「太陽は輝いていても
俺の心の中では雨が降ってる
この胸の痛みは誰にもわかりやしない
涙だって見えないだろう
雨の中で泣けば」
- Crying In The Rain (1983)
問題を抱えたまま広島へ向けて出発。ホテルを出た時点で既に雨に見舞われる。まぁ昨日も予報でわ芳しくないと訊いていたので覚悟はしてたんで気にはしてなかったが。とりあえず新幹線で午後イチに着くよう向かう。むこうで映画「海猿2」を観たかったので12時台の上映に間に合いたかったから。
今日わ宿泊がないので駅に着いて荷物をロッカにぶっ込んで、とりあえず駅周辺を雨の中歩いてみるが、なんか繁華街ぽい所がない(汗)。
広島わ今回3回目で前回わ9年前だったが、あまり電車やバスで移動した記憶がなかったんで、え?なんでこんな街が変わっちゃったの?ってあっけにとられた感じ。。。そーいえば会場の場所も調べてくるの
忘れてたんでおとなしくガイドブックを買って地元の知り合いに薦められてたお好み焼き屋「元祖へんくつや」へ入る。
確認したら市街へわ確かに歩いていけない距離ではないんだが、この大雨だからってことで広島電鉄(ひろでん)というのに乗って本通ってとこに出ればなんかあるに違いないと思って、駅を探す。。。。で、その
広電ってのがよく見かけてた路面電車であることすら気づかなくてまた時間のロス(笑)。結局市街に出たのが14時過ぎになってしまいそうなのでご当地(「海猿」わ訓練学校がある広島で物語が始まる=正確
には呉だけど)での映画鑑賞は断念。
で、仕事の件をもう一度整理しようとロッテリアで悩む(苦笑)。
確かに来週は絶対無理なんで蹴るつもりだったが、幸い今夜広島から東京へ戻る寝台列車「富士」で近くを通るので、明日なら途中下車して寄り1日費やすことができる。俺的にもそーすればこれで出張交通費が
出て今回の旅費に充当できる!(爆)。ちょっとキレ気味な口調を行使して客先に連絡をつけて出張成立。市街へ向かって、まぁ私服になっちゃうけど了解してくれとわいったものの、GジャンとメタルTでわ気が引けたので(爆)ユニクロでシャツとジャケット調達。まぁそれを考えると出張費から足出ちゃって選択が正しかったのかどうか。。。(苦笑)その後どうせ夜もシャワー浴びに行くからってことで市内でネカフェを探し、ここの初日レポを書いたりして2-3時間を潰す。
1時間前になったので会場に向かったが、市民球場近くのメルパルク広島にわホールらしきもんがない。。。?あ!地図見ててパッと目に入ったからここだとすっかり思い込んでたが、メルパルクって簡易保険関連
の総称(東京だと五反田)だけど、今回のわ郵便貯金ホールだわな?とここで気づきプロモータへ電話して場所を訊くと、アストロなんとかで2-3駅行く離れた所にあるというじゃない?で、慌てて向かって20分前かそこらに到着。過去2回わ厚生年金会館だったり、紛らわしい名称が多いね。皆さんわ知らない会場へわちゃんと調べてから行きましょう(ってフツー当たり前やん、苦笑)。
で、結果、短い待ち時間でショウわスタート(爆)。
選曲は変わらないが、曲順を変えたので初日よりは引き締まったセットリストになったと思う。。。カヴァのイヤモニタのトラブルがなければ(号泣)。"Walking"が始まってすぐ異常に気づいて、ステージ袖に向かって「キーボードの音がデカイ!」ってゼスチャで叫びイライラしながらも唄わなきゃいけない状況で、音程外す外す。。。耐えられなくて何度も唄い止めようとする。動転・動揺わ隠し切れず、ダグ・アルドリッチを「トミー・アルドリッジ・オン・ギター!!」って言ってしまってたように聞こえた気がする(濁流汗)。後ろでパーソナル・アシスタントの女性(名前失念)があたふたして動き回ってるのをみて、右袖2列目にいた俺もなんか居た堪れない気持ちだった。3曲のメドレー終わった後にカヴァわ観客に謝ってたけど、そのトラブルわ"Mistreated"を挟んで結構続いてた。
まぁそのトラブルがなかったとしても。。。
もうひとつ特筆せざるを得なかったのわ、観客の反応だった。それは開演5分前にここが『97年悪夢の広島』だったことを思い出しちゃった時からの不安要素だった(汗)。
知らない人のために簡単に事の事情を説明すると。。。
たしかに94年のライヴがとても素晴らしいケミストリーが観客とバンドに起こった。メンバが開演前に原爆ドーム・平和記念公園を散策してたこともあって、特に心優しいチューバッカ、アジャのプレイに出てた。だからバンドわ97年に一旦解散を宣言したツアーの日本公演最終地に広島を選んだ。実際聞いた話でわないから俺がそう思ってるからかもしれないが、日程見ても広島が最後だというのが不自然だったし、主催からチケが来た時に中にそんなニュアンスが書かれたメモが入っていた。ところがそのライヴでの観客の
