鋼鉄神、関東上陸。9/28横浜。
9月に入って、ドーミーインが日曜・月曜2泊で1泊分キャンペーンってのをやってて、この2日間も秋葉に宿を取った。
ホントはひとっ風呂浴びてから。。。といきたかったが、15時チェックインなので叶わず。
16時の開場と同時にグッズ買いに並びたかったので、それでも15時に一旦秋葉に着くようウチを出て、ロッカーに荷物を預けて、そのまま京浜東北で桜木町へ。
久しぶりに、ていうかJRの桜木町駅を使うのは初めてだったかも。かつての東横線終着駅の桜木町を使ってた頃以来でランドマークタワー突っきった先のパシフィコまで歩いた。かなーり距離あるのね、メタボにはきついわ(汗)。
会場入りして、まぁさした混乱もなくTシャツ3種ゲット。"Four Horsemen"は絶対だと思ってて、もう1つは"Piramid Eye"にしたかったんだがLサイズしかないらしく、結局新作ジャケと"Vengeance"に落ち着く。
一服してからホール入りするとA16って前から8-9列目とはいえ、右から2ブロック目の端席。PAどまん前で、これじゃKKよりも左側じゃん(汗)。おまけにステージを見渡すと1キャビネット分飛びぬけてPAが聳え立ってる。なんかイヤな予感。。。
あっちんもやって来て、歓談しながらショウまでのわずかな時間が過ぎていく。AC/DC、メタリカと続き、開演を知らせるブザーとともに同郷バーミンガムの英雄、ブラック・サバスの"War Pigs"が。かなりわくわくさせる展開である。
客電が落ちると同時に歓声があがり幕開け、ステージがその全貌を現わす。新作「ノストラダムス」の冒頭SEの中、場内には青のレーザ照明がゆっくりと徘徊する。次第に盛り上がっていく曲調に手拍子が重なり、スコットが登場、彼のカウントで1曲目の"Prophecy"が。ドラムライザの真下の隙間からグレンとKKが飛び出し、前後にヘドバンしながら重厚なリフを奏でる。
そしてやがてロブロブの歌声が。。。え?どこ? 声はすれども姿が見えない(滝汗)。
どうやら前回同様、左右にせり立ったお立ち台があるらしいんだが、さっき触れた1段高く積み上がったキャビネットの真裏にその部分がすっぽり隠れてて見えない(怒)。後で訊いたら隣のあっちんは背中が見えてたというが、マジっすか(;_;)
ロブの姿を確認できたのは次の"Metal God"ももはや中盤の頃。スキンヘッドをきらびやかなバンダナで覆った姿って初めて見たので萌え。なおさら1曲目から拝めなかったのが悔しい。
もうこうなったら暴れてやる!(オイオイ)でも「ペインキラー」からの"Between The Hammer And Anvil"が流れると否が応でも血が騒ぎ、ヘドバン状態。ロブも巨大な旗を振りまわしながらステージの左右を行き交う(。。。って、メイデンの"The Trooper"みたいw)。続く"Devil Child"、"Breaking The Law"でのわれらがコーラスも堂に入ったもの。力強さを秘めたアンセム"The Hell Patrol"で前半を終えた時には既に酸欠状態に近かった。3階席までいっぱいの観客の声援にバンドも満足の様子。
中盤は新作からの重厚な"Death"。一旦消えてたロブが椅子に座りながら召使に押されてステージ中央に登場(退場の際、ちゃんと召使が演技してた、爆)。"Dissident Aggressor"を挟んで、前作から"Angel"。なんで前回演らなかったのか不思議なくらいの名曲だ。是非歌詞を紐解いてほしい。しんみり聴き惚れた後に続く"The Hellion / Electric Eye"の様式美の素晴らしさは言わずもがなである。
終盤に繰り出す"Rock Hard Ride Free"。実はこれまであまり重要視してなかった曲なんだが、ツイン・リードが奏でるギターの美旋律に鳥肌が立ったわ。「朝から晩まで、一生ハードに自由にロックしよう」このアンセムも合唱しまくりだった。続く"Sinner"。スコットのドラムが途中走ったように感じたけど、まぁよしとするw 〆はもちろんハードな"Painkiller"でステージ・観客が最後の力を振り絞った。
アンコール。今回はどの回もあまり間を開けず、ご存じハーレーで登場し、"Hell Bend For The Leather"。そしてフリートウッド・マックのカヴァー"Green Manalishi"。これだけ予習が「プリースト・ライヴ!」の映像を見ながらだったんだが、カヴァーというよりはもう彼らの曲と言っちゃっていいくらい昇華してるよな。長い掛け合いの後に始まるポップな"Another Thing Comin'"が楽しくライヴを〆めてくれた。バンドも終始ご機嫌で、なんとロブは最後の最後に舞台から降りて最前の客らとハイタッチを始める始末。なかなか上がれなかったのはご愛敬w
初日としては十分な出来だった。
2日目、9/29武道館。
朝から雨。俺も喉含む体調を考えて、この日はゆっくりすることにして会社に休みの連絡を入れる。「夏休み1日目だからね!」(猛爆、遅いちゅーの)10時までサウナと温泉に浸かってた。最上階で露天風呂もあるのが売りなんだが、素っ裸で外気に当たると鳥肌立つくらい寒かったのでほとんどサウナだったな。その後ベッドメイクもあるし、ブランチついでに秋葉を少し(いやかなりw)散策。たしか15時からまた大浴場オープンだったはずなんで戻ったら、平日は17時かららしく、仕方ないのでネカフェへ行って、横浜分のレポを書く。書き終えてさて投稿ボタンを押そうとしたらIEが異常終了(汗)。どっかに文章コピペできないかあがいてみたが叶わず。泣く泣く終了させて、時間もよい頃合いだったので武道館へ向かった。
