Nudge Nudge あるいは チョンチョン

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ここのところ、ずーっとパイソン漬けな日々なのである。

7DVD / 空飛ぶモンティ パイソン -日本語吹替復活BOX
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当時から流行に敏感だった俺は(ホントかよ)、東京12チャンネルでオンエアされた日本語版を目にはしてるんだわな。純粋な本編を放映というわけではなく、1時間枠で今野雄二ら司会者が解説を交えたり、日本のコメディアンのコントが挿入されたり、形態としては異色だった。
で、どっちかというとこの番組でデビューしたタモリや所ジョージのほうに目が行ってしまい、肝心のパイソンズ達のことは(ギリアムのアニメ以外)全然記憶に残らなかったりもした(汗)。

俺が傾倒し出したのはPCやネットを始め出してからで、海外のCD-ROMカタログに彼らの作品を見つけては懐かしがったり、いわゆる迷惑メールのことを「スパムメール」と呼ぶのは彼らの有名なスケッチ(コント)から由来するものだということを知ったりと、今でもマニアな人の間では生き続けてることを知って感銘受けたからで、2000年以降おりしもバック・カタログがユニヴァーサルより次々DVD化されるよい時期もあった。ちなみにDVD-BOXは初回生産盤を逃し、セカンド・プレスで入手。当時38000円もしたんだね?(汗)ジュエル・サイズの特製ケースで、TVシリーズと別売の3枚をぴったり収納できる予定が、微妙にサイズが変更になり、入れると最後、取り出し不可能になる想定外なことも(それも彼らのウィットか?w)

それに比べたら、今回ソニー・ピクチャーズ(だったんだね?てっきりユニヴァーサルのお得意商法 copyright by マーク...もういいって)から再発のコイツは装丁が素晴らしい!
このデジパック、実は広げようする毎に(ギリアム除く)各メンバーが左にピクチャー・ディスクで右に名場面のコラージュで現れるようになってるん!




ギリアムがないのは残り2枚分の右側にあたる部分ができないからで、そのかわりどのコラージュにも彼のアニメが挿入されてるというわけ。観る前から興奮気味、期待大ですわw
で、今回の再発はそのTV日本語吹き替えを収録したことが目玉になっていて、俺も買い直したのはそのためだけである(笑)。
配役は以下のとおり。
グレアム・チャップマン/山田康雄
ジョン・クリーズ/納谷悟郎 近石真介
エリック・アイドル/広川太一郎
テリー・ジョーンズ/飯塚昭三
マイケル・ペイリン/青野武
テリー・ギリアム/古川登志夫
その後の劇場版吹き替えでもおなじみのメンバー。クリーズが当初「サザエさんの」初代マスオさんだったのがなんか違和感ある(1話の充てがオカマっぽかったw)。逆にね、俺、チャップマンは山田康雄氏よりかは彼の死後、役を請け負った安原義人氏の声のほうが肌に合うんだよね。

ただ、中身を観てみると、当時の吹き替え原版が残っているというわけではなく、マニアが残していた民生機ビデオからのコピーだったりして音はよくない。まぁ、でもそれは百歩譲って許す。

それ以上に気にかかったのは、同じスケッチ内においても「(かぶさる)楽曲の著作権上の理由」から日本語部分がオミットされて字幕とチャンポンになっている部分が多すぎてかなり不自然な点。正直見難い。ゆえにタイトルとは裏腹にあくまでも今回も日本語は副音声扱いなのが残念だった。プレイヤーにかけて、「え?なんで字幕がデフォルトなのよ?!」って思ったくらいだから。

40年前の作品ゆえ権利者の死とかの問題もありそうだが、金と手間で解決する問題なら、もうちょい価格を上げてもいいからその部分を修復してほしかったなぁ(そもそも6千円くらいプライスダウンしてるんだから。倍でも払う)。てゆーか、12チャンでオンエアされてた番組そのものをDVD化してほしかった気もするんだよね(苦笑)。解説本小冊子やデジパックのデザインはとても素晴らしい日本独自企画であるだけにその点だけマイナス。まぁ苦労は分からなくないが、この前難産の末、ナイト・レンジャーの貴重なヴィデオがリリースされたのを見習ってほしい気もしたのは事実。

とりあえず内容について触れるにはまだディスク2までしか見てないんですがw これをゲットした時に書こうと思ってたのが、エリック・アイドルを充ててた広川太一郎氏についてで、2月かそこらに訃報を聞いた時は残念だった。本作リリース前にも各劇場作品では充ててるのを耳にしてるし、氏と言えばロジャー・ムーア/マイケル・ホイ等の吹き替えや「宇宙戦艦ヤマト」の古代守・劇場版の全予告ナレーション、「ムーミン」の彼女のお兄さん(名前忘れた)、「キャプテン・フィーチャ」なんてのもあったな、馴染みの声優さんとしてその個性的なキャラクターが好きだった。

タイトルは有名なスケッチからで、エリックがひじで相手を突く時に「ナッジ・ナッジ」って言うのをまんま日本語にしたものだが、ある意味、日本語版エリックというキャラを完成させた名吹き替えであり、その後の吹き替えでも本編とまったく関係なくこのフレーズが使われることも多い。我流で本来のキャラをさらに印象深くさすことができる声優としては稀な異色の存在だった。

アニメ・洋画を愛した世代にとって、「声優」の役割っていうのは重要な要素なんだが、最近は調べると既に亡くなってたりとちょっとさびしい想いをするものである。今回もそんなときめいていた懐かしい日々を思い出しつつ1枚1枚を紐解いていきたいなと思ってる。




ジョン・レノンが「今度生まれ変わったらビートルズでなくパイソンズの一員になりたい」と言ったのは有名な話だが、実はメタル界とも因縁が。それは次回「ライフ・オブ・ブライアン」のレヴューにて。

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このページは、kino1989が2008年5月29日 01:21に書いたブログ記事です。

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