人類未踏の世界へ...(Where No Man Has Gone Before)

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本日より公開の「スター・トレック」、早速観てきた(バルト9、24時の回)。


キャストを一新して世界観だけを継承する、いわゆる「リ・イマジネーション」作品としての再スタートなので、これまでの「正史」(まさしじゃないやい、せいし=公式な歴史!)を知るトレッキーとしてはかけ離れすぎて逆に反感買うような作りになってないか?と不安があった。


「監督は『スタトレ』より『スター・ウォーズ』好き」「初めての人でも楽しめる」という点を前面に広告展開してたせいもある(まぁ後者は、マニアだけだと興行収益微々たるものになってしまう日本ではいつものことで、仕方のないアプローチではある)。が、実際はというと、いやいやこれがどうして、ちゃんとした「11本目のスター・トレック」なんである!予想以上に楽しめた。


そこかしこに正史のエッセンスが散りばめられた脚本。「コバヤシ丸」テストやら尋問シーンやら映画2作目「カーンの逆襲」へのオマージュが多かったのは、アレが1番好きな俺には涙もの。。。てゆーかスポックの一言でマジ泣きw


そして何よりも、キャラクターを徹底的に研究した若い俳優達の役作りが素晴らしい。正直オリジナルほどアクが強いルックスの持ち主は一人もいない。どこにでもいそうな若造達。でもちょっとした仕草・言葉遣いがオリジナル・キャストによって確立されたキャラそのもので「マジかよ!」連発だったし、サイモン・ペグ演じる英国人スコティの活躍シーンなんかずーっと笑いを堪えるのに必死だった。これは予想外だった。てゆーか、むしろ未来からやってきたオリジナル時代のスポックであるレナード・ニモイが一番「らしくなかった」かも!(オイオイ)


スタトレでは「パラレル・ワールド(並行世界)」って当たり前のテーマなんで、SF面での本筋は理解できたが、初めて観る人には「何が何だかわからないけどテンポもいいし面白かった」で落ち着きそうだw キャラクターに魅力を感じたならば、その人たちは幸運である。だって、次回作を待たずとも39本の1時間ドラマと、7本の映画がDVD屋で待ってるんだから。


エンド・ロールの最後の最後まで見たが、スタッフすら旧作からは一切関わってない)。それでマニアすら唸らせるこれだけのクオリティの高いものができたんだから褒めてやるべきだ。


今回はキャラクター紹介みたいなもので次回作はもっと掘り下げられればいいと思う。悲劇的な結末に捻じ曲げられた歴史は修復されるのか?そのまま彼らの冒険が続くのか?いずれでも楽しみではある。3部作くらいでお願いしたいわ。

毎週観に行ってもいいなと思う。てゆーか、たった今日曜の予約入れた(爆)。

コメント(3)

レビュー、助かります。期待通りの出来みたいですね。僕も近日中に観に行く予定です。今のところ僕の中で今年の映画のベスト1は、GRAN TORINOです。STAR TREKがそれを超えるかどうか。KINOさんも機会があれば、GRAN TORINOをチェックしてみてください。泣けますよ。

えっ?文芸大作と比較するのはどうかと(爆)

2回までなら楽しめること請け合い!
もう飽きたw

そうですね。
年間、いろんなジャンルの作品を観てますので、総合ということで(笑)。

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このページは、kino1989が2009年5月30日 05:14に書いたブログ記事です。

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