自由に振舞え

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ウィシュボーン・アッシュは昨年に引き続き来日、その2デイズ。

昨年は好評のうちに名盤「アーガス」の完全再現を2日にわたって繰り広げた彼ら。その後主催のチッタは気をよくしてユーライア・ヒープ、Y&T、果てはサクソンらにまで、バンドの節目であるアルバムの完全再現を呼び物にしたライヴを展開している。

今回も「ライヴ・デイツ・トーキョー」と銘打って、「名盤『ライヴ・デイト』再現なるか?」と弱めではあるが煽ってた。まぁ選曲的に彼らの外せないレパートリーを中心としてるわけだから、どんなライヴをしても「再現」にはなる魂胆ではあるw

でも正直、それが何の意味があるのかなぁとも思ってたりする。俺が彼らを知った経緯は前回のコンレポに書いたんで割愛するが、昨年の予習にあたって、手持ち以外にとりあえず食いついたのが、40周年を記念してのライヴをシューティングしたDVD+2CDのコレだった。


で、コレ観ると、名曲がプレイされてるものの、もはや別のバンドのような気がしたのも隠せない感想だった。優れたバック・メンバーを従えて、かなりソフィスティケイテッドてかコンテンポラリーな音を出すバンドに変貌を遂げてる。ただそれは悪い意味でなく、実際このライヴは心地よい演奏で飽きずに聴けるし、彼らの20枚以上あるスタジオ・アルバムの最初の4枚しか持っていない俺には半分以上が未知の曲だったから、それがバンドの変遷なんだろうと新鮮だった。

しかも、最近のツィートでは新曲ができて次のアルバムが現実的なものとなりつつあることをほのめかしてたので。。。できれば興行主の野次にも近い「再現」の売りなんてほっといて、「彼らの今」が感じられるセットリストだったらいいなぁ、リピートで観るならそうあってほしいと願いつつ、チッタに足を運んだ。


で、ほぼ期待どおりだったから嬉しかったのよ♪


なんと1曲目はラストにでもふさわしいヒット曲の"Blowin' Free"で始まり、間髪開けずにインスト・ナンバー。これが後で調べたら2002年のアルバムからの曲。その他にも2007年のアルバムから2曲、今度のアルバムに収録されるだろう2曲(うち1曲は去年もやった)と、ちゃんと最近のマテリアルも織り交ぜていて、それがちゃんと美しいツイン・リードでアッシュしてるのを耳に出来たんで、「現役バンドのライヴを観に来てるんだ」と凄く安堵感を得たんである。と、同時に、あの「アーガス」の曲だって、予定調和的にトラックリスト順にやられるよりかは、どこぞに挟まれるか?ワクワクしながらのほうが全然気分的に盛り上がる。正直言うと去年はある名曲でも睡魔に襲われて辛かったんだが(苦笑)、セットリストとして俄然面白みが増してた今年はそんなこともなく最後まで手に汗握れてた♪

で、2回目のアンコール。最後の最後で"Ballad of Beacon"を持ってきて、総立ちのオーディエンスに手を左右に振らせる。曲とその光景が見事にマッチして、なんかすごく感動的でちょっと鼻すすったw アンディも終始静かに観てたオーディエンスに「最後はロックしてたよ!」と満足げだ。俺も観たかったものを得ることができた満足感でいっぱいだった。


27/08/2011 Club Citta Kawasaki Wishbone Ash setlists

Blowin' Free - Bonafide
You See Red
Open Road
The Power
Can't Go It Alone
Persephone
Warrior
Throw Down Sword
F.U.B.B.
Northern Lights
Front Page News
The Pilgrim
King Will Come
Reason to Believe
Engine Overheat - drum solo - bass solo
Phoenix

Encore
Rock & Roll Widow
Jailbait

Encore
Ballad of Beacon


ただ、その感動の最中に体に異変を感じた。数日前に膨満感覚えたというツイートをしたが、その日はアンコールで立ち上がったら急に空腹感に襲われて、終演後やむにやまれず近くの吉野家に駆け込んで食事したら、今度は胃の入り口あたりが痛む(涙)。
休み明けに医者行ったら先週の膨満感が腸炎によるものだったことが後でわかったんだが、週末はそのコントロールできない自分の体調が不安であまりつぶやけもせず、まぁこんなんだから日曜は無理しない程度にを念頭に「プログレシヴ・ロック・フェスト2011」の会場である日比谷野音へ。

開演10分前、まさにギリチョンで入場して、ドリンク買ったりして席につく前にバンドが登場しちまった(汗)。

持ち時間がどんくらいあるか定かではなかったけど、「アーガス」からの曲を中心に、曲数は少ないが約1時間、多少のPAの不調があったものの、濃厚なプレイを聴かせてくれた。
緑に囲まれたオープン・エアで聴くアッシュもこれまたオツなものだと思った。

この感動を(ファンには悪いが)別の2バンドで過ごす時間で薄めたくなかったのと、右隣の客の態度がムカついたのと、会場着くまでにやはり胸がつっかえる感じがしたのもあり(多すぎw)、観終えてそのまま帰途へ。PRTのHPのセトリを観ると他の2バンドは11曲近くやったみたいだったので(前座扱いかよ)正解だった。


28/08/2011 Hibiya Open Air Wishbone Ash setlists

King Will Come
Warrior
Throw Down Sword
Way of the World
Jailbait
Phoenix

Encore
Blowin' Free


前回のコンレポに、初日にいけなかったあまり、楽しみにしてた"F.U.B.B."と"Way of the World"を聞き損じたと書いたが、今回の2デイズで聴けたので、それだけでも儲けものだった今回のツアー。今後も「現役バンド」として、定期的にやってきてくれることを願う。

で、もひとつ。「完全再現」ってヤツを売りにして、バンドの本意でないセットリストを組ますのはそろそろやめにしません?クラブ・チッタさん。

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このページは、kino1989が2011年8月28日 18:09に書いたブログ記事です。

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