TM

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ガンズ・アンド・ローゼズ、アジアン・ツアーについて。


タイトルのTMは "Time Is Money"の略ですw 俺、ガンズは好きで、できることなら全公演制覇したいのは山々なんだが、2000年代に入ってからはサマソニにも去年の武道館以外のメッセにも行ってない。なぜかというと話は単純、スタンディングで数時間も付き合って待ってられるほど体力がない、もといヒマじゃない(苦笑)。

そういった意味で、今回のドーム・ツアーは座席ありということで、ギリチョンでもいいから嬉しいかぎりだった。


で、日本初日である大阪へ。


18時半に新大阪のホテルを出て、大正駅へ向かう。着くのが19時過ぎるけど、どうせ前座もあるし、グッズ買いに並んでも余裕だろうと思った。


でも着いたらグッズ売り場も全然混んでなく、5分もしないうちにゲットできて、仕方なく会場内へ。


招聘元の告知でステージ・プランに変更があってグラウンド中央にステージを配すると訊いてた。俺、てっきり「ラウンド・ステージ」にでもなるという意味だと思ってたが、要はステージを真ん中に持ってきてアリーナ・スタンドともに半分のスペースにして、チケ売れなかったのをごまかすという、ウドーがメイデン、WS/DL@城ホールでやったアレであるw まぁ賢明でしょう。アクセル怒りかねないし(爆)。ただ、実際寂しいものはあるわな。


席は9列目だったけど、去年のWS・DL同様、花道みたいにステージが客席へせり出してるので、その先頭からみると実質4列目。でも、前列に背の高いサラリーマン4人が壁作ってる。。。最近の大阪はいつもそうや orz


開演予定時間にはほぼ全員が着席してたが、ステージには前座の機材がスタンバったままで30分経過。ようやくムックとかいう日本のバンドの演奏が始まる。
前回に引き続きということだが、観るのは今回初めて。ヴォーカルは好きなタイプ。態度にも好感持てたし、表現力も豊かなほうだと思う。ただいかんせんバックがヘヴィー・ロックというヤツなんで全然琴線に触れない(マーク・ボールズのいるロイヤル・ハントの感想と一緒かよ!苦笑)。座ったままのアリーナに比べて、スタンドからの黄色い声が凄かった。ファンの鏡だね。


で、前座の演奏が終わるとステージ・チェンジが始まる。わりかしスムーズにいってる感もあったが、場内アナウンスで「機材トラブルのため押してます。開演未定です。」みたいな(苦笑)。


PRTのウラ話ではアクセルがまだ到着してなかったとかの情報もあったけど、前座が演奏し出した時点では着いてたんじゃない?実際、今回ステージ上に3台のテレプロンプター用液晶モニタ(要はカンペw)が用意されてたんだが、花道てっぺんの1台が接続できてなかったらしく、だいぶ苦戦してたのは見て取れた。

それも解決したみたいで「お待たせしました、まもなく始まります」のアナウンス。時計を見たら21時間近(汗)。3時間近くになったら終電ぎりぎりかもな。。。その程度しか考えてなかったw


「ペリー・メイスンのテーマ」(オジーとは関係ないよ)が流れる中、場内が暗転。
ステージには中央スクリーンを囲むように4面の縦長スクリーン、さらに左右にミニスクリーンと豪華。BJの海外公演で見かけた構成だが、頭上のバラ型照明が、まるでトランスフォーマが変形するかのように花開くところは圧巻。

その縦長画面に顔面を粉砕された中国人のイラストが(汗)。SEの後、DJアシュバのリフとともにアルバムのオープニングを飾る"Chinese Democracy"で幕開け。加えてステージ上にパイロ(火柱)が立ち上って、熱風が伝わってくる!

勢いよく飛び出してきたアクセルがステージのせり出しに立った時に、あまりの近さに呆然とした。このド近視の俺が顔を識別できるくらいなんだから。もうこの時点で「来てよかったToT」状態w

でも、はりきり過ぎたアクセルは1コーラス目が全然バックの演奏と合ってなかった(苦笑)。

2曲目からは"Welcome To The Jungle"を筆頭にファースト3曲。これは前回と同じ曲順だったけど、2000年代からトレードマークになってたドレッドヘアを解き、以前のような髪に戻して赤いバンダナも復活してのその姿に、ちょっと涙した。


たしかに体型も立派になって、髭も蓄えて、着てるコスのセンスも悪くなったけど(BARKSのページに写真あり。他にも中盤でTシャツの上から黒のジャケットを羽織って、最上ボタンひとつを留めた姿って、お腹の出具合からしてペンギンにしか見えなかった、猛爆)。でも縦横無尽に走りまくるアクセルを見て。。。


ああ、この男は、90年代の全盛期と同じステージを、10年以上経った今、再現しようと必死なんだ。。。


確かに声量的に苦しい部分を露呈させたり、息切れして他のメンツに寄りかかりながらも(笑)、その懸命さに心打たれるものがあった。ロックン・ロールの頂点に君臨した者が紆余曲折を経てその座を奪還しようとする気迫といったところか。


客観的な目からすると、それが惨めにも見えるかもしれない。でも、もし彼が以前の勘と鋭さを取り戻したら。。。このワールド・ツアーは凄いことになる!とも予感できて、身振るいもした。


バンドは、あってないようなセットリスト候補曲からテキトーにチョイスしつつステージを進める。前回同様、ピアノ曲ではグランド・ピアノが出し入れされて、間をジャムで繋ぐ。あと、全員にソロ・タイムを設けて華を持たす。それが長くなった要因でもある。


