宇宙船地球号

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と言っても、ラウドネスの全身、レイジーの話ではないw

10DVD / 宇宙大作戦 デジタル・リマスター版 シーズン1

The Orginal Series、通称「TOS」。紆余曲折の末、日本ではDVDのみによるリリース(アメリカ版シーズン1はHD DVDとのハイブリッド。以降はHD DVD終息によりDVD仕様のみ)。

40周年を記念して、フィルム修復・音楽の取りなおし・特撮部分のCG化を施しつつ現在オンエアされているものの第1シーズン(ただし、放映順はオリジナル順とは無関係)。いつの間にか「デジタル・アップデート」ではなく単に「デジタル・リマスター」という呼称に変わっている。

ウチはNHK-BSを観れる環境でないので初お目見えで、とりあえずディスク1の2話だけ観たが。。。特撮部分はエンタープライズが惑星軌道上で周回してるだけなので、そこだけCGになってもそんな違和感なかった。。。てかそれだけじゃつまらん(爆)。

過去に戻って米空軍ジェットと接触する「宇宙暦元年7.21」とか他のエピソードでは面白そうなんでこれから観てみる。あと、大好きな映画版第2作のカーンが出てくるオリジナル・エピソードが入ってるのも嬉しいわな。

4年前に3シーズン揃って出たボックスは約10万した(躊躇なく分割で買ったけど、汗)のに比べると、3シーズン揃えても多分5万ちょいだろうからゲットするにはいいタイミングだと思う。もっとも、今のDVDには珍しい本編がハイヴィジョン・サイズでアップデートされてるのに4:3で収録してるのはゆくゆくのブルー・レイ版発売を見越してのことだと思うんで、まだ「待ち」とも言えなくないが(今そんな観賞環境ないけど出たら買うんでしょうなw)

ちなみに、そのオリジナル・ボックスは未開封なんで(猛爆)知らなかったんだが、その時点でオンエアでカットされたシーンの吹替が新収録されたんね?で、故人・引退を除いてはなるべく同じキャストで追加アフレコされてるのが凄い。クルーの矢島正明・小林修・松島みのり・納谷六朗はもちろん、ゲストで北浜晴子・中田浩二・富田耕生・武藤礼子・池田昌子・小林清志・勝田久・北村弘一・高橋和枝・近石真介・森功至・大塚周夫・小林恭治・仲村秀生・川久保潔・鈴木弘子・森山周一郎・中村正・矢田耕司などなど、7-80年代のアニメ・声優ブームを通過した人なら知る「重鎮」な人ばかりがちょっとしたシーンのために揃ったかと思うと身震いしましたわ。もっともやはり40年経て声にも出る年齢差は若干違和感ありましたが。。。って本作内容と違う部分に触れてますがw

各巻末に収録の特典映像はディスク1を除いて2004年版の流用みたいだけど、4枚目までのをとりあえず観て、このアップデートが安易な企画でなく、ちゃんとオリジナルのファン・製作者に敬意を表して作業されている点。若い世代にとってTOSのCG化は光栄の極み、喜んでやりすぎなまでにやるに違いない。でも重要なのは、当時のスタッフが低予算に苦しみながら実現できなかっただろうという視点から観た時の上書きで、たとえば怪獣のまばたきとか火花散っても出てないレーザ光線の追加とか、そういった細かい部分にまで及んでるのを知って、世代を超えてちゃんと作品がもつ意味を壊さずに継承しようとしてる姿勢に心打たれましたわ。

やはりジーン・ロッデンベリーって原作者の偉大さが改めて理解できる。本作で黒人女性初のTVドラマ・レギュラーになるニッシェル・ニコルズが登用を危ぶまれた際に、彼女が採用されないなら自分も降りると身を呈したエピソードは、前年ベトナム戦争に突入して混沌とした世界情勢の中、(ジョージ・タケイ演じるミスター加藤含めて)人種と闘争を超えて世界が協力下の元にある近未来を描いて反戦を訴えたかった本作があるべくしてあったことを象徴してると思う。


いつも中心なのは人間とそのドラマ。そんなスタトレが大好きである。

コメント(1)

ウィリアム・シャトナーは、来年公開予定の映画版には出演しないようですね。
本人もガッカリしているようです。(ていうか怒った?)
レナード・ニモイは、出演するようですが。
僕は、過去にタイムスリップして交通事故に遭う女性を見殺しにしてしまう(未来が変わってしまうため)カークが悲しむエピソードが好きでした。
とても切なかったです。
性同一障害をテーマにしたエピソードもあったりして、この作品がいかに時代を先取りしていたかがわかって興味深かったです。

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このページは、kino1989が2008年8月23日 20:35に書いたブログ記事です。

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