2001/07/15 (日) 01:06
今日はイングヴェイJまるむすてぃんのライブ。
今朝方徹夜明けで帰宅、午前中は宅急便やらいくつかの訪問があったから、結局寝たのがお昼回って
からだった。15時に一旦起きて届いたGowanのCDを聴いて過ごすもののやはり超眠い。17時開演
だから16時がぎりちょん、もう1時間寝かしておくれということで爆睡。
もともとこの暑さの中、渋谷から公会堂まで歩いていくつもりはなかったので、代々木で電車を
降りて、タクシー。すいている参宮橋~代々木公園回りのルートで渋公の反対車線に出てしまった
ので降りて歩いていこうとしたら、運ちゃん右折して、ホントに会場直前まで乗り上げてしまった。
いや車は入れるんだろうが待ちの人ごみはできてるわけで結構恥ずかしかったぞ、じろじろ見られて(爆)。
15分前で余裕のセーフ。
会場入るとキャラグッズ売り場が異常な賑わい。というかこれは後で気づくのだが、観客層が
よくわからん。
席に着くと隣はカップル。頭に「バ」がつく(爆)。大方、男の趣味にほいほい付き合ってる頭の
悪い女なんでしょうね。綺麗か可愛いければ文句は言わない俺だが(苦笑)。
88年以降、実に9回来日している彼だが、そのうち俺は今回で5回目になる。しかしかつて触れたことも
あるが、俺の目論見はインギーとは限らない(笑)。88年はジョーリン目当てだったし、96年はDr.が
トミーアルドリッジだから東京全公演通った。カバーツアーだったから、前々ツアーで演った"Burn"もアリ
かもしれなかったし、マークボールズも見てみたかった。前回はもともと行く気がなかったが、ちょうどヘン
なことでめげてたダチを励まそうとして。純粋な気持ちで行ったのは「エクリプス」ツアーだけかもしれない。
今回もマークが脱退してThe SNAKESのヨルン・ランデが抑えられたということで複数回取ったんだが結局
叶わなかった。
「じゃじゃじゃじゃ~ん」とBGMの運命が流れて本編スタート。BGMとしてだけでなく暗い中、
いんぎんぶれい、もといインギが弾きまくりはじめる。1曲目は前回東京最終と同じく"Rising Force"。
俺としては一番好きなこれで始まるなら燃えれるはずなんだが、後ろから3列目だとちょっと周りが
静か...いや、ちょっと待て、よく見たら最前列以外そんなに盛り上がってないぞ(困惑)。
2曲目からは前回同様、ソロタイム・準ソロ"Far Beyond The Sun"を除いてすべてがニューアルバム
から。しかし全曲ではなかった。今回のアルバムはポータブルCDプレイヤー買ったせいもあって先週
毎日出勤中に聴いていたのでよく覚えていた。プロダクション(音質)がめちゃくちゃ悪いわりには
好きなフレーズが詰まっている。結構唄えるかもしれないと思った。
でも誰も歌ってなかった....
とにかく俺からしてみればヘンなのである。大体会場にギターケース持った連中がやたら多かったが、
それが視界や足元の邪魔・迷惑だってことがわからないようなヤツらである。終始盛り上がるともなし、
すぐ引く。唄うでもなく叫ぶでもない。普段俺が通うライブで見られるHRファン特有の気概とかは皆無
で、それがパープルの観客のように多少年行ったような連中ならまだしも皆若いのである。マジで寒気が
した。
んな、「日本の観客は静かだが、それは真剣にプレイに集中して聴いてくれてるから」なんて時代錯誤
もはなはだしいわけで、ファンのニーズがそんなものだから天狗の彼に悪影響を及ぼしていることくらい
判ってほしい。
彼が毎回新作を中心にプレイするのは、ここ数作をさかのぼっても、トリロジー/オデッセィ以前の
過去に匹敵する優れた名曲がないからである。かろうじて「セヴンス・サイン」が秀作だが、それだって
もう6-7年経つのだ。
名曲がないと言ったが、正確には、実は名曲を作るのはアーティスト本人だが、それを育むのは我々
自身といってもいいのである。いい曲はその口々で語り継がれる。そして互いのレスポンシビリティから
次のインスピレーションへ。それが音楽のもつ偉大な力だということを俺は信じている。
ファン側の望むものがイングヴェイをデヴィッド・カッパーフィールド並みのイリュージョニストとして
しか価値を見出していない限り、彼と我々で将来のヴィジョンを一緒にすることなど到底無理なのである。
アルバム出せば常に洋楽No.1、そしてツアーも一見盛況...そんなのどこが面白んだろ?
イングヴェイの才能を早くに見出したのは日本の我々の先人ファン達である。彼らが"Far Beyond The Sun",
"Trilogy Suite","Black Star"を名曲たるステイタスに仕立て上げたから本人が「はそろそろイヤだ」と
愚痴ろうが今でも必ずプレイされのである。今回特にレアなアルカトラズ時代の"Hiroshima Mon Amour"が
披露された時もその想いを強くした。
日曜の赤坂ブリッツ、手狭なライブハウスで、俺の危惧を払拭してくれるようなショウ(勿論俺の場合
観客の反応を含む)が見たい。頭ふるぞ~(笑)
後注:結局ブリッツ公演も俺を満足させてくれるような観客ではなかった。クソばっか。ただ今回観てて、
そろそろ飽きたと思ってたマーク・ボールズに関しては再評価するに至ったのは幸運だった。やはり彼は
うまいのである。張りのあるハイトーンが魅力的で、1曲歌うごとにゼイハーしてMCにならないのが
たまにキズだが、そこまで徹底集中しているのである。インギーとの音楽的コンビネーションも抜群、
極端に言ってしまえばインヴェイとマーク二人で初めて一人前の音楽となる。その事実を肌で感じた。
マークは自らのバンドを結成したばかりでやがてまた二人は離れてしまうことが決まっているわけだが
寂しい気もした。二人で一人前と言ったがそれはそれぞれが唯一無二だからこそのマジックが存在する
ことはいうまでもなく、マークがどんなに早弾き様式美系の音楽をやってもそれを再現できるとは限らない
わけで、だからこそ余計、いつも感情が先立ってメンバーの首を切るインギーはまた損していると思った。
実際に後日、彼のニューバンド、リングオブファイヤーの新譜をGETしたが、ショボすぎて途中で止めた(苦笑)
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