嗚呼、無性

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NAON NO YAON(ナオンのヤオン)。


女子のみがステージに上がることができる、80年代から続く伝説的イベントであり、今年、日比谷野音が90周年を迎えるにあたり、野音側から開催オファーがあったくらいの、この場所を語る上では欠かせない特別なイベントでもある(そりゃそうだ、名前に会場名入ってその名を知らしめてるわけだから)。


前回の2008年は途中参加だった。てかジャパン・ブルーズ・カーニヴァルしかり、野音で行われるイベントはお目当てのバンドが観れりゃいいので、その時間に着席するよう到着するちゅーパターンばかり。でも今回はSHOW-YA以外にもう1バンドあったので、タイムテーブルがないこのイベントだから最初から観ることに。ちなみにソールドアウトで立見販売もあり、会場は満杯、只ならぬ雰囲気だ。グッズ販売に列ができるのを見たのはここでは初めてかも。


トップを飾るスキャンダルは以前、姐さんとテレビでコラボしてたので知っていた。あとWOWで武道館ライヴやってたので飛ばし観w 生で観るとかわいいお嬢さん達だった。鼻の下伸ばしてもたw(あ、この日は2列目ど中央でした♪)演奏力も悪くない。最後の曲ではエア(風船)ギター抱えた姐さんと自分たちの曲でコラボ。


舞台転換中は姐さんと各バンドとのガールズ・トーク。転換と言ってもドラムスもキーボードも2セット以上ずつスタンバってるので最小限。


そして続いたのが、今回観たいもう1バンドだったシンティア。来週キャメロットの前座を務めるのでそれを観た際に詳しく触れたいが、たった2曲で俺のハートを一発で射止めた。。。てかこの人達、伊藤政則氏に云わすと「40代おっさんキラー」らしいw うんうん、スキャンダルもそうだが、最近のお嬢さん達は物怖じもせず、異種格闘技的に集う客層に対してもノるよう発破かけるのはスゲーなぁと感心(てか親目線モードかよw)。インディーズからのヘヴィ・チューンかっ飛ばして短いステージを終える。


続くデストローズ(DEATHじゃないよ「破壊」のDES)はいかにも「じゃぱめた」って感じのかっこいいバンド。のびやかなヴォーカルのシャウトとドコドコ・ツーバスが気持ちいい疾走ナンバー。メイン・ギターが見かけ原宿で歩いてそうなロリ・ファッションでなんだかなーと萎えたんだが、もう一人がなんと黒のレスポール持ちじゃないですか!もう目線はそっちに集中w(まぁその理由は8月にでも書くわ)この二人のツイン・リードの旋律が美しい。実力は十二分にあると思う。「嬢メタル」とかひとくくりにして小馬鹿にしてる場合ぢゃないです。


次はモー娘。のリーダーがリーダーを務めるラベンダー。泉谷しげる・吉田拓郎の各カヴァーとオリジナルで3曲。サポート・メンバーのリズム隊がしっかりとしたロック・サウンドを支えてるので聴きやすかった。


ここで単体バンドのプレイは一旦切り上げられて、SHOW-YAの面々や安達久美、力石理恵ら実力のあるメンバーが入れ替わり立ち替わりでハウス・バンドを務めてのソロ・アーティスト・タイム。


次の平野綾は有名な声優さんらしい。そーいや日テレのオズフェスト特番で司会務めてた。一発目がタテノリの曲だったが、うーん、ごめん、なじめないw でもレベッカの「フレンズ」をカヴァーするなど異種格闘戦モードに対する工夫はあったんだけどね。


次がミッツ・マングローブ率いる星屑スキャット。。。って生物学上は女じゃないやんけ!w まぁグレー・ゾーンだが、よしとする(当たり前だが楽屋は別だったらしいw)。自分たちの立ち位置を判っての自虐的なギャグ連発でおかまバー的なトークと歌謡ショーが繰り広げられる。途中プリプリのリズム隊を迎えてのコラボ。"DIAMOND"が始まったと思いきや、突如、奥居香の格好した姐さんが登場してヴォーカルを奪う。盛り上がったところで曲は"限界LOVERS"にスイッチング。すると、姐さんから衣装借りした杏子が見た目まんまで熱唱。って、ここは物マネ王座決定戦コーナーかい!楽しい♪


そして、ステージにはシンプルなドラム・セットが用意されて、シシド・カフカの登場。歌いながらドラムを叩く女性だ。姉御肌感じる煽りをした後のプレイは、意外にイケる、歌うドラマーという、逆の表現をしたほうがいいかも。3ピースの形態もイカしてた。


続く土屋アンナは歌うのを初めて見た(てかCMやワイドショーで見かけるだけで演技も見たことないが、苦笑)。オリジナル2曲の他に姐さんと元なでしこチームで今やミューシャンの石田ミホコの3人でレディー・ガガをカヴァー。姐さんが着てた衣装は多分さっき杏子に貸したやつだったはず。


ここですでに3時間近く経ってて、俺もトイレ&喫煙タイム。なので唯一、矢沢永吉の娘、洋子さんは姿すらまったく見ませんでした、世界の矢沢ファンの皆様に対してゴメンなさい。で、たった1曲終えて姐さんが次に「シークレット・ゲスト」として予想だにしなかった、夏木マリを紹介。ドラムが叩くビートが明らかにジャニスの"Move Over"だったので、慌てて席に戻る、手拍子しながら♪ この人、テンションあげあげで、女優業よりやっぱ歌唄ってるほうが楽しい!といいながら、続けても日本語訳したジャニスの曲を披露。この前観たイチローともバンド組んでるくらいだから、ロックというものをちゃんとわかっていらっしゃる。素晴らしい熱唱と語りかけに会場が一つになって拍手に包まれる。


