ヤマトよ、永遠に。

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忙しいのに出社できない理由があって、今日は(朝帰りだったけど)1日オフ。


ガンズのチケを受け取った以外は食っちゃ寝してw 21:20から「復活篇」鑑賞しに新宿バルト9へ。他の映画で館内はクソごった返してたけど、ヤマトへの客足は30人くらい?多分「夜遅いから」って理由じゃないな(苦笑)。

2回観てもやっぱ「救いようのないダメ映画」だった。一応、前回透明色にしておいたネタバレ部分を戻しとくが、観れば観るほど、こうすればいいのに。。。という部分が目についてしまい、お話にならないレベル。オフィシャル・サイトからリンクされてるYahoo!の映画レヴューの平均点が公開前の3.33からどんどん下がってるのが物語ってる気も(苦笑)。DVDは買わないかもな。で、今日を最後にと思って、音楽の確認作業のみしてきた感じ。


1CD / 交響曲ヤマト2009 - 宇宙戦艦ヤマト復活篇サウンドトラック

劇伴でない独立音楽として作られた「交響曲『宇宙戦艦ヤマト』」。今回の本編では都合4場面に使用されて、晴れてサントラに昇格したわけだが、劇中で使われたのは84年版のほう(少なくともエンドロールを見るかぎり)。それを聴きたくても廃盤で2万近くで取引きされてる。そんな状況を慮ってか?今回、新録音版としてサントラと同時発売(のはずが、サントラのほうが1週延期)。

タクトを振るのは前回同様、大友直人。演奏は、彼が監督を務めて今年5月に再演を行った東京交響楽団ではなく、日本フィルハーモニー交響楽団。宮川彬良氏と「交響組曲」の再現をしてるほうのオーケストラである。杉並区民会館でサントラと同時収録された模様。


84年度版が「実況録音盤」と銘打っているとおり、1本のマイクで同時録音されてるのに比べると、通常のサントラっぽい録音方式とデジタル時代ということもあって、格段に楽器セクション1つ1つの分離がよく、とても聴きやすい。当然観客の咳払いなどの雑音、最後の拍手もない。


全体的にみた演奏のレベルとかは正直俺にはオーケストラの場合よく分からない。ただ変な印象はひとつも抱かなかった点で完璧な再現と言っていいんでないの?


ソリストに関して言えば、ヴォーカリーズの小林沙羅とピアノの横山幸雄は、5月に観た時の方々よりはずっと良かった。前者はミュージカルなんかでも活躍されてる方らしくて、本格的なソプラノ唱法とはちょっと違うアプローチだった点が好感持てた。後者の人は、テクニックに長けてることで有名らしいので、オリジナルのハネケンさんの持ってたノリを前半からうまく再現してた。5月に観た時同様、途中テンポが落ちてモタるような部分もあるんだが、そもそもハネケンさんは人に厳しいのと同様自分にも厳しく、自分のパートにこれでもか!ってくらい音符を詰め込んだせいで、初演の時自分でもミスったり、かなり端折って弾いたという話も訊いてる。その残された楽譜どおりに弾こうとするんだから仕方がないわさ。


ヴァイオリンの大谷康子は、5月の再演同様、女性らしいアプローチ。オリジナルである当時N響コンマスでヤマト音楽の常連だった徳永二男氏と違うのは当たり前で、単純に比較はできまい。俺は、ハネケンさんのパートが「古代進の心情」で、ヴァイオリンのパートはある意味「森雪」だと思って聴いてるんで、これで正解だと思っている。


 

この1枚が再録されたのは意義あることで、今後も生で観れたら嬉しい。オーケストラの性質上、全国ツアーはないかもだが(笑)、もしあったら。。。俺がすることはひとつである(猛爆)。


 

多分、これでヤマトの話は最後にするつもりなんで、来週発売のサントラには触れないけど、ひとつ言いたかったことに触れて完結させとく。


ヤマトといえば(「スター・ウォーズ」がそうするずっと前から)敵に明確なテーマ・ソングを与えてそれが非常に効果的に使われてたんだが、今回、宮川氏・羽田氏を超える作曲家なしということもあってか、クラシックをそのまま利用して新曲なしでいくという手法をとったわけだけど、ホントにそれが正しい選択だったか?というと俺は疑問に残った。そのクラシックが後半にあてがわれてたわけだけど、全体的に悠長になりすぎて作品としての緊迫感が維持できなかったのは否めない。新曲がダメならば、たとえばクラシックのフレーズとヤマト音楽のフレーズを交互にブレンディングするくらいの大胆なアレンジはあってもよかったのでは?

それは暴挙にあたるんだろうか?音楽監督である大友さんのクラシック界での評判に傷がつくかもしれないけど、もしハネケンさんが同じ状況下に立たされたら。。。迷わず、いや迷いながらもやったとも思うんである。

 

結局のところ、今回の復活劇は、不満があればあるほど、自分が人生経験を通じて得たものが、当時より自分を成長させてくれてるんだということを確かめるいい機会になったと思うw


俺はあんなダメ古代になりたかないし、「親になって温かい家庭を作る」という一般の幸せとは違った別の幸せをみつけて人生を送っていくことを選択してよかったと思う。

 

 


 


[追記]
サントラのほうが届いた、主題歌シングルと一緒に。
クラシック曲は放っておいてオリジナル曲のみ聴いた。2か所「山下庸介」なる人が書いた新曲部分(劇中未使用)があったんだが、悪くなかった、てか上出来。ライナーによるとハネケンさんに師事していた人物らしいけど、ならば彼に任せちゃってオリジナル曲書かせちゃったほうが正解だったような気がする。


主題歌は3種類のフォーマットがあって、2タイプ選んで頼んだが、1枚違うのが届いて交換(汗)。

劇中未使用の「宇宙戦艦ヤマト2009(ロック・ヴァージョン)」は意外にかっこいい。タカミー渾身のギター・ソロ。俺、コンチェルト・ムーンが出したアニメタル的「鋼鉄組曲」も当然持ってるけど、主題歌パートに関してはこっちのほうが全然しっくりきた(あっちは「都市帝国のテーマ」でヴァイリンをギター・リフで再現したとこにゾクっとするものはあるけどw)。もっとも劇中のオーケストラ(共演)ヴァージョンと入れ替えてもギター・ソロ部分まで使われることはなかっただろうけど。

番外編としては未だCD化されず幻とされている「ディスコ・アレンジ」というアルバムもあって、でもそれだってTVシリーズ内で結構うまく使われてたんだよね。印象に残ってるもん。


てことで、結局、音響面でも人選・選曲ミス連発なのが惜しい。。。

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ヤマトー、ヤマトー
お別れだ~♪

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ここで暴れてるか
鑑賞中です♪

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このページは、kino1989が2009年12月13日 01:28に書いたブログ記事です。

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