スポットライトをいま一度

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ライオット8808 リユニオン・ツアー2デイズ。


俺がライオットを最初に認識したのはTBSの「ピュア・ロック」内のKNACパワープレイリストになんかの曲が入ってたのを見たときからだった。「スペースコブラ」みたいなSFチックなジャケットにバタバタドラムが記憶に残った。悪友に話したらLP持ってるというw

当時の俺はまだ駆け出しのメタラーだったのでなんでも手を出したし吸収できた。ただし初来日となる「TS」ツアーに行くほどの求心力ではなかったな。


多分来日記念として出た旧譜の再発、これを全部揃えて聴いて血が騒いだのを覚えてる。ジャケットには泣いたがw 本当は長い歴史を持つバンドの宗旨替えともいえるパワー・メタラーとしての復活劇。ある意味、イメチェンで成功をつかんだWSと同じ見方でこのバンドを捉えることになる。


で、実際足を運んだのは次作「プリヴィレッジ・オヴ・ザ・パワー」の時。新旧を適度に交えたセットリストは楽しかった。


俺の個人的な意見としては、ライオットに落ち着いたうまいボーカリストは不要だと考える。むしろ荒削りで不安定さが残っていても、がむしゃらにバンドの持つ疾走感に乗ろうとして、それができるヴォーカルであってほしい。なのでレット(・フォリスター)やマイク(・ディメオ)よりかはガイ・スペランザ、そしてトニー・ムーアのいる時期が好きで、特別なんである。


今回のリユニオン・ツアーが発表された時にもあまり深いことは考えずに行こうと決めたのは、見損なった初来日公演の穴を今回埋めようという腹づもりもあった。


でも、前エントリに書いたように、他のバンドに比べて思い入れは少ないほう(俺の中でのサイクルの中でブランクが長いということもある)なので、初日の待ち時間が以上に長く感じられた(苦笑)。とっとと始まってさっさと終わってほしかった(爆)。20年ぶりなのでどっちがどっちのポジションか忘れたんだが、多分マークのほうと思い、左側の3-4列目に陣取る。最前はおばさお嬢さん方が多かったな。


客電が消え、真っ白な緞帳に88年当時の記録が延々とフラッシュバックとして映し出される凝った演出に気分が高まることは抑えられまい。そして1曲目は名曲"NARITA"。俺が前回観た時のメドレー・ヴァージョンではなくほぼ完奏状態。客側もフルスロットル。


そしてトニーが登場して「サンダースティール」からの"Fight Or Fall"。恰幅のいい姿になられてた。フットボール・シャツを着てたんだが、お腹の下にできる隙間でひらひらしてた(猛爆、親近感湧く!)でもその驚異的なハイトーンは失われてなかった。そればかりでなく。。。

さっきウィッキペディアみて思ったんだが、「線は細いがメタリックなハイ・トーン・ヴォーカル」と称されるトニー。でも今の彼は当時より衰えてないばかりか、線の細さなど感じない、ずっしりとした安定感も持ち合わせて素晴らしい変貌を遂げてると思った。今回の再結成の言いだしっぺにも関わらず、他の現役組と違って「おっさん化」しちゃってるのは本来許すべからずなんだが、このヴォーカルは補ってなお余りあるほどの彼の武器となってる。

マーク・リアリはストレートのヅラ(オイオイ)で終始うつむきながらプレイしてるからほとんど顔が見えなかった。どうせだったら88年当時のヘア・メタルっぽいヅラでもよかったのに(だからぁ)。でもなんか久々に手ごたえあるギタリストを目にしたって印象を受けた。時たま見える鼻。でけー(高い)、魔女みたいw 彼は簡単に通じることを配慮してか?ウチらに向かって「ベスト!ベスト!」と繰り返してたけど、もうちょっと難易度高いフレーズでもいいと思う(苦笑)。


ベースのドンの横幅が倍になってた(汗)。てか「見る影もない」という言葉を久しぶりに思い出した(苦笑)。マイク・フリンツは髪短くなったものの、それほど昔と変わらない。笑顔が素敵な好青年。ポール・ギルバートに似てるかも。


