爆音暴走レミー

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土曜・月曜と吉祥寺バウス・シアターで「極悪レミー」を観てきた。



今月頭から渋谷で公開されてたんだが、地元吉祥寺でも公開されるということで待ってた。

バウス・シアターは駅前の商店街サンロードをまっすぐ行って突当りの手前にあり、俺が大学生の頃できた映画館で、初めて観たのはマドンナ主演の「スーザンを探して」と「上海サプライズ」の2本立てだった。その後も「スター・トレック、反乱」や「オースティン・パワーズ、ゴールド・メンバー」なんかを観に行き、つい最近は去年の「アンヴィル」だった。

ここ最近では「爆音映画祭」と銘うってレイトもしくはオールナイトでピンク・フロイド関連の映画や「地獄の黙示録」なんかを映画用のPAでなくライヴ用のPAを通して上映する試みを行っててる。よくもまぁ近所迷惑にならないもんだw 商店街が寛容なのと、真裏がお寺に面してる(境内はずっと奥のよう)という立地だから許されるのかもしれない。

(オールタイムではないにしろ)愛着のある劇場なのと、やっぱメタル映画は大音響で観たいよね!ってことでここを選んだ。

ホントはどんなPAがそびえたってたか写メしたかったんだが、光量不足で撮れなかった(涙)

で、もう半端ない音圧だった(汗)。床や座席がブルブル震えて、もろライヴ会場にいる錯覚すら覚えて叫びたくなる(爆)。映画の中でモーターヘッドがどのくらいの音を出すのか、デシベル計測器で測定するシーンが出てくるんだが(笑)、あのくらいは出てるんじゃない?ってくらいで、逆に今年神戸で実際彼らを体験した時よりも凄かったw(あん時は前過ぎてPAの死角に入ってたのかも)

さて、肝心の映画の中身は、メタル・ファンなら知らぬものは誰もいない、モーターヘッドのリーダー、レミー・キルミスターの「生態」を2時間にまとめたドキュメンタリー。そのゴリ押しの音楽性から「極悪」の異名をもつ彼ゆえに、ものすごい話が展開されるかと思いきや、本人はいたって普通の人のいいおっさんにしかみえない(俺が思うに「モーターヘッド=極悪」のイメージは、レミーよりもDr.のアニマル・テイラーのほうが原因としか思えないw)。もっともモーターヘッド結成後シラフでいたことはないというほどジャック・ダニエルのコーラ割りを手放さない(そのために糖尿病を患ってる、汗)らしいから驚き。まぁ見様によってはオジーの「ジ・オズボーンズ」みたいにも見えなくはなく、笑いどころも抑えてある。


50人近いミュージシャンの口からは敬愛を込めた賛辞とエピソードが語られて、義理堅く、何があってもブレない不屈の自己があってこその生きざまは、観ていて「ああ、俺もこういう生き方が理想だなぁ」と思ってしまう。俺んチの家賃より安い900ドルの借家に所狭しと収集品(昔「炎」を読んでた人は知ってるかもだが彼は軍事オタクでコレクター)が飾られてるのみて、なんか親近感が沸いたw


800円のパンフが日本独自編集のとても濃い内容で、政則氏・憲章氏の解説、全ディスコグラフィ、年表、名言集などなど、これ1冊持ってるのと持ってないのとでは理解度がちゃうわ。ちなみに表表紙・裏表紙の写真は今年のラウパの舞台裏で撮られたもので、特に裏表紙の写真の笑顔がかわいい♪


俺がモーターヘッドのファンであることを公言したことは一度もない。てゆーか、白状すると昨日までアルバム1枚も持ってなかった(爆、持ってる音源はコンピに入ってる"Ace of Spades"だけ)。去年のアンヴィル同様、ライヴが先で、その後ドキュメンタリーに触れてファンになるというパターンを今回も踏襲した感じ。俺の場合、音楽そのものの嗜好よりも、昔B!誌買ってた頃はインタヴューをくまなく読んで、まず人として好きになれないと関心がわかないタイプの人間だから、こーゆードキュメンタリーは大歓迎で、知り得てよかったとホント思う。

渋谷シアターNは年始まで。
川崎チネチッタ(20;00-)・吉祥寺バウスシアター(21:00-)の各レイトショーは24日まで。
24日はレミーの誕生日にあたり、渋谷と吉祥寺では先着プレゼントあり。
http://www.lemmymovie.jp/


いずれDVDも出るだろうから機会あれば是非。

 

 

 

 

ひとつ訂正(いや、ウチのキーボードに慣れてなくて1つじゃないんだけどw)


レミーが好きなのは「ジャック・ダニエルのコーラ割り」と書いたが、
これは誤りで、正しくは
「コーラのジャック・ダニエル割り」である(。。。汗)

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ここが静かな時は
ここで暴れてるか
鑑賞中です♪

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このページは、kino1989が2010年12月21日 00:03に書いたブログ記事です。

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