SHOW-YA。
さて、このバンドに関しても、デッド・エンド同様にジレンマを感じていた。こっちはむこうと逆で、再結成から7年、さっぱり新しいマテリアルを出さないで、過去の曲に依存しながらライヴを続けていたわけで、そろそろ歯がゆい思いがしだして、ツイッターでも「飽きた。そろそろ通うの止める」と爆弾発言しちまった(苦笑、10月の2デイズの1日目)。
ライヴの中で新曲を披露してたものの、それが「音源」として形にならないことには、こちらの心に響いてこないし、唄えないというのは俺には相当なストレスだったんである。
翌日に「3月にアルバムを出す」と宣言したのを信じて、まぁそうなるとそれまでには12月に1本あるだけだからという理由だけで行ったのが前回で、レポらしいレポもせんで「次の攻め」に期待すると結んだだけに留めたわけ。
そして、待つこと2ヶ月。彼女たちはとんでもないアルバムをわれわれに届けてくれた。
CD / Genuine Diamond
「再結成」バンドによくある、歳を重ねて音楽的に成長・成熟したと言い張り面影もないつまらないアルバムを聴かされることも多い中(爆)、彼女たちは「どこを切っても80年代(後期)のSHOW-YA」にしか聴こえないアルバムを作り上げてた。ボー・ヒルとポール・ウィンガーによってゴージャス・メタル風にオーヴァープロデュースされた感のある「ハード・ウェイ」の後というよりはむしろ、絶頂期「アウターリミッツ」の後に続くような作風、外部ライターを招くことで「グラマー」以前の歌謡ロックの雰囲気もうまく取り入れながら、聴きなれているSHOW-YAサウンドの楽曲に新たなマテリアルを追加することに成功してると思う。ぶっちゃけ、覚えるのに2回も聴けば十分。
欲を言えば、"FAIRY"を再録してアルバムの最後に配するなどせずに、"In my arms"をラス前に持ってきて必殺の"Rolling Planet"で疾走感溢れるまま〆たほうがアルバムとしての完成度も上がったと思う。俺のプレーヤーでは現にそうプレイリストされてる。それだけ新しい楽曲のもつ輝きはまばゆい。タイトルに込められた「純粋な混じりけのないダイヤモンド」という宣言に嘘偽りはないと断言する。これらの楽曲に磨きをかけるゆえの7年だったと考えれば、すべてが理解できる。
こんな強力なアルバムをひっさげてのツアーなんだから嬉しいじゃないか。
SHOW-YAは再結成以降ライヴ前に予習したことのない唯一のバンドだったが(苦笑)、
こっちも気合入れて暗チョコまで作って(笑)、他のバンドと同様に完璧な準備体制でレコ発記念ライヴに赴いた。
ニュー・アルバムからは実に8曲。残り3曲は既にライヴで何度も披露している曲なので、全曲が生で聴けたと言って過言じゃない。「まだ新曲に慣れてないだろうから昔の曲も」と姐さん言ってたけど、ウチらファンを舐めちゃいけませんw
まだ肌寒い季節ではあるけど、渋谷BOXXという小さな小屋で
2年前の灼熱の池袋のような、久々に燃え滾って魂が震えるのを感じ、しばし放心状態。
20/03/2012 SHOW-YA Shibuya-Boxx setlists
Intro: Immigrant Song
Bloody Rose - 薔薇の紋章 -
Outsider
Out of Limits
Trouble
奪い取れ
Life with You
息ができないほど
流星少女 - Shooting Star 196X -
In my arms
Keyboard solo - Drum solo
Count 8
Look at Me !
Battle Express
限界LOVERS
Encore
Rolling Planets
私は嵐
FAIRY
Outro:地下水道の月(テープが途中で切れて後半は生、笑)
5月の東名阪ツアー、そして留まることない女達の新たな進撃に期待できる 2012。
「GENUINE DIAMOND」リリース記念東名阪ツアー
5月12日(土) umeda AKASO
5月13日(日) 名古屋ElectricLadyLand
5月19日(土) LIQUIDROOM(恵比寿)
全公演共にOPEN 16:30 / START 17:00
スタンディング ¥5,250(ドリンク代別)