蝶ネクタイの貴公子を憂う

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Vandenberg / Live In Japan 1984

一旦「入手不可能」って連絡きたけど、今日無事に届いた。最近HMVJわ
キナ臭い。サンダーのEU盤も取り扱い中止らしいし、例の法律のせいかしら?

で、コイツ、俺はてっきり国内盤でのビデオ復刻だと思ってたんだが、ドイツの
無名レーベルからのリリースで輸入盤だったのね。そうなると、「ビデオ起こし」
(ダビング・レベルのまがいもの)なのかなーとも思ったんだが、「スターカーズ」
ブラジル盤みたいに消せない日本語字幕も入ってなく、ちゃんとマスターテープ
からみたいなので正規盤のようだ。まぁ、正規盤かどうかわ、ちゃんとアジャ達
にロイヤリティが入るかどうかにかかってるが(苦笑)、とりあえず後述のインタ
ビューの中でもオフィシャル・リリースの予定として触れているので確かなもの
なのでしょう。

なぜか近所のレンタルビデオ屋にあって借りたことさえ忘れてたが、ギター・
ソロで「君が代」やってたり、当時名無しのインストが3枚目で「カミカゼ」と名づけ
られるのを知ってるってことは観たんだわな。今回通しでちゃんと観てアジャの
まだ「落ち着いてない頃」の元気ぶりを微笑ましく思いながら観た。84年の夏
といえば、ちょうどカバ様達の来日と前後してということも今では興味深い。

こうした21年も前の貴重な映像がリリースされることにも感謝なんだが、
特筆すべきはボーナス・マテリアルに「現在の彼ら」がフィーチャされている点
だ。先の2枚組CDアンソロジーにも収録された"Burning Heart2004"を記念
して再結成出演したTVショーでのパフォーマンスを収録、久々の彼の動く
姿にちょっと目頭うるうる。他のメンツわみんなすぐにでも死にそうなほど
めっきり老けたけど(汗)アジャだけわ全然変わってない(狂喜)。カバ様と
別れて腕の故障が再発したとの話を訊いているからか、ギター・プレイに
キレがなかった気もしないでもないが、ひとまずなんか安心できた。

他に母国(オランダ)で放映されたTVドキュメンタリーも収録。"シングル・
ラック"ちゅータイトルが物語るように「一発屋のあの人達は今」的な内容で、
彼らの成功劇を現在の本人たちが語るんだが、まだ(前バンドである)
ティーザ名義で録音されたデモテープを聴けたり、アジャのピアノによる
演奏、自宅でご両親まで登場と、非常にレアな映像が嬉しい。オランダ語
だが、英字幕が入っているので内容も理解しやすい(少なくともヒアリング
よりかわ、汗)。

ただ、(なぜか)テキサスで注目を集めてアメリカでブレイクしたものの
本国に帰ると泣かず飛ばずだったこと、"Burning Heart"の2番煎じの曲
をレベールから強要されたこと、ロイヤリティはツアーの費用にあてられて
彼らには一銭も入ってないこと、やがてバンドの分裂、カバ様によるWS
引き抜き等々が語られ、現在の彼らの状況(当然音楽から足を洗っている
メンツも)をまざまざとたたきつけられるラストと、どんどん暗くなっていく、
涙なくして観れない内容にかなり胸が詰まった(号泣)。

先のアンソロジーとコイツでわちゃんとロイヤリティ入るといいね(切実涙)。

31回。俺が彼をステージで観た回数である(彼の横にわ当然カバ様がいて
の話ではあるが)。この記録は(毎年順調に活動してる)サンダーのルーク・
モーリーに2000年に抜かれるまでダントツだった。ボン・ジョビがあと2回の
ツアーすればリッチー・サンボラにも抜かれちまうが、87年からメタル聴き始
めて初めて「注目したギタリスト」として(俺にとってはサイクシーでわないの
だよ、笑)俺の中に位置づいている彼の価値はこれからも変わらないと思う。

(あ、ここに97年に撮った俺とアジャと元英国ファンサイトのフィルとのスリー
ショット写真を載せたかったんだが紛失、汗。いつか見つかったら付け加えとく)

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ここで暴れてるか
鑑賞中です♪

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このページは、kino1989が2005年3月 6日 18:57に書いたブログ記事です。

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