続くは再登場の杏子。彼女は前回も観たし、バービー・ボーイズで一世を風靡したのも知ってるし、何より「海猿」女優だ♪ ギターを持って、以前ナイト・ホークスの再結成ライヴにゲストで出た時に披露した曲、ダンサーを引き連れて自らも艶めかしいダンスを披露するチューン、そしてスキャンダルの子とバービーのカヴァーと、華やかなステージを繰り広げた。


ここでプロレスラーの神取忍が例の派手な衣装で登場し、歌を披露。。。ではなくw 東日本大震災の直後に、ここの小音楽堂で楽器もアコギ1本だけ、マイクもなしで一切電気を使わない"MUON NO YAON(ムオンのヤオン)"という小さなチャリティ・イベント(目的は募金)があって、その時にも顔を出した人物で、本人も現地へ炊き出しなど精力的にヴォランティア活動をしている。そのイベントを回顧しつつ、まだまだ復興には時間を要する現状を訴えて、あの時同様、姐さんのギターとマイクなしで「上を向いて歩こう」を、前半活躍した各バンドのヴォーカルと会場とともに歌う。


会場温かい空気に包まれ、まったりな余韻。。。したのもつかの間、それを台無しにするように(言いすぎw)元気なしょこたんこと中川翔子の登場だ!猫耳で小悪魔ファッションに身を包んだ彼女は、「ウチくる」とかのヴァラエティで観るのとは全然違う、テンション高すぎ。直前にWOWでステージ観てたんで衝撃はなかったが、まさか自分もそのペースに巻き込まれるとは(苦笑)。2曲目はメタルっぽい曲(てか完璧にメタル)で思わずヘドバンしてもた(バックはSHOW-YAの面々だったし)。姐さんと聖闘士星矢のテーマ、公私共に親しいという相川七瀬と「恋心」を。その後相川が続けてソロ・タイム。この人ももう母なのね。。。てかミニスカート姿に超違和感あったな(苦笑)。


最後大トリはSHOW-YAで、3曲なのは他の出演者と一緒。てか全員ほぼ出ずっぱりだったしね。正味な話、「SHOW-YAプレゼンツ」という冠を付けた以上、彼女たちがこのイベント自体をすごくよく考えて構成してるのが、今回頭から観て、初めて判ったわ。長時間、客に息つくヒマを与えないほど、趣向に次ぐ趣向を凝らして、自分たちの持ち歌でない曲をいったいどんだけ覚えたかを思い測るとその苦労って並々ならなかったと思う。
 

イベントも大盛況のうちにフィナーレを迎えて出演者全員が登場。総勢66名だという。その割には前回みたいに全員出てきて化粧の匂いに吐きそうになるということもなかったw(前回3列目)
ここで90周年事業委員長で、本開催の立役者である湯川れいこ氏が登場、ステージ側と客席両方に今日の盛会をねぎらう。そして氏の代表曲、彼女もまたこのイベントに参加した一人である、アン・ルイスの「ああ無情」を全員で。見どころは全ギタリストによる「ヒアイン・エイド」に劣らないリレーで、楽しい一夜の幕が閉じた。

29/04/2013 Tokyo Hibiya Open Air NAON NO YAON 2013 setlists

Scandal
LOVE SURVIVOR
太陽スキャンダラス
DOLL(with 寺田恵子)

Cyntia
Run to the Future
Through the Fire And the Desire

Destrose
Fenixx
Sword of Avenger

LoVendoЯ
眠れない夜 
この世に真実の愛が一つだけあるなら
落陽

平野綾
LOVE☆GUN
フレンズ(レベッカ)
God Knows...(with 中川翔子)

星屑スキャット
コスメティック・サイレン
DIAMOND(with 寺田恵子, 富田京子&渡辺敦子)
限界LOVERS(with 杏子)
年下の男の子(with 寺田恵子&杏子)

シシド・カフカ
Hunger & Anger
愛する覚悟
MUSIC

土屋アンナ
ROSE
Brave vibration
BAD ROMANCE(Lady GaGa)(with 寺田恵子&石田ミホコ)

矢沢洋子
WILD ONE

夏木マリ
MOVE OVER (with 寺田恵子)
CRY BABY

杏子
JAVA BLUSE
幕末wasshoi
マイティーウーマン(with HARUNA / SCANDAL)

震災チャリティーコーナー
上を向いて歩こう

中川翔子
空色デイズ
TYRANT too young
ペガサス幻想 (with 寺田恵子)

相川七瀬
恋心 (with 中川翔子)
ヒカリノミ
夢見る少女じゃいられない

SHOW-YA
私は嵐
流星少女~Shooting Star 196X~
限界LOVERS

Encore
あぁ無情


4時間と話で訊いていたのが、結局5時間に渡って、後に入れてた友人のライヴには行けなかったが(苦笑)、すがすがしい気分で会場を後にできた。


既に来年同日での連続開催が決定している。来年もこの女子達(一部除く)がどんなお祭りを魅せてくれるか?楽しみでしょうがない。


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ここが静かな時は
ここで暴れてるか
鑑賞中です♪

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このページは、kino1989が2013年5月25日 02:40に書いたブログ記事です。

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