Heaven Can Wait

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アイアン・メイデン、あっという間の2日間。
今回は"Somewhere Back In Time"ツアーと題し、最盛期のライヴ・アルバム
"Live After Death"を中核に7枚目までのアルバムを網羅した完全ベスト・
ライヴとしての企画。

初日。

朝8時半に出勤して(。。。てゆーか起きて仕事始めたのがその時間w)
17時には会社を出れるようにしたので横浜へ向かう。今日はイス席で
荷物あってよいし、グッズGET必至だったから。10分前にパシフィコへ
到着。列に並ぶ。

開場してグッズ売場へ向かったがもうかなりの人混み。20分くらいして
やっと順番がまわってきたけど、前の男性がおねいさんにいろいろ持って
きてもらってそこで考えるもんだから手間取ってます(苦笑)。俺はスマート
に行こうと、昨日ここで挙げたリストをプリントアウトしたものをそのまま渡
して「全部Mサイズでお願い」。でも、逆におねえさんパニクってた感あり
(汗、言われたほうが楽なのかい!)、「あとFだよ!F!」とか指示して
たら意味ないやんw しめて予定どおり23500円のお買い上げでした。
。。。って迷ってたのも買ったのね(爆)。Kも買ったんだが、帰って広げて
みたらHPの写真にはなかったメイデンのロゴが入ってた(汗)。うーん
コレを普通の子に着さすのは。。。"The Evil That Men Do"ってだけなら
「男達を惑わす小悪魔」って意味にとれてチャーミングだと思ったのにぃ
(苦笑)。

45分には前座のロレーン・ハリスが登場。1曲目に"Natural Thing"を
持ってきて、後は30分持ち歌だったが、前回と被ってたのは1-2曲?
わかんねぇ。。。早く出せよ、アルバム(苦笑)。多少ステージ慣れは
してきた感はあるけど、やはりスティーヴの親バカとしか思えません(爆)。
一応ラス・バラードの曲らしいけどね。
http://www.myspace.com/laurenharrisuk

途中、あっちんが滑り込み。彼にしては珍しく遅れた理由はここでは
伏せておく(爆)。彼とは6人編成になって以来4回、ずっと一緒なん
だよな?とか、客層の年齢層の高さとか(初老の男性もいたし、俺ら
の隣のグループはいかにも管理職ぽいおじさんの休日風かカジュアル
フライデーって感じだったw)話してたらあっという間にいつもの"Doctor Doctor"
がかかって総立ち。俺もいつもながらもうここから歌いだしちゃうもんね(爆)。

そして客電が落ちて、空中戦の爆撃音が轟き、チャーチル首相の演説。
"Never Surrender!"で間髪入れずに"Aces High"のイントロ。いつもどおりの
ハイジャンプでブルースが前面に。 かっちょええ!!

「飛ぶために生き、生き抜くために飛ぶ、やるかやられるかの世界、大空を
駈る空軍のエース」のサビを歌ってるとまさに「漢(おとこ)の世界・ロマン」
よのぉ。1曲目からもうヘドバンしまくり。続く、冷戦時代の核による人類の
危機を描いた"Two Minutes To Midnight"、2曲でおもいっくそ上がった
テンションはミドルテンポだけど"Hey!Hey!"のドス効いたかけ声を擁する
"Revelations"へと続き、いやぁまさに「死霊復活」の再現ですわ。

その後も"Trooper", "Wasted", "The Beast", "Madness"とたたみかける。
新譜のプロモーションだと、途中にブレイクになるようなミドルテンポの曲が
挟まれがちだjけど、今回は息をもつかせてもらえない。ただ、攻め!攻め!
攻め!あるのみの選曲。おじさんにはかなりキツイ。隣の管理職風おじさん
も聞こえないけどちゃんと歌ってるし、それに負けじと頭振りながら大声で
叫ぶ叫ぶ(爆)。

「日本ではマリナーって聞きなれてる言葉だよね?!」と、イチローのいる
マリナーズのことを振りつつ、13分に及ぶ大作"Rime"へ。正直長いと
つらいものがあるかと思いきや、そのドラマチックな展開に息を呑む。

ブルースは"Trooper"では例の赤軍服、この曲では黒魔術師風の衣装、
そして続く"Powerslave"ではアフリカ民族の儀式みたいな仮面をつけた
出で立ち(「ライオン・キング」で見たような。。。w)を披露。彼が多汗症
なのはこれまでのレポでも散々言ってきたが、滑らないよう床拭きに
手こずるローディを見るに見かねて、自ら歌いながらタオルで床拭きしてた
(笑)。そういうユーモアも英国人らしいところだから許せようw

そして。。。俺が今回非常に楽しみにしていた、「あの曲」のSEが始まる。。。

俺がメタル全般を聞き始めたのが88年だから、このバンドでは"Seventh Sons"
からにあたる。たしかこの時は来日がなかったので、実際に彼らを目に
したのは次の"No Prayer"のツアーだった。でも、その楽しみにしてた
ライヴの日に仕事でトラブルがあって、収拾ついたら時計は20時を回ってた
(涙)。

階段に座ってガクリとうなだれてしょげてた俺に、当時すでに付き合っていた
元女房(社内恋愛かよ!w)に「今からでも遅くないから行って楽しんで来な
さい!」と肩を押されて、急いでタクシーを駆ってNHKホールへ。

