We love you, Phil

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10連泊終えて2日間のオフ。当然寝まくって起きたの夕方。

今日は届いたもの多くて。。。じゃあまずコレ。

DVD Gary Moore & Friends / One Night In Dublin...A Tribute To Phil Lynott (PAL)

去年の8/20の誕生日は銅像が建てられた記念日だったけど、これは
その前夜、ポイント・シアターで行われた歴代シン・リジー・メンバーの
手によるトリビュート・コンサートの模様。ゲイリー・ムーアのライヴとして
"Walking Myself"から始まり、2曲目の"Jailbreak"からリジー・ナンバー
を展開、ゲストにスノウィとサイクスを除く全ギタリストとのセッションと
いう形で進行していく。

考えたら"Jailbreak"なんかゲイリーは全然関わってないから純粋に
カヴァーなんだよな。でも違和感なく受け入れられるのわ「俺が彼に
求めてるもの」のせいでもあるんだ。ピンとして見ても凄腕ギタリスト
で惚れるに十分なアーティストでブルーズ路線も追いかけてわいる
が、俺にとっては「フィル・ライノットに一番近い存在だったその人」っ
てことで、89年に観た唯一の日本公演(てゆーか今んところそれが
最後だから、汗)以降変わってないし、今回のコレを観てまた想いを
新たにする。

「モンスターズ・オブ・ロック」DVDでも魅せた"Don't Believe A Word"
のスロー&ファストヴァージョンが続き、まずブライアン・”ロボ”・ロバ
ートソンが登場して"Emerald"を。あ、言い忘れたが、ドラムは1曲目
から当然ブライアン・ダウニー。まぁ(12年前に観た時よりかなり)老
けちゃったなぁって印象わ否めないが、この曲のイントロのスリリング
さわ変わらない。逆にロボはタンクトップに革パンツといういでたちの
せいか、本参加者中で一番若く見えた(笑)。ロボの方がゲイリーに
敬意を表してるのがラストのソロの掛け合いで垣間見られるが、ゲイリ
ーは最後のパートをロボに託してのエンディング。で、次にロボに弾か
せたい、聴きたいって言ったら、それわもう"Still In Love With You"
しかないわけで(涙)、全盛期とわ違う、少し枯れた雰囲気のソロパート
の味がゲイリーと好対照でそれわそれで素晴らしい。息の合ったラスト
のツィンリードのハモリにわやっぱ涙腺が緩む。

続いてスコット・ゴーハムの登場でゲイリー時代の名曲"Black Rose"を。
スコットも老けたなぁ。終始笑顔なんだが皺が凄い(微笑)。でも昔から
「ワルでクレイジーなアメリカ人」で慣らした、その視線の鋭さは変わって
ない。時折ぞぞっと怖くなる、そこがたまらなくセクシー。

全曲収録なのか不明だが、ここで早くもハイライトである"Cowboy Song"
登場。俺が一番好きなリジー・ナンバーである。「コヨーテが叫ぶ」の
フレーズで観客が野生の雄叫びを発するともう視界がウルウルである。
「カウボーイの生き方こそまさに俺の行き方」
生きて一度も観ることができなかったフィル・ライノットの短かった生き様
をこの曲にダブらせることができるから尚更だろう。
お決まりのブレイクを挟んで"The Boys Are Back In Town"が続くともう
会場は老いも若きもモッシュ状態で、アイルランド国歌にも匹敵するこの
曲を楽しんでる。客層わ上目かと思いきや、最前列わキッズばかりなの
を初めとして若い子たちが目立つのが嬉しい。大人が譲っている印象も
見受けられる。先週のだーくねすの弟といい、シン・リジーを「伝説」とし
てしか知らない子たちだ。そういう40前後の俺だって、12年前のジョン・
サイクス主催のトリビュート・ライブで同じ状況だったから、なんか彼らの
気持ちが凄く判る。

アンコールには初代ギタリスト、エリック・ベルが登場して、彼の代表曲
にしてリジーの初ヒット"Whiskey In The Jar"をヴォーカルも交互に。
誰もが知るアイルランド民謡のアレンジだから会場わ和気藹々となって
盛り上がる。

ラストはゲイリー一人に戻り、ご存知「パリの散歩道」。いつもながらの
泣き泣きのギターである。ハードロックから離れて久しい彼が唯一常に
レパートリーに加えていたが、正直ブルーズに紛れてプレイされると俺
の中でわこの曲の意味合いが薄れるんであまり芳しく思ってなかった
んだが。。。。今日わこっちも思いっきし泣けました(ToT)。しかも最近
と趣が異なったヴァージョンでの熱演で、ラストの嬉しい仕掛け(言いた
いがこれから見る人のためにあえて閉ざしとくw)でステージ・会場の
気持ちがひとつになって感動のフィナーレ。俺もパソの前に貼ってある
フィルのポスターに向かって声をかけずにいられなかった。

俺にとってわ1000点満点のショウを収めたDVD。
サイクスがやってるほうが有名無実化してしまった今、オリジナルの
彼らでの、ツアーといったそう派手でもない、年1回でもいいからこんな
催しがアイルランドで開かれたらいいなぁと思った。俺ら年老いたファン
のためでなく、今回会場で目にした若者達がフィルの遺した名曲に触れ
られる時間・空間を提供し続けてほしいもんだと思った。

忘れちゃいけない、いつまでも語り継いでいかなきゃならない曲がそこに
あるんだから。

コメント(1)

うぅぅぅ、まだ購入してないです(T-T)
日本盤、出ないんですかね・・・。

輸入盤で買おうかなぁ。廃盤になる前に(汗)

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ここが静かな時は
ここで暴れてるか
鑑賞中です♪

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このページは、kino1989が2006年4月29日 23:59に書いたブログ記事です。

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