではないけど、史実にある19721967年の出来事をエンディングに持ってきて終わる。最後のオチにはちょっとほくそ笑んだ。
人種差別がはびこるアメリカを、底辺にいた人間たちが生みだしたその音楽が変えていった歴史。
知っておいて損はないと思う。
オリジナルを収録したサントラを買うか?ウチ帰って溜まってるMCA編纂のチェス・ボックスを紐解くか?
今はどっぷりブルーズに抱かれたい。
日本語吹き替えのほうは訳も演技も作品を台無しにしとるだけだわね。。。残念
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