母ちゃん筆頭に家族再集結が再び!!

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今年最後の投稿は...オイ!そう訳すのかよ!(爆)

CD / Richie Kotzen / Return Of Mother Heads Family Reunion

歌良し・顔良し・ギター良し、3拍子揃った天才アーティスト、リッチー・コッツェン。

2004年10月の"Get Up"全ツアーを終えての率直な感想で
「日本にコッチーを正当に評価できている人間はどれだけいるんだろうか?」
と苦言を呈して以来、毎年のように行われていたアルバムのリリースとツアーがぱったり
止まった。

いや、正確に言うと、フォーティ・デュースのようなバンドのヴォーカリストをしてみたり
ガンダムのカヴァー集を出したり、ソロとしてもスタジオ・アルバムをリリースする一方
マルコ・メンドーザのソロのプロデュースをしてみたり、活動は絶え間なく続けてはいた。

ただせっかくのソロ・アルバムも日本ではリリースされなかったり、その主戦場を南米
に移したりと、少なくとも日本との蜜月は終わったことを物語るようで、これがコッチー
の決断ならやむをえないといったのが率直な感想ではある。アーティストが制約を受
けて自己表現に影を落とすことがあっちゃならないと思ってるから。

そんな中、2007年。

「コッツェン、待望のニュー・アルバム。しかもあの名作『マザー・ヘッズ・ファミリー・
リユニオン』の続編!」

との情報は、まさに寝耳に水といったところだった。期待に胸膨らませずにいられようか。

届いた音は。。。あの頃(ゲフィン時代)のサウンドを期待すると肩透かしを食らうかも
しれない。正確な表現としては、あのアルバム以降常だった、ひとりで全楽器をプレイ
するスタジオ・ワークを離れて、4人編成のバンドとして製作されたというところしか
共通点が見受けられない。タイトルをこう付けたのはマーケティング的な意味合いだと
思う。事実、このタイトルが付けられているのは日本と(伊フロンティア配給の)EU盤
のみで、アメリカでは「ゴー・ファスター」として前者未収録のタイトル曲をフィーチャして
曲順構成も違うものになってる。

詰まった楽曲も"All That Kotzen"的なこれまでの集大成的な色合いを感じた。どれも
過去のアルバムに入っていておかしくない曲である。ただ完成度やバンドとしての勢い
ということで突出はしている印象を受けた。お気に入りは頭2曲、特に"Fooled Again"
は素晴らしすぎ。歌メロ終えて後半延々と続くソロの熱さは、カヴァーだけど凄いプレイ
が聴ける"I'm Losing You"を遥かに凌ぐ出来で、ぜひライヴで感じてみたい!魂を
揺すぶられたい!と思わずにいられなかったりする。

もうちょい早く絶賛すれば、来日の可能性もあったのかもしれないが、今現在のところ
アルバム売り上げが伸びていないのか?そんな話は全然耳にしない。やはりこれでも
コッチーの魅力・底力ってのが日本人には響かないのか?ミスター・ビッグに加入した
ことによる一時的な人気も翳り既に飽きられたということなのか?寂しいかぎりではある。

総じて、今年も「新譜」と呼べる作品に出逢うことは少なかったのも事実で、商業的成功
が難しくなってるのはもちろん、リリースもし難い現実も直視しないといけないのかもだが、
それでも。。。俺は俺なりの目と耳で、それぞれのアーティストが持つ真価を見極めていく
しかないんだなとも改めて思った。

来年も素晴らしい「出逢い」と「信頼」を実感できる年でありますように。

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このページは、kino1989が2007年12月30日 15:25に書いたブログ記事です。

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