ようこそ、たった一人の王国へ。。。

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ある村に、羊飼いの男の子がいました。
来る日も来る日も仕事は羊の番ばかり。
男の子は飽き飽きしてしまい、ちょっと悪戯をしたくなりました。
そこで、男の子は突然大声をあげました。

「大変だ! 狼だ、狼が来たぞ!」

村人が驚いて駆けつけてきました。
それを見て男の子は大笑い。

何日かして、男の子はまた大声をあげました。

「大変だ! 狼だ、狼が来たぞ!」

村人は今度も飛び出してきました。
男の子はそれを見て、またもや大笑い。

ところがある日、本当に狼がやってきて、羊の群を襲いました。
男の子は慌てて叫び声をあげました。

「狼だ!狼だ!」

けれども、村人は知らんぷりです。
何度も嘘を言う男の子を、誰も信じようとはしなかったのです。
かわいそうに、男の子の羊は狼にみんな食べられてしまいました。。。とさ。

 

CD / Guns N' Roses / Chinese Democracy


リンクは国内通常盤。11/21現在では他に初回限定SHM-CD、EU盤の在庫を確認。HMV新宿サウスでは国内盤に(バンド旧ロゴの告知)ポスター付き。PRTコラボ・ステッカーが枚数分欲しかったのでコンプリート。

店で現物目にして今手元にあるんだからコレは


ホントに起こっている話である


アクセル・ローズのプロジェクト、ガンズ&ローゼス17年ぶりのオリジナル・アルバム。
期待通りに素晴らしい内容。2日経ったが、こんだけローテーションさせてるのは4月のスネイク以来だな。


14年の歳月をかけ、製作費14億円。1曲あたり1億円の価値を持つわけだから尋常でないクオリティである(笑)。なにより「全く衰えていない」アクセルのヴォーカルは驚愕に値する。高低で構成されるダブル・ヴォーカルを多用した唱法は未だ健在。歌詞もナイーヴ、てか境界性人格障害丸出し(汗)な曲が多く、ちゃんとこっちをほっとかせない状態に追い込んでくれる。


いわば、これはデジャヴ。

去年のコンレポに88年末の初来日の想い出を書いたが、バンドはその後レコーディングに突入、沈黙に入る。その間、ブートレッグという形でデモ音源が流出、その中で聴くことができた"Don't Cry"や"November Rain"で、1作目とは一線を画す「アクセルの胸の内に秘めるもの」を感じることができて、来るべき次作に胸膨らましたものである。で、ドラマー交替・キーボーディストとハーピストが参加という人事異動を経て届けられた「ユーズ・ユア・イリュージョン」は2枚に及ぶ過去と現在(当時)の彼(ら)の持てるものを全部吐き出すものとなった。悪く言えばヴァラエティに富むあまり雑多すぎて統率感なく、オーヴァー・プロデュース気味なサウンドで、1作目のバッド・ロックンロールの延長を期待してたファン、勝手にポスト・ローリング・ストーンズと掲げてブームに乗った後追い古参ファン・メディア達からは手厳しく批評されたもんだ。

今回もデモ音源が流出してあらかじめ賛否を巻き起こして、数えきれないメンバー・チェンジを経て出されたアルバムは完璧にプロデュースされたクオリティ。なので、今さら驚きにも値せん。前回同様、比較でなくいかにアクセル・ローズという男が自分自身の本当の姿を表現したいというされているか?だけに着目すればいいだけなんである。

以前と違うのは、実に統率感を感じさせる楽曲がまとまっているんで聴きやすい点かな。14年で非常に多くのスタッフが関わっているにも関わらずすべてをコントロールできてる点はすごいと思う。

ここに過去のバンドの面影はまったくない。それでいいと思う。俺はアクセルにしか興味ないし、書いたようにガンズ&ローゼスというのはアクセルの理想を具現化するために自らの名を冠したプロジェクト名にすぎないわけだから。いわばホワイトスネイクがカヴァの一存で全部コントロールできているのと全く一緒だ。

しかも過去から引き継ぐもの・バンドとしての伝統とかを一掃して「ゼロからの構築」と言ってもいい。俺もプログラマ、ウェブ・パブリッシャーというクリエイティヴな仕事をしてるつもりだが、いかんせん安易に過去作ったものをテンプレートにして調べもので得た技法の継ぎ接ぎで早く仕事上げる癖ができてしまってて、まったくサラな状態からの1つ1つの積み重ねで作り出していくってことは時間と労力がかかることだってことは承知してるつもりである(現にここのエントリなんて長文は1-2日かかってるのよ、汗)。そのパワーだけでも尊敬に値すると思う。そのためにかけた時間と費用が半端ないのは彼だからできたことだし(今回よく歌詞に登場するんだが、いわば「世界最強のマスターベーション」笑)、彼にとって必要だったと思うんで文句も言うことすらできまい。


冒頭の寓話の登場人物に、バンド・マスコミ・レコード会社・ファン、どれをあてはめて読み解くかは、人それぞれの自由な発想にまかせる。俺はこう感じてる。

今、狼は牙を向いて羊を呑みこもうと動き出したんだ。。。と。

 


 


 


 


 


ホントにね。
あとは前回同様「時代」が彼に味方するかだ。

コメント(2)

僕もKINOさんの考えと全く同じです。GN'R=AXLだと思ってますんで。待った甲斐のある作品だと思いました。全米初登場一位は、間違いないそうです。残りの二枚も早い時期にリリースしてほしいですね。

このアルバム結構すきですw
17年待ちましたからね〜
あとはアクセルがダイエットに成功してくれれば(笑

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ここで暴れてるか
鑑賞中です♪

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このページは、kino1989が2008年11月23日 17:28に書いたブログ記事です。

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