春の祭典♪

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4/29 、ジャパメタ集結!「HARDなYAON」なレポ。



。。。ということで、新環境に没頭中の俺。火曜も、(時間外無給になろうとも)いじってみたかったWindows Home Server をインストールするのに明け暮れ、まさに朝を迎えてしまった。


仮眠から目覚めたらお昼過ぎてたので一時帰宅もままならず、大久保か水道橋か迷った挙句、野音まで7分の足場ということで水道橋のドーミーインへ。あ、洗濯もできるというのも大きかった!(爆)。15時半にはチェックインして、シャワーを浴び、一息つく間もなく会場のある日比谷へ地下鉄でGO!


。。。と思ったら運悪く地下鉄止まってました。。。 orz
時計見ると開演まで20分切ってる(汗)。仕方ないのでタクシーで1700円かけて野音前につけてもらう。


そこまでして遅れたくなかったのは、去年同日の「NAONのYAON」でトップバッターをSHOW-YAが「私は嵐」で飾り、海外よろしく、てっきり若い連中が先と思って遅れて行った呑気な俺はそれを聞き逃したのをDVDで知ったからである(苦笑)。


案の定、トップバッターはいつもの着物コスによる「西寺実」が登場、これから文字通りハードになる、そのウォーミング・アップとして「ああ無情」「ボヘミアン」「たどりつけばいつも雨降り」を披露。バック・メンバーはドラムに44マグナムのジョー、ベース寺沢功一、ギター田川ヒロ、キーボード笹路プロデューサという強力な布陣。ウォーミング・アップどころか、左PA前にいたんだが、音割れまくりの大爆音(全身の毛ブルブル、汗)。まぁホールと違い、遠くまで音飛ばさなきゃあかんのでそれは許そう。


続いてヴィジュアル系の若手が登場。われらおじさん・おばさんは着席して、代わりに若いお嬢さん方がスタンドアップ。これがしばらく交互に続くのに笑ったw
ヴィジュアル系には別に偏見はないけど、「いかにも」って感じで「おいおい、ポケットに手突っ込みながら歌うんじゃねーよ!」「客席に向かって中指立てるんじゃない、はしたない!」と突っ込みいれたかったですが。。。


彼らを見守るお嬢さん達の健気なこと(涙)


正直大人連中が盛り上がらないで「寒い」中、みんな一生懸命に、全員が同じ振り付けで踊ってるんである。かと思えば、曲によっては激しい音の中で頭をグルングルンと回して髪を宙に舞わせてる(驚)。それが、メタルのライヴでもお目にかかったことのないくらい凄く見事で(女性特有の柔らかさっていうのかな?)、彼女たちに拍手を送りたかったくらいだ。声を枯らしながらもメンバーの名前を連呼する子、俺の前の席も一人で来てた子だったが、体動かさないで手だけをフリフリで、思わず「かわいい><」と後ろから抱きしめたい衝動にかられた(やったら犯罪ですw)。


ある意味、俺が洋楽ライヴで心がけてることと共通な部分もあり、ましてや自分が楽しめる時間が少ないにもかかわらずお金をかけて参加して、「前座」という立場をものともせず全力でサポートしようとする、その姿に心打たれるものがあった。

すごく感動した。え?そっちにかよ?バンドぢゃなくて!

で、演奏が終わると次の準備。「NAONのYAON」同様、ステージにはドラムセット3基、キーボード2基、アンプがすでにズラリ並んでる状態だから手際よく進む。その間姐さんとマーシーが出て来てその若手にインタヴューしたりリリース・ライヴ情報を告知したりして繋ぐ。ふんぞり返ってた連中が急に腰が低くなったのが笑えた。「俺たちの世界観、気に入ってくれたらぜひワンマンに来て下さい!」だってw互いにかなり気を遣ってる様子が見られ、どちらが欠けても成立しなかった、このステージを一緒に作り上げてる連帯感ってのがよく出てた。マーシーも若いお嬢さん達の応援に心打たれたらしく、思わず「うらやましいよ~俺たちの時もやってね♪」と本音が(猛爆)。


