This Time

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去年のJBR&BCに引き続いてロバート・クレイが今度は単独来日したので、青山のブルーノート東京へ行ってきた。


ブルース・ブラザーズ feat. エディ・ボイドを観に行って以来実に7年ぶりだったが、表参道駅しかり、面する青山通りの雰囲気自体はだいぶ変わってしまってた。ただ、骨董通りへ入ってかなり奥まったとこにあるここ一帯はそれほど変わっておらず、並びに昔ながらのホカ弁屋もまだ健在のようなところ(微笑)に佇まいを残してたんで、着いてホッとできた。内装と雰囲気はまったく変わってなかった点も懐かしい感じをさせてくれたんだと思う(もっともオレは移転前の小さな小屋だった頃も知ってるけど)。


ギネスの高さ(1400円!)はアレだが(苦笑)、ツレとは後で食事することをキレイなウェイトレスさんがいる前で決め(爆)、名物スインギング・ポテト(渦巻いたポテト・フライ。850円)だけにするw

ツレと二人でロックな話をしてたら、しばらくして一人で来てて空いた隣席に埋まってきたおにーちゃんが「ゲイリー(・ムーア)って今度のツアーでロックやるんすかね?」と割り込んできて3人で談笑。クラプトン、クリーム、クイーンからフリーへ、はたまたAC/DCやらMSGがどうのドッケンがどうのとか、89年のゲイリー公演はメタリカのと近接してたよねとか結構コアな話をブルーズ・ライヴの前に展開できたのは夢にも思ってもみなかったのでかなりおもろかった。

で、歓談ほどなく客電が消え、バンドが登場し、去年と同じ"Our Last Time"でプレイが始まる。


http://www.bluenote.co.jp/jp/movie/2010/04/_pm_robert_cray.html

ここに初日のダイジェストが掲載されてるんだが、観てもらえばわかるとおり、非常に生々しいストラトの音で、特にクリアな音で光ってるのが売りな彼の醍醐味を遺憾なく発揮できる格好の場所だったというのが判る。彼のポジションと俺の席的には運指が見える場所じゃなく、ネックの裏側からの指の抑えしか見えなかったけど、アンプからは直線状な位置だったのでもうビンビン。隣のにーちゃんも言ってたけど、この価格(メタルでも平均的な8000円近辺)でこの距離は安い、てゆーか贅沢。


時に激しく、時に蚊が飛んでる音のようにまで細くなり切なく奏でる。変幻自在なトーンにノックアウトされつつ、若い頃からまったく衰えを知らずのヴォーカルも素晴らしかった。脇を固めるバンドも実力揃いで、ツレの話ではドラムのトニー・ブラウナゲルはバック・ストリート・クローラーにも参加したミュージシャンらしい。 かなりフィーチャされてたハモンドの近くだったのでその鮮やかな鍵盤さばきも堪能できた。


今回、ファーストとセカンド・ステージではかなり選曲を変えているみたいで(どちらもフルにはちょっと足りない時間)、往年のヒット曲も"Smoking Gun"以外はどちらか一方でしかプレイされないことのほうが多かったらしいが、最終日ということもあってか?"Next Door", "Influence", "smoking Gun"と連発だったのが俺は去年観てるものの、諦めつつもわずかな望みに期待してたツレにはかなり嬉しかった様子だ。


俺的には前回来日後にアルバム「ディス・タイム」をリリースしたので新曲が多く含まれてほしいと思ってたが、やはり時間の関係上3曲が限界みたいだ。でも去年の公演とダブってたのはゴキゲンな"Keeps Rock"だけだったし、観ておいてホントよかったと思う。最終日でなければセカンド・ステージのまったく違ったセットリストも観ておきたかったと少し後悔。


17/04/2010 Robert Cray Blue Note Tokyo setlists
Our Last Time
Phone Booth
I Shiver
Right Next Door (Because Of Me)
(Unknown blues cover)
Love 2009
Bad Influence
The One In The Middle
Smoking Gun
Encore
I Can't Fail
That's What Keeps Me Rockin'


思いだすと、彼の公演ってあまりいい思い出がなかった。
初単独だった90年の際はいい感じに進んでたのを一人の野次がぶち壊してくれた。正確には覚えてないんだが「ブルースやれー!」みたいな、少なくとも聞いてて不愉快になる言葉だった。去年の野音は。。。既に覚えてないw 前列の白人二人客が連れてたフィリピーナ達が演奏よりでかいおしゃべりしててウザかったのは彼のステージ前だった気もするので(汗)。とにかく平常心で彼のパフォーマンスを楽しめる状況ではなかったことはたしかだった。

それが今回何の邪魔も入らず狭い空間で楽しめたということで、すべてに感謝したかった。

当の俺自身も常々「彼がやってるのはコンテンポラリすぎるブルーズ」と言ってはばからなかったけど、ブルーノートのブログに寄稿された某評論家のコラムを読んで、彼はキャリアから、単なるブルーズ・マンである以前に「ソング・ライター」であるという点を履き違えることないよう彼に接するべきだということを教えられた。
http://www.bluenote.co.jp/jp/movie/2010/04/_report_robert_cray.html

去年観てるので今回はパスするつもりだったのを、AC/DCの時に久しぶりに談笑してファンだと判った旧知のツレと行くことを決めたこと、隣のおにいちゃんとも盛り上がれたこと、何より間髪いれずに再来日してくれたバンド。偶然かもしれないけど、すべてが「この良いタイミング」で重なったことで楽しい一夜になったのだった。


ああ、サイン入りのCD買っておけばよかった orz (今回会場写真撮るの忘れたので)

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ここで暴れてるか
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このページは、kino1989が2010年4月18日 19:00に書いたブログ記事です。

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