ありがとう、ヘルシー・ウィング

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3DVD / 超時空要塞マクロス・愛おぼえていますか HDリマスターボックス

リマスターされるっちゅーことで頼んでみたら、たかだか2時間弱の映画なのに
とんでもなくデカイ箱で届いて驚いたw 3枚組がシングルjトールケースに
1枚ずつ、分厚い2冊の設定資料集と絵コンテ、プラスすかいらーく販促の
レプリカ。。。とまぁマニアなら喉唾ものなんだろう。てゆーか、今の俺には
冊子なんていらねぇし、持ってたいんだったら昔金出して買ってたムックのほう
を大事に持ってるってw

リマスター版のほうしか観てないが、たしかに色合いとかがみたことなかったほど
鮮明で、23年前の作品だというのに全然古さを感じさせない。芝居と脚本の
臭さはあるにせよ御樹本・平野コンビのキャラへの偏執ともいえる書き込み、
板野一郎の戦闘シーンは現代の実写SFXをもってしても出せない迫力だと
思う。


って、内容に関しては前回書いたことあったんでこの際どーでもいい(苦笑)。
今日話しておきたいのは音楽に関してである。


「ハネケン」こと羽田健太郎氏の訃報を耳にしたのは6月だったか?ちょうど
5月に1週間腕の故障を起こしてる間にアニメを回顧してて、宇宙戦艦ヤマト
の紙ジャケリマスターボックスや「交響詩」のDVDなんか手に入れて、氏の
作品に触れて素晴らしさを再認識してただけに残念でならなかった。

高校時代はこずかいのほとんどをアニメのサントラに注ぎ込んでた。今は知らん
が当時は毎月毎月絶え間なくなにかがリリースされるくらいのマーケットで
コレクションも100枚近くにはなったと思う。その中でハネケン氏が好きな作品
の音楽を担当する割合が一割くらいは占めてたんじゃないかな。彼の活躍の
場はアニメだけでなく、古くからスタジオ・ミュージシャンとして沢田研二の「勝手
にしやがれ」とか山口百恵作品なんかがあったり、「西部警察」「土曜ワイド劇場」
大衆が知るところでは「渡る世間は鬼ばかり」なんかのTV番組の音楽があったり、
映画では「復活の日」「さよならジュピター」等の小松左京作品、また「タモリの
世界は音楽だ」「ニュース・ステーション」、「題名のない音楽会」なんかでマスコミ
にも露出してたので、名前を知らなくてもその曲・ピアノの演奏を耳にしたことのない
人は恐らくいないと思う。

いわゆる「ハネケン節」といわれる独自のフレーズがあって、こと映像作品における
BGMにおいては情緒豊かな楽曲をピタっと当てて、より感動を盛り上げる一因と
なってた。マクロスみたいな三角関係の人間ドラマが中心にすえられた作品なんか
はまさに彼の独断場であり、ある時は繊細に。またある時は激しくといった起伏ある
楽曲が多分この作品の80%以上の魅力になってると思う。まさに「世界のジョン・
ウィリアムズ・日本のハネケン」とその才能を仰いでいた俺にとってはであるが。

氏のコンサートには一度だけ(アニメファンやめてかなり経って)元嫁連れて行った
ことがあった。映画「愛情物語」のテーマを弾く彼の姿と饒舌ぶりが今でも思い出
される。

「歌は3分間のドラマです」なんて昔の司会者が言ってたが、「たった3分の歌に
ドラマが語れるわけがない!」って思いながらアニメや映画にはまってた時期に
触れた彼の音楽は、「3分でも十分に語れる」こと知った現在でも、自分の聴く
耳の素養になったと思ってる。

6月に書くべきことがこんな時期になってしまったが、心から冥福を祈っているし
これからも遺された楽曲を愛し続けていきたいと思う。

ありがとう。ハネケン、そしてヘルシー・ウィング・オーケストラ。

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劇場版「マクロス」DVDメモリアルボックスの特典に不具合
絵コンテ集に印刷の不具合。良品と交換
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20071225/bandai.htm
だそうですよ。

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ここが静かな時は
ここで暴れてるか
鑑賞中です♪

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このページは、kino1989が2007年12月26日 01:08に書いたブログ記事です。

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