ロック寓話の中で...Pt.2

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ああ、もう多分ブートなんかが出回ってる時期なんだろうな。。。レポ
にならんやん、許してちょ(汗)。まぁそれでも今回俺が感じたことを
なにせネット歴20年で、ガンズについて語るのはきっと初めてだから
(10年近い付き合いのML仲間でも知らんだろー、爆)ちょっと語ら
せてw


で、中盤"Knockin On..."に差し掛かったあたりから、俺にはひとつの
確信が生まれてた。ラストに合唱を要求するこの曲に、この意外に静か
な観客が応えられるか?「気難しいわがまま」アクセルを納得させるこ
とができるのか?に一抹の不安を感じてて、まぁ実際「そこそこ」って
感じだったんだが(苦笑)彼は客の反応にキレずに終えた。満足気そう
にも見えた。

今日のこのショウ、客の質がどうだろうと彼には知ったことでなく、彼
自身が納得できるものになればいいと思ってるんじゃないか。。?って。
なんせここは「聖地=ブドーカン」なんである。クラシック・ロック・
オタクである彼からしてみれば、チープ・トリックやディープ・パープル
らと同じステージに立っているわけで、感動もひとしおなのは予想できる。
その想いがこうして周囲に捉われず妥協なきステージを繰り広げてる原
動力になってるのかもしれない。。。(増田っちのブログによれば現に
ドラマーはカルロスの恰好を真似てその聖地に敬意を表していたそうで
ある、微笑)そう思えたら、それまで気負ってた緊張感がフッと解けて、

「大丈夫、心配しなくても今日は最後までいい完璧なショウが見れる」

っていう安堵感に変わっていったんである。

実際、この日のライヴは彼の最後の言葉「ここでプレイできたのはとて
も名誉なことだ」を言いたかったがために完璧なまでに演出されたショ
ウになる。19年前に行けなかったばかりに聴けなかった"Used To Love
Her"や(当時まだライヴでしかカヴァーしてない)"Knockin'"をを盛り
込んで、さながら「GNRライズ」リリース直後のあの武道館公演をち
ゃんと覚えているかのように再現することも忘れなく。

思えば...バッド・ロックン・ロールの旗手としてデヴューを果たした
わけだから、「凄い話」ばかりがスキャンダラスに取り上げらることで
ある意味マスコミ操作に近い彼らのイメージが作られたわけだけど、実
際はこの人の「核」っていうのはアーティスティックな部分とエンター
テナー性を第一とする、真面目な人だとみるべきで、彼が求める「完璧
なショウ」のためならば、メンバがステージに立てなければ公演を延期
する、PAの調子が悪けりゃ45分でも切り上げる、走りまわれないス
テージに文句たれる、どれもが正当化される行為なんじゃないか?振り
まわされるウチらはいい迷惑かもだが(苦笑)、その弊害を超えて何に
も代えがたいライヴになることをウチらも理解すべきで、この人のショ
ウマンシップ、ロック・ショウがこうあるべきだっていう姿勢を今見せ
つけられてるかのようだったことにちょっと眼頭ウルウルしだしたので
ある。

アクセルは今回何回か衣装チェンジしてるんだが、往年の派手さはなく
皮ジャン脱いだり、シャツをとっかえひっかえの単純なものだった。
そーいえば最近はタトゥー見せないのかな?とちょっとがっくりだった。
今回、俺としては久々にアーティストものでないTシャツを着て行った
んだ。目にされて不愉快になられると困るから(猛爆)。一応前日ウチ
に帰った折にガンズのを探してみたんだが、UYIの時のは見つからず
初来時のあのロゴTが見つかったけど、薄地で洗濯ビシバシでヨレヨレ
になってたんで止めたw その時にシン・リジーのTも手にしたのを思
い出して、「あー、アレにすりゃよかった...orz」って少し後悔。リッ
ツでのライブのビデオで着ていたロゴTではなく、彼の肩に刻み込まれ
てる「ブラック・ローズ」の。。。「コイツ、思いっきりオールド・ロ
ック・ファンぢゃん!」と俺が彼を見初めるきっかけになったアレであ
る。「UYI」2部作で魅せた彼の音楽での多面性は、クイーン好きと
リジー好きの2本柱からなってると信じて疑わないんで。

