デッド・エンド。
去年8月のイベントの際に発表された10月の東名阪ツアーなんだが、いろいろ考えて行くのをやめた。
まずは3か月連続シングルのためのキックオフ・ツアーだという点。当然新曲を披露することになるだろうけど、俺にとっちゃ全然嬉しくない。なぜなら予習して歌えることができないアイテムがあると、ファン・サービスだろうがなんだろうが、ショウの途中で「冷める」んである。SHOW-YAでも同じ思いをしてるんだが、こっちはなおさら8月に経験済みだ(セットリストの「新曲」は結局その後出たどのシングルの何ていう曲だったのか、未だ経っても更新できない、苦笑)。
もう1つは、現メンバーでメジャー3作のマテリアルを再現できない点。最初から叫び続けているオリジナル・ドラマー、ミナトの不在。山崎という人もシンプルな構成にも関わらず相当な手数を熟すめちゃくちゃ優秀なドラマーなんだが、メジャー期のミナトによる並べ立てたロートタムとクラッシュ・シンバルを使った軽快な疾走感溢れる曲を再現できるかと言えば無理がある。行かなかった公演で"I want your Love"をやったのをネット中継で観たけど、YOUのギターが始まるまでもはや何の曲かわからなかった(苦笑)。必然的にミナト参加前の(俺があまり思い入れのない)インディーズ時代からの選曲に偏る。
で、2つもわだかまり持ってちゃ、とても楽しんでライヴに行けない。
前者を克服するにはとりえずシングルが出尽くした後のツアーまで待つしかない。
後者は旧作に頼らないくらいにプレイできる現編成によるマテリアルが増えるまで待つしかない。
俺は結局、それを「時が来るまで待つ」という判断で乗り越えようと考えてたんである。
しかし、ところが。。。
YOUのツイッターを見てると、最終シングル・リリース後もレコーディングを続けてる様子が伺えて、ゲストととしてもひっぱりだこだから何のプロジェクトだろう?と思ってたら、年明け早々にデッド・エンドとしてのニュー・アルバムだということが判明。しかも、既に発表されていた3月の20年ぶり全国ツアーはそのプロモ・ツアーになるという。つまり2か月でアルバムを完成させるつもりだと。
俺にとっちゃ正に願ったり叶ったりの嬉しい話ぢゃないか(笑) ひょっとかしてバンド自身が同じジレンマでも持ってたかのような(ナイナイ)。
そして、彼らの6枚目のスタジオアルバム到着。
CD+DVD / Dream Demon Analyzer
前作の中で"Devil Sheep"がメタリカの「セントアンガー」ぽくハードで好きだったが、本作は全編のほとんどがそんな感じでハードでファスト。狂暴性むき出しなバンドのアグレッシブさは、もはや別のバンドに変貌したかのよう。一方で"Angel"みたいなデッドエンドらしい神曲で「進化」を宣言するバンドに圧倒される。
そんな彼らがツアー初日に見せたもの。全19曲中14曲がそのアルバム+シングルB面からチョイス、期待に応えてくれた。
10/03/2012 Dead End Saitama Heaven's Rock setlists
水晶獣
地獄の季節
Black Out
摩天楼ゲーム
Final Feast
Dress Burning
夢鬼歌
虚無を超えて
I Can Hear the Rain
No Man's Dream
Calamity
Devil Sheep
Conception
Seiren
SSS
Encore
Angel
Kiss Me
Encore 2
Serpent Shilver
Frenzy
関東の次は1か月後の横浜。そしてトリの赤坂ブリッツ。それまでに全曲消化してライヴに臨みたい。感想はまた。
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