グッズを買う必要がなかったので直前入りしたが、たしか2階席は埋まってなかったような気がする。1か月後のWSDLなんてどうなるんだろ?(汗)
A3ブロックでまた端っこだったが、武道館仕様だとPAが宙に浮いてるので(??)、両サイドの突き出しは臨める。バックドロップもバッチシ!今日は萌えるぞ!(字ちゃうて)
ショウがスタートし、ロブロブが肩手に杖、銀のローブをまとってこっちを向きながら歌い始める。そうかこうだったのか!w これで思い残すことはない、後は暴れまくり!途中から首にタオルを掛けてながら。結構拭わないと前の座席のカバンがヤバイことになりそうだったので(苦笑)。武道館マジックも働き、昨日と相変わらずテンションあげあげなバンドとともに楽しんだ1時間半だった。帰りトイレで着替えたんだが、久々に汗が絞れたw
1日置いて最終日10/1、東京国際フォーラムA。
2階席なし、どころか1階も後ろが埋まってたのか定かでない。始まるまでの穏やかさもメタルのライヴに似つかわしくなかったようなw この日は6列50番、ちょうどグレンとイアンの目の前。年配が多い中、隣はデート感覚の20代の若いカップルで、いかにもライヴなれしてない模様(微笑)。ここはおぢさんが手本見せないとあかんな!(猛爆)
ライヴが始まってもなんかイマイチ盛り上がりに欠けるような状態で、バンドが懸命に煽る。だからと言って手は抜かない。却って余計に白熱した中に気迫すら感じる。
判る人には判ってもらえるだろうけど、グレンって観客と人差し指で喋れるんだよね(爆)。2-3列前に子連れの客がいて、ちっちゃい子に向かって一生懸命コンタクトしてた。あのコミュニュケーションの仕方ってしびれるくらい粋に感じた。
"Electric Eye"過ぎたあたり、やっと後半になって、お決まりのかけ合いが多くなったせいもあり、気持ちが一つになってきた感じ。後は大団円へと向かうだけ。
3日間ホント楽しかった。前回同様、プロフェッショナルな連中のエンターテイメントに舌づつみを打ったのは間違いなかった。3回ともクオリティが落ちなかったのは驚愕に値する。
ただ。。。1つ思うことがあった。今回さ、俺、かなり予習に力を入れた。9/7にSDにムーブしてから28日までほぼずーっとローテションしてたわけで、そういった意味では前回以上だった。それは今回の選曲が前回のグレイティスト・ヒッツと比べて更にヴァラエティに富んでたものだったからに違いない。で、今回はすべてスタジオ・テイクで予習したんだが、ロブののびのびしたかつての唱法に聴き入ってたんである。だがライヴでは終始気合の入ったスクリーミング商法の連続だった。
ヘヴィ・メタルの頂点に立つ者としての意地を見せたともいうべき「ペインキラー」アルバム。その後90年代のロブはファイト、2000年に入ってハルフォードを通じてその路線を一貫してきたのはご存じのとおりで、俺も2回のツアーに参加して彼がが放つ強烈なスクリーミングに魅了されてきたのは事実である。ただ、こうして過去の曲を振り返ってみると、スクリーミングだけが彼の本領ではないことが一目瞭然わかってしまったのだ。
やはり今回いいなぁと思ったのは新作からの2曲と"Angel"がダントツに思えたのも、その彼の本来の持ち味が生きていて感情の込め具合が手に取るように伝わってきたからだと思う。反面"Breaking The Law"なんかはかなり自然な発声だと思うんでやってやれないことはないに違いない、でも"Dissident Aggressor"なんて短いなりにも"Bawl", "Crawl"の部分でのびやかな高音のはずが、いわゆる金切り声になっちゃってて。。。まぁ考えてみると、昔のファンが今のカヴァを嘆くのと似たようなもんなのかもとも思うw
3日共通 setlists
Dawn of Creation - Prophecy
Metal God
Eat Me Alive
Between the Hammer & Anvil
Devil’s Child
Breaking The Law
Hell Patrol
Death
Dissident Aggressor
Angel
The Hellion - Electric Eye
Rock Hard Ride Free
Sinner
Painkiller
Encore
Hell Bent for Leather
Green Manalishi
You've Got Another Thing Comin'
だからってバンドの価値・価値が下がるようなことは決してない。50をとうに超えたベテラン・バンドの意地すら垣間見れるし、彼らへの畏敬の念は変わらない。
だからこそ、予定されていて今回は無理だった、傑作「ノストラダムス」全曲再現を、是非来年この目にしたいと、切に願うのである。
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ほぅほぅ・・・・・
スクリーミング商法(笑)のくだりを読んで、なるほどなー、と思うと共に過去のライブを全部聞き返してみたくなりました。
さっそく帰ったらIn the EASTあたりから聞いてみます~