Playback ! 20 years ago pt.2

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最近ジャパメタづいてるのは、この企画に連動して、というかインスパイアされてなんよね。

考えると20年前は、今よりはるかに日本のメタル・シーンが盛り上がってたし、俺も入れ込んでた。で、当時を振り返ろうと、元旦にTVのお笑い番組に飽きた俺はライヴDVDを何本かひっぱり出して観たというわけ。正月早々過去を振り返る。。。てのも何なんだが、1つを除いては行ったライヴが全部DVDになってることもあって、当時を懐かしく思い出してた。


DVD / SHOW-YA / ROLLIN' WORLD-LIVE IN TOKYO-



この年から彼女たちを観始めて、3月半ばで早くもこれが3本目だった。会場は新橋にあった汐留PIT。たしか「ぴあ」が資本出して建てられた期間限定の掘っ立て小屋。といってもバブリー真っ只中でかなり大きめの縦長アリーナ・タイプだったような気がする。

まぁ前年にシングル「限界LOVERS」をヒットさせてブレイクしたわけだが、このライヴでは当時の最新作である「グラマー」アルバムをサポートしてる点でどのライヴDVDより好きなん。アメリカでのメタル・バブルの影響を受けて、女性のみだけど「イロモノ」と見られないような真性ロック・バンドへの転身を図った時期の彼女たちの本気ぶりがうかがえる。
"I Got Your Love"なんてもろ様式美なギターとキーボードの掛け合いがあるし、(シンデレラの)トム・キーファー提供の"Keep me in your heart"の映像もコレでしか観れない。欲言えば、そのアクションが鼻血ブーだった"Fixer"が入ってたらいうことなかった(たしかこの時やってないんで)。

まぁ今考えると、ガタイの良いイケイケ姿の姐さんってのもなんか直視するの照れてしまうんだがw 今の華奢で小柄に見える姐さんが余計魅力的に感じられます!

DVD / VOW WOW / LIVE IN THE UK


これは行ってませんw でも前の年に会場であるクラブ・アストリアの前は通った(爆)。ラウドネスがアメリカを活動の場にしてたのと反対に、片やイギリスを拠点にしていたヴァウ・ワウ(バウ・ワウとは別)の英国ツアーの模様。同内容のライヴを前年の暮れに日本で観てる。(多分5枚目の)"Vibe(ヴァイブ)"アルバムからの曲(英国では"Helter Skelter"というタイトルでリリース)をメインに、俺イチオシのジャジーなメタル"You're The One For Me"なんかが聴ける。

ヴァウ・ワウというと、元ホワイトスネイクのニール・マレイがベーシスト&英詞コンポーザとして参加してるんで関心を持ったんだが、言うまでもなく人見元基のヴォーカルに度肝を抜かされたわけで。あの長州小力っていうか(当時いねーよ!)カブキ役者みたいなロンゲにバンダナ・眉毛ぶっといキャラとは裏腹の(どーゆーこっちゃ)圧倒的な声量とネイティヴに劣らない英語による唱法は素晴らしいと思った。

俺、思うんです。日本人なら日本語で歌を、想いを込めた言葉のひとつひとつをこっちの魂に響かせてほしいって。だからかっこつけとかいろんな理由で英語を多用するバンドはバッカみたいだなってとり合わないw でもこのバンドだけは別。てゆーか、このバンドを知ったからこそダメになったのかもね。

今や元基さんは英語の教師w 山本恭司はバウ・ワウのほうで活躍と、バンドがなくなってしまって久しくさびしいです。なんか1ツアーだけの再結成とかないかね?夏休み利用して!(爆)。

DVD / DEAD END / Hyper d.


9月に日比谷野音で行われたライヴ。ちなみに俺の初野音だったが、当日は開演直前まで小雨ぱらつく天気だった。

内容は問題作「ゼロ」からの曲が大半を占める。髪の毛逆立ってたメンバーのルックスも変わり(苦笑)、それまでの魑魅魍魎・オカルティックな世界とはうって変わったSFチックでポッピーな楽曲群が展開。俺はかなり好きなアルバムなんだけどね。"Sarafine"なんて最高。

てゆーか、このバンド、やっぱ凄すぎ。ヴィジュアル系の教祖と拝められてるのが惜しい。Xがジャーマン・メタルのパクリだったのに比べて、凄腕メンバーたちが独自の世界を構築してる。ミナトのドラムが大のお気に入り。多分日本人でこの人より入れ込んだドラマーはいない。メジャー・デビュー後のデッド・エンドのまさに中核だったと思う。ゆえに彼の脱退でバンドが消滅したのも納得できるが。。。たまに音程を外すモーリー(苦笑)、"SACRIFICE Of The Vision"でのYOUちゃんのギター・トラブル(結局最後まで治らず)も生々しい。

カリスマ・ヴォーカリストのモーリーがクリーチャ・クリーチャで復活して元気な姿を見せたのもすでに久しいが、今年はいよいよセカンドが出るとか出ないとか。期待したい。

他にもこの年は(後にイングヴェイ・マルムスティーンとタッグを組む)マイク・ヴィセーラ
が加入したラウドネスの「ソルジャー・オブ・フォーチュン」、翌年ライヴを目の当たりにすることになる森川之雄イヤーズのアンセム「ノー・スモーク・ウィズアウト・ウォータ」、そのアンセムに参加することになる中間英明の「ポイント・オブ・ノー・リターン」なんかをよく聴いてた。あ、聖飢魔II とエックス(ジャパンなし)もこの年あたり?でもレンタルCDで済ませてた(笑)。

そして、この年最大の収穫が、青木秀一率いるナイト・ホークスだったのは言うまでもない。


CD / Night Hawks / Night Hawks


まさに和製ホワイトスネイク。彼も敬愛するデヴィカヴァばりのディープな青木のヴォーカルと、ブルージーなギターが炸裂。オイオイ、それは"Walking In The Shadow...(以下自粛)"、待てよ!ここで何故"Ready An' Wi...(以下自粛)"?って曲が目白押しでほんとワクワクさせてくれた。おりしも本家にはスティーヴ・ヴァイ加入というショックなニュース流れて(苦笑)、いいや、こっちが満足させてくれれば!と結構投げ槍なことも思ったっけ(猛爆)。

俺の23歳の誕生日に、目黒ライヴ・ステーションで彼らのライヴがあったんで観に行ったんだ、会社休んで。

なんか誕生日に働きたくなかった、っていうか、仕事が出来すぎて単調に思えてホントうんざりしてた。

そんな想いの中で、図体と威勢だけいい青木を目の前にして、そのつぶらな(てゆーか、ちっちゃすぎな、爆)瞳にヤラレた。あの瞳の中には、メジャーな世界に飛び込んだものの、観客も20人いたかわからないwような状況で、不安と恐れを感じながらも必死に頑張ってる気迫を感じ取れた。北海道の田舎から出てきたバンドが踏ん張ってゴキゲンなハードロックを聴かせてくれてるのに感動した。

俺も新しい年齢を迎えて、なんか真剣に生きてみたい、自分の思う人生を進みたい、との一大転機の決意を、このバンドのおかげで得られたことを、今も誇りに思って感謝の念は尽きない。

だからこの名前、KINO’89。その後のプライヴェート・ストーリーは、どっかに書いてあるはずなので参照のことw

でも、紹介したバンドの大半は、(途中解散はあったとしても)20年たった今でも現役でいるんだから、まだまだ捨てたもんじゃないよ、ジャパメタは。そう思う。

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このページは、kino1989が2009年1月31日 01:50に書いたブログ記事です。

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