客席内に駆け込んで始まったのが"Heaven Can Wait"で、会場はもちろん
途中ステージにファンやローディ達が集まって大合唱する姿に感動を覚えた
ものだ。感動のあまり翌日のチケを入手して無事リベンジを果たした。あの
有名な「ブルース、においそうな靴下を客席に投げ込む」事件があった日
でもあるw

だからこの曲には、ことさらバンドとファンの間の「絆」を感じるんである。
93年は行けなかったし、ブルース脱退・復帰後もプレイされなくなったので
実に17年ぶりに聴くこの曲は"Aces"なんかよりもずっと俺には重要な今回
のハイライトだった。だからことのほか燃えた、燃え尽きるまでWowow!と
叫んだよ(爆)。

本編最後はいつものとおり外せない"Fear"と"Maiden"で〆る。そして
アンコールにはリアルタイムで愛した"Seventh"からの2曲を連発して
"Hallow"で劇的フィナーレへ。

終わったときにはもう声ガラガラ、足ガクガクだった。インドから始まるツアー
でセットリストは判っていたので、"Icarus"なんかも聴きたかったという
気持も始まるまでは若干あったが、ダメです、これ以上は体力持ちません
(汗)。十分すぎるほどパワー全開のステージに大満足の一夜だった。


2日目。

かなり放心状態で一旦土日出勤。声は若干かすれてる感覚はあるものの、
それ以上に体中の節々が痛いし、眠い(苦笑) 正直今日行けるか?行くの
かったるいって、いつもの軽い拒否反応。幕張メッセは行ったことないし、
スタンディングだから荷物はどうしよう?とか、いろいろ考え出すと段々億劫
に。まぁ総武線で約1時間も揺られていればなんとか回復するでしょう!って
ことで重い腰をあげて出向く。マムシドリンク一気飲みして。。。(使い道ちゃう
やろが!)

(一度破壊したことのある)ケータイを持ち歩くのが不安だったので、できれば
クロークにも預けたくなく、幕張ついてロッカー探すも既に満杯。かなり離れた
別会場まで探しに行ったけど、しかたなく会場入り。700番台だったが、入場
させる手際が悪いせいで順番に間に合ったし、クローク寄ってもまだ結構前の
ほうに陣取れた、というか、まん中が山のように人が集まって両端がまばらの
状態。列にして3-4列の位置を確保でけた。最初デイヴ側でだったが、昨日
こっちから観たし、俺右曲りだし(ナイナイ)、今日はヤニックでも拝もう!と
右端に場所を変える。

ロレーンちゃんの頃から軽いウェイヴができて流されるような盛り上がりで、
"Aces High"が始まった日にはもうもみくちゃ(爆)。まぁ慣れてるからいい
けど。会場は昨日にまして白熱。メイデンでいえば2000年のゼップ東京が
凄かったとの記憶があるが、ブルースいわく「こんなクレイジーな東京は
初めてだぜ!」と最大級のお誉めの言葉どおりの盛り上がりだった。俺も
揉まれて汗だくで手を上げると周囲に迷惑かけるだろうし、声が存分に
出せてないとわかった時点で一旦後ろに下がろうとも考えたが、「そんなの
関係ねぇ!」ってそのまま声だけは張り上げてやつらの熱演にエールを
送るべく踏ん張った。セットリストは変わらずともこの日も大満足の一夜
だった。

15,16/02/2008 Pacifico Yokohama / Makuhari Messe setlists

0.Doctor Doctor
1.Churchil's speech
2.Aces High
3.2 minutes To Midnight
4.Revelations
5.The Trooper
6.Wasted Years
7.The Number Of The Beast
8.Can I Play With The Madness
9.Rime Of The Acient Mariner
10.Powerslave
11.Heaven Can Wait
12.Run To The Hills
13.Fear Of The Dark
14.Iron Maiden

Encore
15.Moonchild
16.The Clairvoyant
17.Hallow Be Thy Name

同種の試みとしては以前DVD"Maiden Years Part1"がリリースされた時に
1-3枚目の楽曲でのツアーがあったが、来日には及ばなかった。まぁ
ポール・ディアノ時代がメインだったのであまりガックリ感はなかったんだが
今回は来てくれてホント感謝したいくらい濃厚なステージだった。いずれ
8-9、12-15作を網羅したツアーも考えていただければ。。。(ブレイズ時代
はいいです、苦笑)

で、代償として、私は声を失いました(爆)。月曜は森進一状態で、夜には
多少喉風邪の症状が出た。まぁ(武蔵境にいつの間にかできてた)日高屋
のニンニク餃子2皿で難は逃れましたが。

自分でも「何もそこまでしなくても」とは思う(苦笑)。加減を知らないただの
馬鹿と云われても反論できません。でもね、愛情と忠誠を示すために、目の
前の人には最大限のやれることをするのは礼儀だと、俺の中の法律では
定義づけられてるんで、止めることができないのさ。最悪それで死に至って
も本望だと思ってる。ボン・ジョヴィだって「眠るのは死んでからでいい」
言ってるじゃんw

大丈夫、そう簡単には逝かないのも分かってる。
天国はもうちょっと待っててくれているはずだから。

20080216200633.jpg
※前方の人物は架空のもので、当エントリとまったく関係ありませんw

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ここが静かな時は
ここで暴れてるか
鑑賞中です♪

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このページは、kino1989が2008年2月20日 09:22に書いたブログ記事です。

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