永遠の23歳(爆) - kino1989な理由(わけ)

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俺の仕事に、年数回

「通販のアマゾンサイトで『ある作家』の著書を1週間以上トップ・セラー(No.1)にしておく」

ってのがあって(なんやそれ!爆)、近々その仕事で動かなきゃいかんので今日アマゾン
の本のコーナーを何気なく眺めてた。「いつも悩みのタネがハリー・ポッターなんよね」
なんてぼやきながら(爆)。

で、タイトルが気になったビジネス書があって(hamaが好きそうw)、著者の名前を見た
ら聞き覚えがありで、著者紹介から勤務先の会社つきとめてそのウェブサイトへアクセス
して役員紹介の写真みたら。。。

やっぱ俺の前の会社の上司だった(驚、グループ・リーダだから先輩のほうがいいか)。

最後に逢ったのは結婚式に招待した時だからかれこれ14年前。まさか多くの著書を持つ
経営コンサルタントになってるとわ(汗)。


88年に大学卒業してすぐ、(当時は大手だった)ソフトウェア企業のネットワーク関連
子会社に就職した。まだバブル全盛期だったから大量に人材を獲得しては半年以上プログ
ラム勉強のために研修所通わせて教育するなんて今からすると羨ましがられそうな時代だ
った。が、当の俺わ大学時代から元々プログラミングは勉強してたんで1から教える授業
は退屈だったし、研修後配属されてからも即戦力として仕事こなして、新人の中でわいち
早くシステム設計書書かせてもらえるようにまでなってた。自分で言うのもなんだが、そ
のまま行けば「とんとん拍子の出世街道」だったに違いない(苦笑)。

でも、心の中でわなんか違和感と窮屈さに戸惑ってた。当時からネットワーク・コミュニ
ケーションの将来性に期待してオンラインに関連した仕事したくてその会社に入ったのに、
やってる仕事わ直接のオンライン部分ではなく、通って客先から届いたPOSデータを集
計する(いわゆるバッチ)プログラムの作成ばっか(汗)。そんな状況が息苦しくて(当
時サンシャイン60に勤めてたんだが)若造ながら日に2回わ「打ち合わせ」と称して同
僚とオフィス抜け出して地下の喫茶店で愚痴こぼしあう毎日(笑)。

そんなある日、どこから聞きつけてきたのか、俺に「タンデム」ってゆー当時唯一のと言
ってもよかった通信関連に強い(すべてが二重化されていて絶対落ちない)コンピュータ
を扱ってる部署に配属されることになって、俺を引き抜いてくれたグループ・リーダが先
の著者その人だった。

で、俺をグループに加えて「新商品の開発を始める」ことを明かされたん。
ゲーム機「ファミコン」を電話回線でホストコンピュータに接続して自分の知りたい情報
を好きに取り出せるようにする、その仕組みの基礎作り。後に株売買「ファミコン・トレ
ード」等として実用化されたサービスを、前例のない一から作るってプロジェクト。

今のインターネットみたいな、家庭にいながらにして情報収集や人とのコミュニケーショ
ンを可能とする世界がきっとやってくるって信じてた俺にわ願ってもない仕事だったから
もう意気揚々で(笑)、やったことのない言語をセミナー行って勉強したり、短期間でハ
ードスケジュールだったがそれこそ寝食忘れて没頭した。初めて会社で夜を明かしたのも
その時で(猛爆)、ビル全館冷房がオフになって蒸し暑く真っ暗で静まりかえった部屋の
天井でネズミが駆け回る音にびびりながら明け方まで仮眠する毎日を送ったのを覚えてる。

で、グループ4人(+親会社からの出向一人)の努力の末にプロトタイプが完成して、社
長にお披露目できる状態にチューンナップできるまでこぎつけ、そん時ほど嬉しかったこ
とはなかったなぁ。達成感に浸りながらも「これで終わりじゃない、すべての始まり」
次のステップへ進むのを心待ちにしてた矢先に。。。

社内上層の政治的な圧力が働いて、その先の開発がウチらグループから親会社へと取り上
げられちゃったのである。一気に奈落の底状態(汗)。

意気消沈しながらいつもの喫茶店でグループ・ミーティングが開いて、今後どうするか話
し合ってる中、俺、言っちゃった。

「会社辞めます。やりたかったことができなくなった今、これ以上ここで働く意味を見つ
けられない。」

若気のいたりってやつですか?(爆)、社会人1年生の俺が生意気にもそう啖呵きっちゃ
ったもんだから、グループには同調する空気が流れちゃってグループ総辞職の決意にもう
部内も騒然(汗)。結局俺を筆頭に(一人居残りを覗いて)全員が会社を去ることになっ
た。

辞めるまで社内での苦痛と将来への不安な日々だったが、それまで以上にみんなが応援し
てくれて肩を押してくれてたんで案外楽しかった。池袋で朝まで飲み明かして、リーダの
下宿先に泊めてもらったり、野郎ばっかで(貧乏外人が泊まるようないかがわしい笑)安
宿で雑魚寝したり、人付き合いがこんな楽しかったこともなかったような気が今でも思い
起こされる。。。

あれから17年。あと2週間で40になっちゃうが(苦笑)、その当時の「自分の欲した
生き方のためなら無茶だってやりかねない血気盛んな」気持ちを忘れないようにってこの
名前に残してる。あ、カヴァがディープ・パープルでデヴューした年齢と自分をオーヴァ
ーラップさせてもいるから「23」って数字が好きなのもあるんだけどね(笑)。

裏表もあるのが何だが(汗)、今のネット社会、最初からやりたいことをやらせてくれて
る今の会社の今の仕事。望んでた世界・人生に身を浮かべられてるだから幸せなんだって
ってこと。この時期になんか思い出させてくれた先輩に感謝したい気持ち。普段にない、
ちょっとまじめでお堅い話でお粗末様でした(爆)。

先輩へ。
「次の会社には少なくとも5年はいて足元固めろよ」言われたこと守って既に15年です
(爆)。あ、あと当時わ誘われてもあれほど嫌がってたフーゾクにも、たまーに行くこと
覚えました。大人になったでしょ?(コレコレ)

今回の著書の見出しを眺めて、貴方が実践してきたことだから説得力あるように
思えました。人生の節目に居合わせていただけたこと、大切なこと教えてくれて、
ありがとう。
We wish you well.

コメント(2)

kinoの熱い姿勢が参考になったよ。
いきなり転機?を迎えた私も、もう一度生き方を見直してみようっと。

ところで著者名を教えて。

おぉ~KINOさんの秘密のベールが少しだけはがれた様な気がしますっ。
ちょっと興奮(^-^)
血気盛んな頃に素敵な人と出会えてよかったですね!
いろんな出会いがありますが、それぞれの出会いが多かれ少なかれ今の自分を作ってくれていると思うと、今まで出会ったすべての人に
感謝したくなるような気持ちになりますよね(^-^)
ついでにマイケル・ジョーダンの背番号も23ですよ~♪

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ここが静かな時は
ここで暴れてるか
鑑賞中です♪

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このページは、kino1989が2006年3月11日 01:17に書いたブログ記事です。

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