到着。
1CD+1DVD / Bon Jovi / The Circle Deluxe Edition
初回限定盤。ちなみにHMVオンラインでは完売。アマゾンもタワーも既に取り寄せになってるけど、先週のPRTで言ってたようにジャケットに使う紙質の都合で再プレス不可らしいとの話なので今後入手できるかは若干不安。買い損ねたら洋盤を買うしかないんだが、それは避けたい。
なぜなら、この初回限定盤には「ホエン・ウィ・ワー・ビューテイフル」という90分のドキュメンタリー映画が付いてる。一応日本語字幕はアメリカで付けられているみたいなので(ところどころ変)、ひょっとしたら輸入盤でも同じもの楽しめるのかもしれないけど、届くのが月末になるのですぐに確認できません。
で、これは前回の「ロスト・ハイウェイ」ツアーの際に撮られて、なんかの映画祭に出品されたことをベターくんから訊かされていた。まぁいずれリリースされるんだろうし、ありきたりなドキュメントだろうとたかをくくってたんだが。。。
凄い濃いです、コレ。まさに濁流汗。
これだけで、3-4000円の単品DVDとしてリリースできるくらいの出来。
全編モノクロ画像で、MSG(マジソン・スクエア・ガーデン)の控室でマッサージを受けるジョンの映像から、現在と、現在にいたるまでの回想が交錯する。途中ライヴ・シーンがふんだんに盛り込まれるてはいるものの、基本的にはメンバーのインタヴューが大部分を占める。
日本では早くから(担当A&Rに付けられて)「社長」と呼ばれてるジョンだけど、本人の口から(交渉相手に対して)
「”ただのロックバンドだ”なんて軽く見ない方がいい。
俺は有名ブランドを25年に渡って運営している大企業の社長だ」
と凄みある言葉が飛び出した時には背筋がゾクゾクした。
「セリフがかっこいい」「かっこつけ」とかではなく、そこには「彼の肩にのしかかっているもの」に対しての彼なりの考えが込められており、彼の人生・経営哲学が見える。
ある意味、先日観たアンヴィルとは対極をなす立場にいる人達だが(猛爆)、売れないは売れないで困るものの、成功したはしたで「頂点であり続けること」への半端でない努力ってのがあるわけで、その姿勢がオブラートに包まず描かれてて、もう筆舌に尽くすよ、マジ。甲乙つけがたい。
「削除シーン」も含めて全部観終わった時に、「ああ、彼ってイタリア系だったよね!」って思った。
これはまさしく「ゴッドファーザー」のPART4だよ。
彼がオーナーを務めるフットボール・チームが優勝して、彼の載るバンにティコが挨拶に向かうところとか、弱者向け生活施設への寄付金授与シーンとか、ジョンと(マーロン・ブランドもしくはロバート・デ・ニーロが演じた)ドン・コルリオーネとその「ファミリー」の物語を重ねずにはいられなかった。
(来日でもそうだったが)「LH」ツアーの時のジョンは、97年のソロや映画俳優活動してた頃に見れた短髪姿で、この映画でもそれを通してる。もしこの映画が構想としてあったんだったら、これも役者としての「演技」と見て取れなくもないわけだが、それならそれで凄い演技力だと評価できる。日本のVシネマのヤクザもの作品なんて足元に及ばないかもw
うーん、久々に唸らせてくれたわ。
え?肝心の新作CDのほうはどうだって?(汗)
ちょっと今心の整理がつかないので、中途半端に聴くどころじゃない(笑)。
まぁ月末にはこの映画のハイライトになったMSG公演のDVD(海外Blu-Ray)が出るので、それを観て気持ちを落ちつけてからでもいいかなぁと、12月までレヴューは放棄したい(苦笑)。
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