昨日は会社を23時半すぎに出て水道橋のドーミーインへ。
水道橋はサウナが一時停止するのが0時なので夜入浴するのは断念。
ただし、ランドリーだけは回さねば(爆)。
で、そのまったりできる間に聴こうと、SDプレーヤに仕込んだのが、
奇しくもブルーズの御大2人が揃って放つ新作。「敬老の日」も近づいてるので紹介!(オイオイ)
1CD / B.B. King / One Kind Favor
タワーの解説によれば「通算24枚目のスタジオ・アルバム」てのがどういう根拠なのかわからん。だって85年の「シックス・シルバー・ストリングス」がケント・レーベル時代から数えて50枚目のアルバムだったんですが。そのうちライヴ作品って10枚もないよ。まぁ、突っ込んでも仕方ない、少なくともゲフィンから出す初めてのスタジオ・アルバムではあるw
B.B.のファン・サイトの冒頭に書いてあるんだが、「俺にとってB.B.はライヴこそが醍醐味で、CDは収集のためのアイテムでしかない」。これは書いた99年当時から変わってなくて、98年に出した「ブルーズ・オン・バイユー」は、めったにない(当時の)バンド・メンバーで録音されたものゆえ大好きなんだが、その後(クラプトンとの共作含めて)5-6枚のスタジオ盤をリリースしてても、ほとんど聴いてなかった。ゲスト迎えてのスタジオ・セッションに重点を置いた作風(プロダクション)が多いので、正直どれを聴いても俺にはなーんか同じに聞こえるんよな(苦笑)。
で、今回の作品もキーボードにドクター・ジョン、ベースにネイサン・イーストを迎えてなんで、さぞオシャレに仕上がってるんだろうなぁと予測。期待度そこそこでプレイヤーでチョイス、スタート。
ところが。。。
え?何、コレ!最高ぢゃん!!(狂喜)
ヘッドフォンから流れ出したのは、もったりしたドラムのリズムに載ったブラインド・レモン・ジェファーソンのカヴァー。なんか音がこもってるような。。。それにステレオ感もあまりない。。。てか、コレさぁ、モノラルでAMラジオから流れてきたら(いや今はステレオだろうけどさw)、「最近発掘されたB.B.のケント時代の未発表曲」って紹介されても絶対気づかないぞ?(汗、まぁヴォーカルとギター・スタイルは今の彼だけど)
今やテクノロジーによってクリアさが追及される時代に、あえて50-60年代風録音を再現されて、ええ?こういうアプローチもアリかよ?と度肝抜かされた。段々曲が進むにつれて、ジョンのピアノとストリングスの録音方法にその狙いが顕著に聴き取れて、もうニンマリ。「レイド・バックしたロック」ってのはよくあるけどさ、ブルーズでも同じことができる。。。その斬新なアイディアにもう脱帽。
俺どっちかというと、クラウン / ケント時代のアルバムのほうがしっくりくるんだわ。通ぶるんでなく、特に真夜中過ぎてから明け方まで、この時代のアルバムを流し続けて物思いにふけるってのが堪らない時期があった。あのサイト作ってる間もそうだったのを思い出す。
思うところあって、まだ最近のDVD「ライヴ」のレヴューもしてなかった。
あれもそうだったが、明らかに最近の彼の作品には、非常に非常に大きなメッセージが込められてるように感じる。
どちらも、自分が自分をサポートしてくれるミュージシャン達とともに成し遂げてきたことを集大成してしっかりと形に残しておきたい。そんな想いが込められている。その姿に、まるで自伝の最終章を自分の手でまとめあげようと最後の力を振り絞っているかのような気迫さえ感じられて、俺の魂が震えるんである。言葉にしにくい感覚なんだが。
ジャケットの彼がなんともいえない表情で見つめてる、その先にあるのは何なんだろう?
あ、前作「80」もゲフィンらしいので「初」ではないようです(汗)。
気合入ったプロデューサのT・ボーン・バーネットって人は、
ロバート・プラントがゼップ再結成をほったらかしてやってる
女性とのプロジェクトのプロデューサでもあるそうな。
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