ロック寓話の中で...Pt.1

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88年12月。思えばあの時も7月のツアーの振り替えで、武道館が
追加公演だった。半年でガンズを取り巻く環境は全世界で大きく変わ
って、単なるLAメタル・バンドから「80年代のストーンズ」と呼
ばれるまでにそのファンを幅広いロック層へ拡散していった。

当時俺は社会人1年生、てゆーか半年は研修だったからホントまだ駆
け出し。終業時間が18時(終礼があってさらに10分押し)の会社
でまだライヴが18時半開演が普通だったからライブ行くのにも苦労
ものだった。池袋のサンシャインからタクシー飛ばしてオジーの武道
館観に行ったっけ。幸い10日は土曜だったので少し安心してた。

。。。が、1か月かそこら前に、その日に郊外にある研修センターで
グループ会社合同のボーナス支給式典ってヤツが予定に入って唖然。
せっかく楽しみにしていたのにそれ以来憂鬱の毎日だった(苦笑)。
ストレスが溜まってついに爆発。前日9日の朝になり、仮病を使って
会社を休んでNHKホール公演鑑賞を血行することに(爆)。

ダフ屋から券を買ったのはアレが今でも最初で最後なんだが、3階立
ち見席を1万でゲットしてショウの開演を待った。当時とてーもマジ
メ人間だったこの俺が悪行三昧だ(苦笑)。

。。。で、あの伝説の45分公演となったのは皆が知るところであるw
前評判から、何をしでかすかわからないバンドに誰もがビクビクして
て異様な緊張感が場内に張りつめ、結局アレである。今でも"Rocket
Queen"が俺のジレンマである(猛爆)。帰宅してから(翌日観る)女
友達に1時間ほど報告の電話で喋りまくって。。。でも愚痴も愚痴に
ならなかった。想定内の「事件」が起きただけ、かえって清々しささ
え感じて惚れたことをよかったと再確認できた自分がいたのを思い出
す。

翌日、式典後に武道館へ向かおうとしたが、新宿に出たのが20時前
だったので、断念。結局連れの友達と落ち合い呑んで憂さ晴らしたw

その武道館公演で前日のことを詫び、当時考えられなかった2時間超
の大盛況なショウを行ったことも皆の知るところである。

あれから19年。「チャイニーズ・デモクラシー・ツアー」と題され
たツアーがアルバム未発表のまま「ワールド・ツアー」に改訂され仕
切り直しとともに追加公演発表。今度はチケを取ることができたし、
俺も仕事のペースをコントロールして時間の余裕を作れるような身柄
になった(「かなり無茶すれば」だが、汗)。これは「ザ・リヴェンジ・
アット・ブドカン」である。

日本の前座が付くということで開演時間の18時に会社を出て市ヶ谷
経由で九段下へ。それでも早めに行こうと思ったのはグッズ買いのた
めだったが、九段下駅を降りたあたりから、いつもとかなり様子が違
うのを感じた。武道館へ流れる人の量が異様に少ない。まぁ実際開演
後だからそんなもんだろうな、前座終わるまでグッズ売り場も長蛇の
列なんだろうなって予想。でも着くとメイデンやプリーストの時の半
分以下のスペースで並ぶこともなくあっさり購入できて肩すかし。時
計確認しても18:40だし、こりゃ相当時間つぶしするな(苦笑)
サービスがトラブル中で飛び出してきたのでケータイで時折状況を確
認しつつ、外で暇つぶしててもアレなんでそのまま会場入り。入場時
にはボディ(カメラ)・チェックさえなかった。

今回取れたのが1階スタンド南東最前列だったので視界は超良好。あ
る意味19年前のNホ3階席後方より近いぞ、とちょっと興奮。フロ
アを見ると左右のブロックはすし詰め。真ん中はちょい余裕。俺の脚
元の後方ブロックも余裕あり。2階席については垣間見ることができ
なかった。

1時間以上は待たされるつもりでいたが、30分もしない19時15
分頃には客電が消えてちょっとびっくり。なんか不気味なホラー映画
のサントラみたいなのがSEとなり、歓声の中、あのギター・リフが
響く。そして。。。

"You know where fuckin' you are !!!"

初っ端から必殺の"Welcome To The Jungle"にマジ鳥肌モン、Oh my god.
続く"...So Easy","Brownstore"とファーストからの攻勢に俺みたいな
年配ファンには涙モノ、頭フリフリ。。。なんだが、気が付いてみると
両隣の若いもんが座って観とる。なんでやねん!てゆーか、俺一人浮く
という心配より、ステージからこっちを見たアクセルが機嫌損ねたらど
ないすんねん。。。の思いのほうがが強く冷や汗濁流汗状態。両隣だけ
でなくスタンドではかなりの人間が座って観てる。おめぇらそれでもフ
ァンかよ!あ、ひょっとして前座のなのかよ。。。それわないとしても
この「問題児」を冷静に見世物的な関心でやってきた人間がやっぱ多い
のかぁと。

でも、"Brownstone"が終わった後の間髪開けない客の手拍子がどうやら
この男に火をつけたらしく、ショウはさしたるMCもなく「ジツに」順
調に進む。アクセルのヴォーカルは全盛期にまして安定しているのが驚
き。実に丁寧に歌いこなしてるとこの時点で思ったが、それはギターソ
ロを挟んで披露された"Sweet Child..."で顕著に。この感動的で甘美な
バラッドの「名曲度」を改めて認識。

バックの演奏陣に関しては、全然パーソネルも知らないで気にもしてな
かったからか、まったく問題ないように思えた。てゆーか、本音言えば
ギルビーやマット、ディジーが加入してオリジナルでなくなった「ユー
ズ・ユア・イリュージョン」発表時点でバンドとはいいがたい別モノに
なったと感じてたから大差ないってこと。自分の仕事「アクセルが作っ
た名曲の再現」をちゃんとこなしてたように思う。今Gが3人いるんだ
が、その一人、「右側の人」(猛爆)には特にこれからが期待できそう。
風貌が70年代当時のゴンゾ(=テッド・ニュージェント)そっくりで
ああ、前BGMに"Cat Scratch Fever"がかかったのわそのせいね!とほ
くそ笑みw ゼップの"Since I've Been Loving You"を彷彿とさせるブル
ージーなソロにわ感動した。スラッシュの役もそつなくこなせてると言
える。他はドラムは黒人なのに驚いたが、もうちょいグルーヴ感前面に
押し出してもいいと思う。ディジーは歳重ねて味のあるキーボーディス
トになってたね。これまでのガンズといえばチューニングやら次何やる
かで曲と曲の間にすげー間(ま)があって、そこが冷める要因にもなっ
てたんだが、今のバンドは常にジャムっててピアノ・チェンジなりなん
なりも行われてるから、観ていて気持ちがいいんである。

で、中盤"Knockin On..."に差し掛かったあたりから、俺にはひとつの
確信が生まれてた。。。 (長いんで続く、爆)

コメント(2)

え。。。。
途中やんけ〜〜(爆

パート2は、まだでしょうか?
大阪、行ったほうがよかったですね。
そういえばAXL ROSEが、アルバム
を11/26にリリースするとか言った
とか言わないとか。
本当であれば、9月には何らかの発表
があるのではないでしょうか。
出る出る詐欺もいい加減にしてほしい
ですね。

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ここが静かな時は
ここで暴れてるか
鑑賞中です♪

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このページは、kino1989が2007年7月21日 19:43に書いたブログ記事です。

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