ボビーは2000年代に入って2回、ハルフォードのツアーでみたが、トミー・アルドリッジ・タイプのドラム・ソロは毎回結構お気に入りだった。今回はなんとドラムスティックを回しながら叩きやがった(汗)。ヒットが弱くなって軽い音になるかといえば、右手はちゃんとスネア直前で回転止めておもいっくそ叩いてるし、左手で叩くシンバルやタムもちゃんと鳴りがデカイからかなり強打してるんだろう。こいつ神!風貌がキリストにそっくりになってきてる。(翌日再確認したら、スネアも交互に両方の手で叩いてることが発覚。まさに千手観音!)


ギター・ソロはマーク・マイク二人仲良く、片方がバッキング・リズムをとる中、もう片方の引きまくりが交互に繰り返されて非常に濃い。彼ら得意のアイリッシュっぽいメロディとシン・リジーっぽいツインでの〆が感動的だった。


セットリストもトニー時代の2枚からのファスト・チューン中心と、往年の名曲の交互に配したバランスがとても心地よかった。そればかりか来年春にリリースされるアルバムからの新曲も披露。歌メロは「TS」、ソロの展開は「TPOTP」と往年の作風そのままだったのが嬉しかった。


俺も首振りまくった。多分43年間でこれほど振ったことないくらい。体はほとんど動かさず首だけを振る術をマスターしたぞw それでも意外に疲れないし、フラフラもしなかったのはやはりトニーに負けず劣らず首が座った恰幅さになったからでしょう!(猛爆)翌日も特に首周りに問題なかったぜw

もっとも、首振り続けてたのは初日は予習不足で全然コーラスできなかったからで、「TS」と「ライヴ・イン・ジャパン」の2枚だけ。「TPOTP」は結局リマスタ買ったけど聞く暇がなかったし、通しで聞くと曲間のSEって雰囲気あるしあんまり気にならないんだが、ダイレクト・アクセスしようとするとやっぱ邪魔(苦笑)。でも2日目に備えて時間ぎりぎりまで(待ち時間にケータイで見ながら最終チェック)みっちり練習した成果はちゃんと出たと思う。左側2列目だったけど、ラストの"Thundersteel"まではパニクることもなく楽しんで観れた。


来年あるであろう、ニュー・アルバムを携えての再来日公演がますますもって楽しみである。


RIOT 24, 25/10/2009 Club Citta Kawasaki Setlists

NARITA
Fight Or Fall
On Your Knees
Metal Soldiers
Outlaw
Johnny's Back
Sign Of The Crimson Storm
Swords And Tequila
(new song)
Tokyo Rose - Rock City - bass solo - drums solo
Flight Of The Warrior
Stormng The Gates Of Hell - R.W.T.D.O.A.S.H. - guitar solo duo
Dance Of Death
Warrior

encore
Bloodstreets
Thundersteel

 








 





だそうですw

コメント(2)

おひさ〜!!
ヲレねぇ、今回のこの再結成ツアーって知らなかったのよ(T△T;)
実はね、ガイ・スペランザ時代3作とTHUNDER STEELは半端じゃないファン。

うぇ〜〜〜ん、ちくしょーーー!!!
マークは一時期シェンカーよりも研究したヲレのギター・ヒーローだったのだ。
今でもWaitin' For The TakingとかOverdriveとか聴くと血が騒ぐよ。
49erやRoad Racin'は大学時代のバンドで演ってたんだよね〜。

うわぁぁ〜〜、マジで凹むわぁ〜〜…(_ _;)m

あにぃ


やっぱ1st,2ndのスリリングなギタープレイこそ醍醐味よのぉ!
"Road Racin'"生で聴きてー

今度チューニングかメンバ紹介の時にでも軽く弾いてw

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ここで暴れてるか
鑑賞中です♪

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このページは、kino1989が2009年10月25日 22:55に書いたブログ記事です。

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