このバンドをちゃんと理解してる評論家といえば増田勇一氏をおいて他
ならないと思ってるんだが、彼が初来のインタヴュー終了後、この人が
当時持ってなかったクイーンのセカンド・アルバムのCDをプレゼント
されて子供のようにはしゃいで語りまくったっていうエピソードを思い
出す。あの時の「ロック少年」の姿が俺にとってのアクセル・ローズそ
のものだから。

タンクトップかカットTだったか忘れたが、アンコール近くになってやっ
とあのタトゥーを遠目に拝められたた時。。。
歳を重ねて先人達と同様、今本当にアーティスティックな部分を開花さ
せられる、そんな時期が今来てることを彼も自覚してるんじゃないか?
と、思ったわけです。長いこと待たされてはいるけど(苦笑)。

新曲中一番美しい"Madagascar"(昔"Used To..."絡みで黒人侮蔑発言騒
動を起こした彼が、バックにキング牧師の映像と演説のサンプリングを
使用しているところもまた一考させられるものがあった。感動)を経て
大団円"Paradise City"で〆た2時間20分は、まさに「アクセル健在」
を宣言するかのようだったことを付け加えておく。おかえり!

今回新曲に関して一切触れなかったが、どれも賞賛に値するものがあっ
た。それは来るべきニュー・アルバムの時にでも語ろう。

。。。あるんかい!。。。いや、信じようぢゃないかw 無性に楽しみ
にしている。Check Out!


2007/07/18 Legendary Day at Budokan
(http://www.heretodaygonetohell.com/tour/tour-073.php より)
Welcome To The Jungle
It's So Easy
Mr. Brownstone
Live And Let Die
Guitar Solo
Sweet Child O' Mine
Better
Knockin' On Heaven's Door
You Could Be Mine
Dizzy Piano Solo (Angie)
The Blues
Guitar Solo
Out Ta Get Me
November Rain
I.R.S.
Guitar Solo
Don't Cry
My Michelle
Liquor & Whores (with Bubbles)
Used To Love Her
Patience
Nightrain
Encore
Madagascar
Paradise City

コメント(3)

おみやげどうもありがとうございました。
感謝感激です。
DON'T CRYは、もろにTHIN LIZZYのSTILL IN LOVE WITH YOUだと思いませんか?
アクセルは、KINOさんの言う通り、QUEENとTHIN LIZZY好きなのは、間違いないですよ。
BETTERの出だしの歌い方なんかフレディーみたいだし。
今回で1stの曲を演奏し尽くしたので、もうアルバムは出さざるを得ない
状況だと思うんですよ。
商品として売るものは、全て出し切ったので。
これでまた沈黙したら、笑いますね。
一体、どうなることやら・・・。
残党のバンド、気に入っていただけました?

また葛藤の日々なのかね。。。
でも今の「チャイ・デモ」音源がリークされてる状況って、ちょうどUYIリリース前にブート2-3枚分になるデモが流出した時と似てなくね?だから結構安心してる。

あっ、あとひとつ補足しておくと、俺がアクセルのワガママにキレないでいられるのわ、生まれてこのかたB型の女性としかつきあったり結婚したことがないことにも関連している。。。。かも(猛爆)

えーっと、まだボンの新作も聴いてないような状況なんで「アレ」はいつになるかわからんです(マイペースすぎw)

僕は、血液型で人間を判断するのは間違っていると思います。
日本以外の国は、血液型ってよほどのことがない限り、調べないそうです。
チャイデモ、今年中には出てほしいですね。
アクセルって、自分のバンドのギタリストが黒人なのに、すごいこと言いましたよね?
スラッシュは、どう思ったんでしょう?
いまだに気になります。

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ここが静かな時は
ここで暴れてるか
鑑賞中です♪

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このブログ記事について

このページは、kino1989が2007年7月30日 22:38に書いたブログ記事です。

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