反応わカヴァの望むものとわほど遠く、「ウタッテー」と叫んでも無反応、ただ反応してもらいたいだけの客の呼びかけに答えるという応酬が続いてカヴァも失笑せざるを得ない状況で、彼を泣かせまでした東京最終公演とは比較にならない悲惨なショウで終わった。今手元にないが、その一切わ"BURRN!"増刊「炎」での編集長酒井康氏が記した同行レポに詳しい。彼をしても納得のいかない日本でのWSの幕切れだったことを「田舎モノ!」という直接的表現は避けているものの、ねっちっこく突っ込んでる(爆)。
俺も同感だったが、じゃあ俺はその場にいてどうだったのよ?自分がすべきこと、ショウを最高のものにするために彼が欲してるものに応えるべきなのを、浮いちゃうことを恐れ、同化して遂行することができなかったじゃん!って後悔のほうが先に立ったことわ当時のレポにも吐露してる。
今回も似たような状況だった。"Give Me..."はコーラスの反応が乏しいので早々にリフレインやめちゃって、この時点でカヴァの客に対する「諦め」からの面でのテンションわ低かったといえる。合唱団として応えない客にはその後わ「コンンチワ!コンバンワ!ハイ!」の日本語なら通じるんでアホな会話するしかないじゃん?"Crying..."も"Stray dog howls..."の部分わ自分で唄ってほとんど歌わせなかった。
9年前メディアで酷評されて恥じた県民はいないのか?若い子への世代交代も考えられるけど、だとしたらもう延々継承される「地域性の問題」としか言えないわけで。。。なら今はっきり俺も言わせてもらうよ。この田舎モノどもめ。DVDでアレだけ見せ付けられて、覚えれば簡単なはずのことを。。。あ、広島ってDVDプレーヤあるお宅って少ないのかな?。。。以下自粛。
でもね、だからってカヴァわ手を抜いてたわけでわ断じてないよ。昨日書いた「今最高のコンディションにある」っていうことに疑いの余地わないし、前日と同様のものを魅せてくれたし、逆に先のトラブルを覆そうとして気合入った"Heart Of The City"での最後の感情丸出しの絶叫に関してわ前日の比ぢゃなかった。そこにわ8000円という高い料金分を魅せなきゃいけないプロフェッショナルとしての意地があるから。
だから、今回の俺わ2列目という絶好のポジションもあって「あの時の借り」を返すためにできる限りがんばったよ。後ろの招待客と思しきヤツらに失笑されながらも。笑わば笑え、こっちわ命賭けてるんだ。カヴァわ判ってるだろうし(笑)、ほとんど眼中にない目の前のダグにも親指立ててもらえた(爆)。
すべてが終わると、一部の観客がステージめがけて飛んできて握手やらなんやら求めて騒然。前々回の秋田でも見られた光景でそん時わ微笑ましく思えたけど、政令指定都市でコレわね。。。観光都市でガイジン珍しいはずないんだが(だからもうやめいって、苦笑)。
まぁまた最終日じゃなかっただけが不幸中の幸い。ていうか、最終日に持ってこなかったことでちゃんと学習してる(爆)。今後のツアー内容を固めるまで試行錯誤をしていくつもりの中での消化試合のひとつとしては、よくあることではある。
DVDにもあるように、今回どの公演でも必ず彼が口にする言葉。
Don't be shy, (恥ずかしがらないで)
Don't anybody make you afraid...(キミを恐れさすものは何もない)
肝に銘じよ。
2006・05・10 広島郵便貯金ホール
1.Burn - Stormbringer
2.Give Me All You Love
3.Love Ain't No Stranger
4.Medley: Walking In The Shadow Of The Blues / Love Hunter / Slow An' Easy
5.Guitar solo - Mistreated
6.Ain't No Love In The Heart Of The City
7.Snake Dance(New Version) - Crying In The Rain - Drum solo
8.Is This Love
9.Guilty Of Love
10.Here I Go Again
Encore
11.Take Me With You
12.Still Of The Night
We Wish You Well
終演後予定通りネカフェへ行ってシャワー&着替え。寝台列車っていっても広島だけに22時台だからあんま時間なく急いでインスタント食品かっくらってタクシーで駅へ。寝台特急わ乗りなれてわいるんだが、なんか今回わ個室がすげー蒸し暑くて汗タラタラ。シャワー浴びた意味ないやん。。。(汗)
翌朝わ途中下車して客先へ、無事出張を終えて帰京。ったく休む暇ない。。(苦笑)