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中央線沿線に住む俺にとって、中野サンプラザは電車の中から毎日見るランドマークだ。しかも決まっている乗車位置はサンプラのど真ん前で止まる。この日も、そのそそり立つ姿に「今夜行くから待ってろよな!」と心の中で挨拶して会社に向かう。。。はずだったが、1週間振りに人のいるオフィスへ向かおうとしてる俺は別のこと(仕事のこと)考えてて、そんなことすっかり忘れてたw


時差出勤、フレックス出勤で「定時上がり」がない(正確には20時55分上がりを自分の定時と呼んでるがw)俺は早退扱いで会場に向かう。いいのいいの、GW中に半日だけ働いた分を充てればいいし、それにこの日はツアー中で一番先に取ったチケットで、幸運にも最前列であったから遅れるわけにゃいかない♪


一息入れて会場に入ると、先に仲間たちが座ってた。最前の近さに感動してくれてたが、俺は「なんだ、舞台と柵の間にカメラ・ピットがあって案外遠いじゃん」の感想(贅沢)。てか、後で困ることになるのでは?とちと不安に。


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そしていつものごとく"Are You Ready!!"の掛け声とともにショウはスタート。最初の2曲でカヴァの喉の調子は昨日より良い。ツアー中で最高潮なのが診て取れる。今日も最初は「ブリテン」シャツ。俺も生声が届きそうな位置なので必死に歌う歌う(迷惑w)。そして立て続けにブライアンをキーにした"Can You Hear"へ。


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怒涛の"Don't Break"を終え、東京の観客に挨拶。PAからの音が届かないポケットに入ってるんで、レブのマーシャルからの直音が強くてダグの音が聞き取りにくかったんだが、彼もノってる様子。"Is This Love"の美しさもこの日が一番だったと思う。一時期この曲の最後を似つかない絶叫で〆るのにガックリしてたんだが、今回は"This is the City of Love !"で〆るのがお決まり事。そのあとに地名が入るか入らないかで、カヴァのその日のご機嫌がわかるという(爆、この日はTokyo!入ってた♪)


最初の3-4曲はカメラマンが2-3人目まぐるしく動いてうざかったが、やがてウィリアム・ヘイムズ氏だけになり、それほど気にならなくなる。彼もこの盛り上がりに微笑みながら観客にカメラを向けることもしばしば。続く"Gambler"と"Love will"の繋ぎももう5回目だから違和感なく受け止められた。「いつもお前のことを考えてるぜ、ベイビー!」叫びながら目まぐるしくステージを右に左に動き回って煽るカヴァ。隣の女子は目にハートマークつけて彼を追ってる(通路席だったので完全に1席分はみだしてたw)


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その後のギター・バトル、マイケルのソロ、"Steal Heart"、トミーのソロ、とメンバーの見どころ満載のシーンが続く。黒の「ファッキン」シャツに着替えたカヴァが「オーケストラ」と名付けた一人ひとりを紹介、サポート・メンバーのブライアン含めて彼らにつけた愛称に愛情がこもってる(ダグには「ゴージャス」がつけられた)。そしてここでのプレイが32年ぶりなのを「歴史的快挙」だと告げ、"Ain't No Love"を一緒に歌うことを請う。


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ここでのソロ、彼のテイクが大好きなんだ。そして奇しくもこれが見納めになるw


途中の掛け合いではマイクを通さない彼の生の魂の叫びに心震える。この曲も08年だったか、絶叫で終わらすパターンに萎え萎えだったんだが、こうしてアコで静かに終わらす形で甦らしてくれて、ホント感謝してる。


"Guilty"を終え、この日は焼酎の緑茶割りでカンパイ。おちゃらけを挟んでラヴ・ソング"Forevermore"を切々と歌い上げる。


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今日最後の写真。これ以降は皆それどころじゃなかったw(後述)


残すは否が応でも盛り上がる必殺の3曲、最前という責務を負わされたんだからその役目は果たさねばならん。声が届くよう思い切り飛ばしましたわ♪出来としても、非の付け所がない10年来で最強のステージだった。


あ、責務といえば。。。


最前が取れたことを連れに報告した時に、「花でも用意しとけー」と本気とも冗談ともとれる一言を添えたんだが、ちゃんと用意してきてくれたんである(前日の打ち上げではステージに飛び移ってカヴァにクロロホルムを嗅がせ拉致するという案のはずだったが。。。爆)。しかも仲間のおウチで育てた手作りの花束。問題はいつ手渡すかのタイミングだ。それを考えると胃がキリキリすると本人の弁w 俺の持ってた席のほうが内側だったのをとっかえてあげてより近づけるようにと思ったんだが、カメラ・ピットのため予想以上にステージが遠い。はたして届くのか?心配でしかたなかった(苦笑)。


"Here I"が始まったのを合図に準備を促して、まぁ曲が終わって一旦引き返す時に渡せればいいなと思ってたんだが、カヴァは曲の途中で彼女を見つけ、こちらへと合図し、歌ってる途中で受け取ってくれたんである。"Here I Go Again on my own"の大合唱ではその花束を無造作に振り回しながらこちらを煽る。その花束をドラムライザーへ置きに行く際、マイク・スタンドを倒しかけるというハプニングもあったが(ごめんw)、その後引き際のダグにも渡せ(そん時は俺が必死に名前を呼んで手招きした、猛爆)、作戦を成功させた。

「ライヴ... イン・ザ・スティル・オブ・ザ・ナイト」DVDの中で、最前の女性がカヴァに花束を捧げてカヴァがメッセージ・カードを読んでおちゃらけるというシーンがある。ジツはあの女性も知り合いで、英国で2回ばかし逢ってて世話になった人である。オフィシャル・サイト立ち上げに尽力した彼女とカヴァはツーカーの仲なので、あれは初めからの演出だったのかもしれんがw


でも、こうして日英ともにカヴァに花束を渡せた。長年にわたってバンドに愛情を注いでくれてる素敵な「仲間」がそばにいてくれることを、頼もしく、誇りに思った日はなかったよ。ご苦労様。ありがとう♪


(写真提供・お花作成:やっさん、にゃをちん&たかちゃん)


Setlists

SE: My Generation

Give Me All Your Love
Ready an' Willing
Can You Hear the Wind Blow - Don't Break My Heart Again
Is This Love
Gambler (Dedicate to Mel, Cozy and Jon)
Love Will Set You Free
Guitar Duel
Harmonica solo - Steal Your Heart Away - Drum Solo
Ain't No Love in the Heart of the City (Acoustic)
Guilty of Love (Acoustic)
Forevermore
Hit an Run - Fool for Your Loving
Here I Go Again

Encore
Still of the Night

Outro: We Wish You Well
SE: Always Look on the Bright side of Life

そして、進撃やまないカヴァたちのホワイトスネイク「史上最大の作戦」は着々と日本侵攻を続けていく。