私が愛したカヴァデール '87-'88

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なんか自分的に気分盛り上げるために、なんか書きとめておこうと思う。去年”1987”の20周年記念として「出逢い」については書いたので、その後のこととか。今日は87秋から88年。


前年にスネイクを知った俺は秋以降"1987"ばっか聴いてた。当時から睡眠時間少なかった俺が起きてる20時間の間、ずっと(当時は)カセットでヘヴィローテーション。それでも全然飽きない(爆)。まさに血と肉になっていった時期。


就職も決まった以降だったし、同時に"1987"をサントラとして使う、ケータイ小説ならなぬ連載物ネット小説を書いてた。まだ芽の出ないバンドでヴォーカルやっている若者が一人の女性DJとのはかなくも短い恋で悩み、さまざまな人生を学んでプロのミュージシャンになっていくっていう内容で、「これはロックンロールの寓話」というテロップに続いて彼らが演奏するのが"1987"の楽曲という設定で(オイ、それって映画「ストリート・オブ・ファイヤ」の思いっきしパクリやん!汗)、 "Children Of The Night"で始まり、"Straight For The Heart"で終わるという(笑)。まぁ半分自叙伝のつもりで書いて、自分なりの過去を精算するつもりだった。


年開けて、ネットでいろいろ相談を受けてた神戸在住の人妻さんと遠距離恋愛に陥り、この時初めて"Is This Love"と"Give Me All Your Love"の入ったオムニバスをプレゼント。これは現在にわたっても繰り返される俺の「愛の告白」だな(苦笑)。この2曲が入ったものを手渡されたら「覚悟なさい!」というサインだということ(少なくとも5人に同じ手を使ったのは覚えてる、猛爆)。


なんとか卒論を書きあげて、卒業旅行で初のイギリスへ。男友達と二人旅。そもそも企画はWSと出逢う前からのもので、俺にはこの旅で(当時大好きだった)スゥイング・アウト・シスターのCDを現地で買い、当時の全英ヒットチャートを賑わせてたブルーアイド・ソウルの洗礼を受けたいという「オシャレ」な目的があった("1987"は渡英直前にCDプレーヤとともに初のCDとして入手済みだったので)。でも蓋を開けると、ピカデリー・サーカスのタワーでWSの全作品のカセット(当時はまだポンド360円だったから、12ポンドのCDは高くてそう買えなかった)、オックスフォードのHMVでサーペンス・アルバスTシャツ(初のマーチャンw)を買い込み、ポートベローのフリー・マーケットで屋台の兄ちゃんが売ってたブートレッグ・テープを漁ったりと(WSは87/12/30,31のウェンブリー、他に友達のお土産用にレップス、ガンズとか買った)、完璧にメタラーの買い付け旅行同然の旅となったわw

で、帰ってきて卒業式・新社会人としての研修合宿等忙しくしてた中、そのWSの来日決定を訊かされて狂喜したのはいうまでもない。関東だけでもたしか5公演ぐらいあったはずだが、いきなり3公演分をゲットした。2日間が土日で1日は平日。休日はともかく、これからいつ時間が取れるかわからない社会人になるちゅーのに。


洋楽ファンになって以来、ミュージック・ライフとポップ・ギアは毎月買ってたんだが、この頃からB!も買い出した。当然ながら(リーダーズ・ポールの受賞カップをしこたま抱える)カヴァの表紙の号からである。過去のアルバムを振り返る貴重なインタヴューにこの人のこれまでの生きざまを垣間見たような気がする。特に"Crying In The Rain"、"Don't Break My Heart Again"誕生秘話にはオイオイ泣いた。


そして6月に代々木オリンピック・プールにて行われた、俺にとっての「初」「生」スネイク!当のカヴァは直前のUSファースト・レグで腰を痛めて激痩せ、かなりの悪状況の中でのジャパン・ツアーだったが、英国で入手した全作とブートが役に立ち(笑)、スタンド席で遠く彼方だったけど、目をウルウルさせながら感涙咽んでた。たしか土日どっちかの公演前に、会場の外でタウニー・キティンがMTVかなんかのカメラの前でレポーターを務めてる現場に出くわし、あら、実際はちっこいかわいらしい女性なのね、なんて思って手を振ったりなんかもしたw

当時は、配属前に半年間東京郊外の研修センターへ通わされて、プログラミングの勉強させられてた最中だったんだが、大学で既に学んでた俺には新たに得ることが何もなく、退屈な毎日を過ごしてた。2日間のライヴで興奮冷め止まない俺は「ダメ、どうしても、もう1日分を捨てたくない!」と、グループ単位で勉強を共にしてた同僚たちに告白して、仮病を使って午後半休を取り、会場に向かった。みんな優秀な連中だったんで欠員出ても支障がなかったけど、今考えると若気の至りですわ(爆)。でも、自分の中に燃えるものがあったら止められない性分だってのが現れ始めた気がする。


その来日公演はレコーディングされていて、FM東京でほぼノーカットでオンエア。当然チェックしました。TVも「MTV」を始めとする音楽番組が隆盛を極め、リアルタイムでその様子を知ることができた、いい時代だったよなぁ。まぁ、それだけに飽き足らず、西新宿のブート屋を巡り、マニアへの道を歩み始めたのもこの頃ですがw 

USでのセカンド・レグも成功を収め、怖いもの知らずの存在になったバンドはレコーディングに突入。そして俺にとってもその名に刻むことになる「激動」の89年が訪れる。

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このページは、kino1989が2008年10月13日 02:53に書いたブログ記事です。

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