おまえは選ばれし者だったんだぞ!
シスを滅ぼすはずが、
それに加わるとは!
フォースに均衡をもたらすはずが、
闇の中に葬るとは!
おまえは弟同然だったんだ。
アナキン、愛していた。
スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐より
誰だって幸せになりたいと思う気持ちには変わりない。
ただし、方法論が違うことはある。
アナキンにはアナキンの中での正義があった。
パドメとの愛を貫くためにダーク・サイドの力を手に入れること。
素質を持つ彼にはそれがもっとも近道だった。
ただ安易に進んだと言い切ってよいのだろうか?
彼の中で渦巻く苦悩は誰にも図りしれなかったのである。
オビワンにとっては彼の行為は受け入れ難かった。
迷うジェダイを正しい道に導くマスターとして。
闘いには勝ったが、彼の心の中には、弟子を救えなかったこと
へのやり場のない後悔と罪悪感が残ったに違いない。
彼はその思いを生涯引きずり、歳老いてゆくことになる。
数十年後、オビワンはダース・ベーダーと化したアナキンの剣に
自ら飛び込み、その肉体を消す。
最後のジェダイ、アナキンの実の息子ルークにすべてを託して。
だけど、フォースは脈々と生き続け、輝き続ける。
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