続いて、ニイちゃん率いるX.Y.Z.→Aの登場で俺たちスタンディング。

実は、今回一番楽しみにしてたバンドかもしれない。2枚組ベスト盤を買って、最初の5曲にノックアウトされたんである。ウンウン、やっぱジャパメタは日本語で歌って歌詞で観客の魂を振るわせるのが本来の姿!「生きるとはなんだ」に続き一番大好きな「Miracle」「Faster! Harder! Louder! Deeper!」「Pure」と疾走の如くプレイ。元爆風スランプのリズム隊という色眼鏡で観ることなく楽しめた。いや、ファンキー末吉こそ,
このコテコテな情熱系ソングのメイン・ライターであることを高く評価したい。昔のB!を読んでれば筋肉少女帯の橘高文彦がマイケル・シェンカー狂いだということは知ってるでしょう?フライングVを太ももに挟みながら、全盛期変わらぬ80年代風裾長コスと煌びやかなスプレー・ヘアでステージに華を添えてた。結成10年。当事から「あきらめない」をテーマに、バンドとしての姿勢はちっとも変わってないですが、これからもよろしく!というニイちゃんのお礼の挨拶に、ラウドネスよりもこっちでがんばって成功して欲しいと切に思った。


次はまた若手。ビジュアル系というよりかはラウドな「たてのり」系のバンドで、蛍光色をちりばめたチェッカーズ風衣装(マーシーと姐さんは更に古くベイ・シティ・ローラーズを引き合いに出してたw)で元気いっぱいのプレイ。どうやら前のヴィジュアル糸とファン層が被るらしくまたしても見事なパラパラが見れた。途中、タオルを宙で振り回すお決まりの曲があったんだが、ヴォーカルが「大人たちもハンカチとかでいいです、振ってくださーい!」と声かけるものの、やっぱ照れちゃうよな(苦笑)。前の席の子はスタンディングの時には荷物を席に置いて応援してるんだが、さすがにタオルは持ってこなかったの?。。。と思いきや!ちゃんとカバンの奥から取り出してフリフリ、終わるとまたカバンに戻して、また始まると取り出してフリフリ、うーーーーーーーん、そのぎこちなさがとびきりキュート!(だからもうええって、汗)。「大人たちの『一部』もハンカチ振ってくれて、ありがとうございます!」って厭味か?でも、えらくさわやかだったので好感は持てた。


ここでニイちゃんがMCで登場。ちょこちょこっと若い子らを弄る。てかここのMC、いつもと違い、かなりいい加減に告知棒読みw

その間にお嬢さんたちはその使命を果たせたかのごとく一気に撤退開始。


「オイオイ、マジ帰っちゃうのかよToT」

まぁ仕方ない。それでもショウは続く。続いてはアースシェイカー。
マーシーって、エアロスミスのステーヴン・タイラーに口の大きさを似せてるだけでなく(オイオイ)、ちゃんとマイク・スタンドにもスカーフたらしてるのね!

必殺の「More」をぶちかました後、マーシーが「長いキャリアでもやったことのないことをやろうと思う」と言って、初期のメドレーを披露。予習不足であやふやだが「TOKYO」「Fugative」「Wall」「Earthshaker」等で短い出番を有効活用した。最後は「Radio Magic」で閉める。まぁバンドとしてあまり興味がないと前に告白したが、それでもオフィシャル・サイトなんかはよく覗いてたのでメンバーには親近感持ててた。特に料理もコーラスも上手で家庭的なベースの人!

