天空を翔ける覇者

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 ええぃ、ゴッチャになってるやんけ!!!!(爆)

 ウリ・ジョン・ロートのライブに行ってきた。

 15時まで寝てて意識がはっきりしない。体調すぐれない上、夕立だったので、17時の
段階で正直今日こそドタキャンしようと思った。はっきりいってウリなんてどうでもいいのかも
しれないし(失笑)。

 でもやっぱり後悔するのはイヤだから重い腰を上げて行った。座って観れるかもしれないし
(苦笑)。新宿駅南口でリゲイン買って飲んで気合で厚生年金までの徒歩。15分前に着。

 いよいよ場内が暗転。OK、誰も立たない。今日はそれでもいい(自分勝手)。そして
仙人登場....と思ったら伊藤先生でした。MCを頼まれちゃって「23年ぶり、天空と
チャネリングするギタリスト、ウリジョンロト!」なんて叫ぶもんだからこぞってみんな
スタンディングオヴェーションで仙人を迎える。

 いやぁ、はっきりいってまいりました。ギターが素晴らしすぎる。新作からの曲をメインに
次々とテクニカルでクラシカルなプレイにくぎ付け。独断場である。リフで裏役に徹する
サイドG、Dr、B、Key、そしてトランペットも吹けるヴァイオリン、という構成だが
誰もが一体となって仙人をサポートする。

 表情豊かなその美しき音色を聴いて、イングヴェイに爪の垢でも煎じて飲ませたいなど
とも思った。キャリアの差というより、音楽、ひいては楽器そのものに対する愛情の違い
である。彼はジミヘンフォロワではあっても歯でも背中でも弾かなければものにこすり
つけもしない。ただただそのスカイギターと呼ばれる独特のその美しいフォルムをもった
裸体の恋人を抱いてイカせてるだけである。ドン・エイリーがソロで「パープルヘイズ」
「オールナイトロング」」「スモオン」「シンスユービーゴーン」「スキヤキ」をはさむ
といったお遊びがあった以外はもう己の世界の体現に終始するそのお姿は常人ではない
仙人と呼ばれる所以である。

 途中トミー・ハートが登場して「ブリッジトゥヘヴン」。そもそも俺がウリに興味を
持った1枚、未完の「スカイオブアヴァロン」の1曲目だ。この1曲を聴きたいがたいが
ために今日という日を待ちわびてたのだ。トミーがその素晴らしいヴォーカルでアルバム
の感動を忠実に再現する。このアルバムからはさらにラストの「スターライト」もプレイ。
目頭が熱くなる瞬間だ。

 その後ゲストであるBOWWOWの山本恭司も加わってスコピナンバーを数曲。当然
「荒城の月」も含むが、これがトミー、観客、山本ソロ、トミー、そしてウリソロの順で
計6コーラスという長いもの。そかトミーの声質はクラウスに似てるのか。一瞬彼の
キャリアを追おうと傾きそうになったがコピーなら要らん(笑)。

 その後、クラシックを母体とするナンバを数曲プレイして、第9で本編を〆る。
アンコールはまぁ当然ながらジミヘンの「見張り塔から」と「リトルウィング」。
セカンドアンコールは意外やジーノの曲、そして御大のナンバーで舞台の幕を下ろす。
終始ご満悦のようだった。

 独自の美学を持って生きる男は美しい。それを身をもって教えてくれた彼の未来にも
期待しようではないか。

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ここが静かな時は
ここで暴れてるか
鑑賞中です♪

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このページは、kino1989が2001年5月19日 22:27に書いたブログ記事です。

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