今回から加わったDJアシュバ。見た目(タトゥとかも)はトレーシー・ガンズにも似てるし、威勢のいいにいちゃん。ソロ・タイムでこっちを煽るが、でもアンタなんか知ってる人の方が少ないわ!(笑)でも、その後のブルージーなソロと続く"Sweet Child"での、スラッシュほど味はないにせよ、ほぼ完璧なコピーには鳥肌が立った。まさに今のガンズに適材というべき逸材が入りやがったと思った。


ピアノをセッティングの中、誰か(多分ロン・サール?)がメイデンの"Number Of The Beast"をリフったりして間を繋いでたんだが、続けてAC/DCの"Rosie"が流れるとアクセルがつられて歌い出した。
まぁお遊びでそこまでだよな、次ピアノ曲だし。。。と思ったらそのままバンドがプレイし出してしまった(笑)。思いがけないメタルな曲に(実際ACDC好きな彼は廃盤アルバムの中でやった経験があるけど)俺もここぞとばかり首振りまくった。周りびっくりしてたでしょうw中央へ呼び出されてたディジーもピアノでうまく参加してたので、ちょっとレア度が増したわ(笑)。


正直、客が入ってないだけあってイマイチ盛り上がりに欠けてた感は否めない。でも考えてみれば、それは今に始まったことでなく、初来日からずっと続いてるわけで、45分打ち切りやドームでステージの狭さにイチャモンつけたりと、アクセルが「何しでかすかわからない」ことへの警戒心もあるんだろう。だからあまり気にはならなかった。むしろ、ガンズで一緒に歌える唯一の曲と言っていい"Heaven's Door"で素晴らしいコーラスでステージに応えたことでそれもチャラといえるだろう。


本編を"Nighttrain"で〆たのはちょっと皮肉かな?(笑、酒の名前だって)


本編が終わって23時半近く。アンコール前にケータイで終電確認。JRだと0時7分が最終だと。事前情報で4-5曲と判ってたのでギリチョンか、超えるな。
ええい、ままよ!過ぎたら他の手段があるだろうし♪(この時点でまだ気づかない、1万余人が同じ状況に晒されることを)。アンコールの拍手に加わる。


アンコールに入っても新譜からさらに2曲。結果、14曲中12曲をプレイするという、まさにアルバム・サポートというにふさわしいヴォリュームとなった。さすがにバンドは時間を気にしてるのか?リチャードだと思うが"Paradise City"のリフを弾き始めたら、"No!"とアクセルが正し、"Patience"を。最後をお約束の「ハッパは咲いてるし、ねえちゃんはキレイ」で〆る。パイロの他に花火や紙吹雪でステージが見えなくなるほどで、エンタメ度合いも最高潮でその幕が閉じた。当然、持ってたマイクを客席に投げ入れて。


20091217001941.jpg


16/12/2009 guns 'n' Roses Kyocera Dome Osaka setlists

Chinese Democracy
Welcome To The Jungle
It's So Easy
Mr. Brownstone
Shackler's Revenge
If The World
guitar solo - Theme of James Bond
Live And Let Die
Sorry
Rocket Queen
Prostitute
Dizzy's piano solo
Street Of Dreams
Scraped
drum solo
You Could Be Mine
Axl's piano solo
November Rain
I.R.S.
guitar solo
Sweet Child O' Mine
Catcher In The Eye
Out Ta Get Me
guitar solo - Pink Panther
Knockin' On Heaven's Door
Whole Lotta Rosie
This I Love
Night Train

Encore
Madagascar
Better
bass solo
Patience
Don't Cry - Paradise City


会場を出るともう気温下がりまくり。タバコ吹かしながら周りの「どうやって帰れゆーんや」と嘆く声に俺も苦笑い。警備・警察のおっちゃんらも「交通機関はすべて終了しました!タクシー拾うにはなんばまで歩いて出て下さい!」とスピーカホンで怒鳴り続ける(汗)。

橋下知事には言っておきたい。

環状線くらいは1時まで走らせとくよう命令して(涙)

関西人は夜中遊ぶとしたら夜通しなん?それともすんなり帰宅族多いん?
東京の田舎者に田舎者ゆわれるぞw


俺はなんば方面に出ると新大阪より遠くなるだろが。。。と思って大正駅方面へ。でも同じようにタクシーを拾おうとする客との争奪戦が繰り広げられる。そもそも繁華街ではないのでそう通らない。こりゃとにかく広い通りまで出ないと、とひたすら歩く。自分がどこに向かって歩いてるかも知らん(爆)。
30分くらい歩いてやっと周りにライバルいなくなって捕まえられた。運ちゃんに事情説明すると仲間に「稼ぎ時やで」と電話しまくりw
1時半くらいにホテルへ着いた。空腹満たしてもう寝ることしか考えられない。始発のつもりだから朝5時起きなのに(苦笑)。

でも。。。ある意味、この20数年で観た500本の中で一番思い出に残るに違いないライヴになったのはまんざらでもなかったよ。
しかも、同じバンドの初来日45分公演が次点になるだけの話(爆)。


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コメント(3)

チャイデモからは、ほとんどやってますね。
いいですね~。
このツアーが終わったら、また新しいアルバムを出してほしい
ですね。

大阪最高だっみたいですね!
俺も行きたかったです

東京ドームは参戦しますけど
どんなサプライズが
あるのやら。。。

BETTERくん


ダメだってば!これが最後、というくらいの覚悟でないと!


syuさん


"Rosie"はなぜあの状況から完奏になったのか判りませんですた、ある意味サプライズ。
多分驚きは楽曲以外からも感じられると思います。

え?誰かさんのおなか?汗

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ここが静かな時は
ここで暴れてるか
鑑賞中です♪

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このページは、kino1989が2009年12月23日 01:45に書いたブログ記事です。

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