既に日も暮れ、照明もいい感じにライトアップ。順番的に次は元ヴィジュアル系の河村隆一か?の予想に反してSHOW-YA登場。今回のこのショウ、既に6月下旬にDVD化が決定してて収録されてるんだが、それを意識してか、でもお決まりの"Immigrant Song"が元曲だって分かるオープニングで登場。

いきなり壮大なファンファーレで始まる、B面曲ながら比類なきハードさを誇る「奪いとれ」をかましてアッと言わせる。これは隣のコアそうな女性ファンでも知らなったみたいで、俺一人ヘドバン状態。ついに本気戦闘モードw「私は嵐」ではSUN GOのギターに釘付け、ソロから次々にメンバーが音を重ねてゆく中盤間奏にゾクゾクして、もちろん姐さんの「空を~切り裂いた~」でのマイク・スタンド・リフティングも見事に決まってもう最高!様式美的にGとKeyが掛け合う「Battle Express」、「限界LOVER」と続き、あっという間に持ち時間終了。うーん、物足りない。。。やっぱフルでみたいすよ(ToT)。

さて、次こそ河村の出番で、俺たち座れるぞwと思ったら、また意に反して「西寺実」。なんでショウのプレゼンターがトリじゃないの?なんか俺たちの知らない業界のパワー・バランスでも働いてるの?とちょっとブーイングしたい気持ちになったけど。。。


まだ準備中の姐さん・マーシーを差し置いて登場したパワフル回復済みのニイちゃんが、ツアーでも披露しなかった、ラウドネスの「In The Mirror」をかます!ちゃんと知ってる数少ないラウドネス・ナンバーなんで俺もSHOW-YAに続けて全開モード。ヒロ田川のソロも壮絶。西寺実としてのステージの最後の最後に、こんな隠し玉を残しておいたなんて!

しかもその驚きは、マーシーと姐さんが合流して「Crazy!」の掛け声で始まった「Nights」ではない「Doctor!」へと続く!俺にとっての最強ナンバーだ!1コーラス目をニイちゃんが英語バージョンで、2コーラス目を姐さんが日本語ヴァージョンで、そしてあの美しくも壮絶なギター・ソロが続く。まったくヒロ凄すぎ!

ここでスペシャル・ゲストの山本恭司登場。自分のバンド、ワイルド・フラッグのツアー中で、広島から夜通し車を飛ばして会場に駆けつけ、1時間しか寝てないという(驚)。3人にとっては先輩にあたる彼だが、ニイちゃんが「樋口っさんが『友達紹介してやるよ』と言われて訪ねてきたのが恭司さんだった。あの時は失礼しましたw」という微笑ましいエピソードも挟みつつ、「吼えろ!バウワウ」からの曲と「私は風」を弾きまくり。ウリ・ジョン・ロートとの競演以来。。。てかその前はトミー・アルドリッジのドラム・クリニック、その前がVOWWOWと、ほぼ7-8年ぐらい間隔でしか観てないんだが、さすがに年季の入ったというか、早弾きなんだが、なんかねちっこくていやらしさすら感じるよね、彼のソロ(俺だけかい、汗)。凄かったし楽しかった。


そしてこのパート最後はニイちゃんが渾身を込めて歌う「スローバラード」。この1年で6回聴けたのもこれが最後かと思うとちょっぴりウルウルしてしまったのでした。
ホント、彼にメタル歌わせとくのはもったいないと思えるソウルフルな魂の叫びだった。俺にそう言わさしめたのは後にも先にもカヴァたった一人だけなんだから、その凄さが判るはず、いや、判らないなら判ってほしい!(願)。


俺的、てゆーか、ほとんどのおじさん・おばさんファンにとっては、ここでもう今日のショウは終わったも同然だった。この後最後のトリを勤める河村隆一なんか正直どうでもよかった。基本的に自分より目上ならスタンディング、若いなら着席というルールだったんで座る。

たとえニイちゃんが「こんな好青年みたことない!」と褒め称えようともラストにあるだろうセッションまでの繋ぎ・消化試合みたいなもの。


。。。のはずだったが。。。


ギターが素晴らしいソロを聴かせてくれた。しかも、この音。。。俺が知る限りストラトであの音を出せる日本人はたった一人しか知らない。まぁ河村自体、そのGが在籍してた「伝説のバンド」のフォロワーであることを知ってたから、似てるGを探し当ててきただろうことは容易に想像できたが、でも似すぎてる。。。

そして、河村がマイクなしで歌うオペラ調の生歌を披露した後に、「続く曲では渾身のギター・ソロを堪能して下さい」と前振りがあって、そのGの名前が明かされる。


ギター、足立祐二!


