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2013年ツアーの始まり。


1/8(金)にツアー日程が発表されて翌日から3連休だったから、結構観光のスケジュールを綿密に組んでみてた。香川と言えば、「踊る」の本広監督の出身地であり、氏の作品「UDON」と「サマータイム・マシーン・ブルース」は地元でロケしたこともあって、そこら辺のロケ地巡りをしてみてーとか、鹿児島から名古屋への中一日で一旦広島泊にして岩国で有名な白蛇様を見物して行こうとか♪


でも、3日に東京へ戻るスケジュールを組んだ時点で全部チャラw 仕事で直前にシステムの大改訂もしたし(過去の経験から考えて大概俺の出の時はネカフェから会社へリモートメンテすることになるw)、万が一のことを考えて余裕あるスケにしといたほうがいいなと。


で、昼ちょい前に東京を出て、一旦岡山、岡山から快速マリンライナーで一路高松へ。


ちなみに48年の人生で初四国だった。開業して早25年という瀬戸大橋を渡る時に、瀬戸内海の絶景に物凄い感動を受けた。カヴァ一行は前日に東京から高松へ入ったみたいだったが、飛行機だったらこの絶景を見てない可能性があるんで、もしそうだったら残念だなぁとか思ったり(どっちにしろ翌日叶ったみたいだがw)。


16時頃に現地に着いて、何はともあれうどんでしょー、ということで駅近辺を探したんだが、結構少ないんだよね。正面にチェーンらしき店が1軒あってとりあえず釜たま、続けて路地裏のほうに1軒あったけど「本日終了」。そう、うどん屋の多くは仕込みネタがなくなったら看板を下ろすのがほとんどなのはラーメン屋と一緒だが、とにかく朝が早い。俺も最初は6時の始発に乗って10時には着いて(笑)、3-4駅の間を歩き回ろうと思ってたくらいだから、5時間も遅らしてうまくいくはずがない。駅から1.2キロ離れたお目当ての1軒も本日終了の立札がかかってて泣く泣くホテルへ。


で、ひとっ風呂浴びて会場へ向かう。サウナで火照った体に海風が心地いい。。。てか、かなり強い風だったので思いのほか寒いww 早々と会場内へ。


駅方面から普通に眺めてもここが海の近くであることが全然判らないんだが、ホールのテラスから見下す形になる瀬戸内の景色はもう言葉にならないくらいに美しい。まったく記憶に残るような良い会場を選んだもんだと感心する。


いつもながらグッズ売り場は長蛇の列。開演まで15分を切ってたが、暇だし♪と並んでみるがなかなか進まない(汗)。59分あたりで結局離脱してトイレ行ってから場内に入る。"My Generation"が流れ客電が落ち、ギリちょんで2列目に飛び込む。ど真ん中、カヴァのマイク・スタンド前だ。


イントロが流れ、各メンバーが登場、デニム生地のシャツにジーンズ姿のカヴァが最後に登場して観客を煽り、"Are You Ready!!"


さて一曲目は、言っていたことがホントならトミー・アルドリッジが叩くことを前提に作られた"Best Years"を本人が叩く見ものなるスタートだ。


が、始まったのは"Give Me All Your Love"、直球だまで勝負してきた!てか、こっちも1曲目から精一杯唄わなきゃあかんww カヴァは上手に「タカマツ」を発音できてて、こちらを煽る。高松の人たちもちゃんと呼応してる。素晴らしいショウのスタートだ。


続いて、(前回"Fool for Your Loving"の頭につけてた)短いブリッジを挟んで"Are You Ready an' Willing ?!" おおお、2006年以来のクラシック・ナンバーをここに持ってきますか。これも掛け合いが楽しい曲で盛り上がりにはうってつけ、てか飛ばしすぎ♪


ここで挨拶。「初めての地だけど楽しんでるかい?」俺の予想ではここで「ウドン!」と来るはずだったがなし。会場に今回のマーチャンTを着てる女性を見つけて「ワオ!」と掌で顔を隠す("Slide it in, Slow an' Easy"、直訳すれば「入れて。。。ゆっくり、や・さ・し・く♪」だもんなw)


次をキーボードのブライアン・ルーディに振り、"Can You Hear the Wind Blow"。トミーのドラムを想定して書かれた曲やっと登場。やはり彼なら楽にこなせてる。。。てか、彼はいつもの上半身裸ではなく、黒のロング・スリーヴ・Tを着ながら叩いてるのに気づく!(やっぱ寒いんだろーか)ギター・ソロに続いて曲に戻るのかと思いきや、マイケル・デヴィンのベースがズンズンズンズンズンズンズンズンとリフを刻む。おお、まさかまさかの"Don't Break My Heart Again"! 再結成後「ライヴ...イン・ザ・スティル・オブ・ザ・ナイト」にも収録されていながらなぜか日本ではプレイされなかったこの名曲、16年ぶりだぁ。感激で大合唱。ギター・ソロ部がオミットされてたが問題ないね♪ホント、今回は新旧入り混ぜて繰り広げられてる選曲の妙が伺える。