やっぱり?元デッド・エンドのYOUじゃん!
思わずそう口に出してたw 当時とは風貌が違う上サングラスだったので全然気づかなかったが、そういえばモーリーが結成したクリーチャ・クリーチャのライヴで飛び入りゲスト参加した時と同じ、間違いなくあのYOUだった。次の瞬間身を乗り出して見入ってた。周りの女性ファンも最初隆一の「リュウ!」って叫んでるのかと思ったら、よく聞けば「YOU!」ぢゃないかw

彼の、彼にしか奏でられないGの絶品さに酔いしれた。20年前、ここ野音に初めて足を運んで観た、雨の中のデッド・エンド(「Hype d.」としてDVD化されてる)を懐かしく思い出しながら。

そしたらMCで河村くん(いきなり「くん」付けかよ!)も「ここ野音でのライヴ、観ました。今でも鮮明に覚えてます」と愛の告白。なんや一緒のこと考えてw「そか、もう20年前になるわなぁ」と関西弁まじりで喋るYOUちゃん。河村くんの「ファンはいつまでも待ってます、デッド・エンドの復活を」の言葉に苦笑いだったけど、それがここに集まってるファンの一生消え得ぬ願いだったと思う。ホント、彼をこの場に引きずり出してくれてありがとう!河村くん!先輩を立てる、今時珍しい好青年だ!(コレコレ)
ただ、そのファンの思い割にはあまりフィーチャされないばかりか、ラストのジャム・セッションには参加せずにあっさり帰ってしまいましたが(涙)。


ラストは参加者が集まって、プラス44マグナムのヴォーカル(すまん、このバンド自体名前しかしらんで、汗)も飛び入り参加してラウドネスの「Crazy Nights」。金銀のラメテープが観客に向けて発射され、拾った人が手にし振りながら「MZA!」とシャウトする様がキレイだった。ヴォーカルとギターが「スターズ」のように次々とバトンタッチされて、ヒロは最後の最後に腕時計を使ったスライドを魅せ、もう大満足。ジャパメタの祭典はその4時間の幕を閉じたのでした。


20090429203441.jpg
祭りの後。。。シャッター・チャンスとしては当然ですw


最高にハッピーな1日だった。参加できてホントよかった。

「最後の西寺実」と言ったが、それは「其之壱」の終わりである。既に7月に「其之弐」のレコーディングが行われるという。それは今回のような邦楽のカヴァーではないかもしれないし、今度は着物コスではなく、姐さんがウサギさん、マーシーが忘れたw、ニイちゃんが牛さんの格好で登場するらしい。。。というのは冗談だとしても、ニイちゃんはこのユニットでスティックスやダム・ヤンキーズのような曲もやれたら最高!とブログで語っている(ってことは同じトミー・ショウ様ファン?驚)。そしてまた全国ツアーとこのイベントのパート2をやりたいとも意気込んでた。

まだまだこの先、どう転ぶか判らない、3人の珍道中。期待十分である。

コメント(2)

うわー、29日、7時半ころ野音のあたりをクルマで通って、「今日も音のデカイのやってるね。」なんて話していたんですが、そうかー、それだったかー!!

しかしYouちゃんって・・・(微笑)

Nardyしゃん

おお、奇遇!19時半あたりならラウドネス・ナンバーあたりだったわな。届いてた?俺の声!(ナイナイ)

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ここが静かな時は
ここで暴れてるか
鑑賞中です♪

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このページは、kino1989が2009年5月 1日 01:28に書いたブログ記事です。

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