「ジョン・ロードの偉業を讃えるようなことをやりたい、メル・ギャレー、コージー・パウエルと、写真を見ても半分のメンバーはこの世にいないんだからね」と来日前に言っていた彼が、3人を紹介してブライアンへ促すと、聴こえてきたのは"Gambler"のイントロ。俺にとって初めて生で体験する、そして87年以降ファンな俺が、84年の来日レパートリーで聴けなかった最後の1曲がコンプリートできた瞬間であるw ただ、ソロまでには至らずそのまま"Love Will Set Me Free"へ繋がる。ここは謎(苦笑)。究極のモダーン・R&Bであるこの曲は盛り上がり、そのままダグ、レブ二人のギター・バトルになだれ込む。


レスポールによる正統派路線のダグと、ライトハンドを魅せる技巧派のレブがそれぞれ違う側面を見せた後、ブルージーな掛け合いで歩み寄り、ツイン・リードで〆る。終わり方が以前の"Crying in the Rain"の始まりに似てたのでまさか?と思ったが、再びダグ一人に戻り、キーボードと掛け合いから"Is This Love"へ。そだ、そーいえばまだやってなかった(笑)。結構前半に置かれることがほとんどなので、今回のこの位置はちょっと意外だった。


続いて銀色レスポールを持ったダグがスライド・プレイを始める。そこにマイケルが近づき、これまたブルーズ・ハープを吹き始めた!曲は当然"Steal Your Heart Away"。うまいかどうかは別として(苦笑)、前回になかったこのアレンジ、客を飽きさせないようよく考えられてると唸る。後半に差し掛かり観客に「オーオーオーオー!」と叫ばせテンションが高まる。ドラムも手数が多くなり忙しくなるところだが、なんとそこからトミーのドラム・ソロに突入。彼のソロ・タイミングは"Crying.."の中盤にしかないと思ってたから絶対やるに違いないと予想してたのが見事裏切られたww あいかわらず寸分の違いも見せないいつもどおりの熟練した技は、43年変わらず(顔もw)60を超えた現在でも健在なところを見せ付けた。勢いでスティックが滑って飛んでってしまい、切れ目なくスティック・ポケットから次のスティックを取り出して続けるのもよくむかけるけど、その間に素手で叩いてるのが確認できてすげーなと思った。


曲は"Steal"に戻り、黒のフォエヴァーモア・シャツに着替えたカヴァが〆る。
トミーをはじめとするメンバー紹介を挟み、アコースティック用のイスが用意される。"Forevermore"だな。。。あ、でもレブにも用意されてる(彼は今まで一度もアコ姿を見せてない)。ここで「酒がない!」とアシスタントを結構きつめな声で叱り、急いでカップ持ってこさせる。そして恒例の「カンパイ!」。そして始まったのが。。。"Ain't No Love in the Heart of the City"。バンド史上初のアコースティック・アレンジによる5年ぶりの生。トミーもリム・ショットであくまでも優しく優しく。歌の内容と正反対の、愛ある温もりを感じさせる。ボビー・ブランドの原曲により近い形で再現された感だが、当然いつものような掛け合いもあり、俺的にはツアー前に考えてた、やってほしい曲コンプで大満足。


即座に次のアコ・ナンバーが始まる。軽快なリズムで「これ何だったっけ?」と頭の中がハテナ・マークいっぱいに。歌が始まり、"I believe my love for you, Is a love that will last forever"でようやく"Guilty of Love"と判る(苦笑)。てか、1コーラス目はカヴァのヴォーカルとバックがずれてるようにしか聴こえず、音像を捉えるのに苦労して2コーラス目にやっとコーラスできるようなったw


そして「メイド・イン・ジャパン」DVDの告知とともに(そうなんか?)"Forevermore"。
レブがエレキに持ち替えてバッキングを弾いてた(前回のツアーは最初手持無沙汰で最初のコーラスのタイミングで参加だった気がする)。ダイナミックで大いなる愛を伝える素晴らしい曲だと痛感。"Ain't No Love"と二者択一ではなく両立できることが今回証明されたので、これからもどんどんやってほしいと思う。


ショウも佳境、(本来いままで"Ready an"に冠してた)"Hit an Run"のイントロに続いて"Fool for Your Loving"、そして本編ラストの"Here I Go Again"、キーボードのみで始まることが多いんだが、今回はギターもハモる。ともに大合唱なのはいうまでもない。"Here I Go"は最後をマイケルのベースから始まる疾走エンディング(w、前回ツアーの名古屋以降から定着させたんね)で〆る。


アンコールを要求する客。"We want more !"の歓声もかかる。結構早めにメンバー再登場して、観客の熱狂を褒めるカヴァ。ここではじめて"Noodle !"と発したけど、なんて言ってたのは聞き取れませんでしたw そしてラスト"Still of the Night"でカオスの中へ。ブレイクして「タカマツ、ドモアリガトー!」の絶叫で〆めエンディング。普段ここで"Be safe..."のフレーズを入れるんだが、カヴァが忘れたのかトミーが早まったのか、曲が終わってからインサート、俺の記憶では"Be Happy"が抜けてた気がw 最前が手の届く距離だったので皆に握手を交わすカヴァとメンバー。てか2列目の人の中にも席を飛び越えて前に向かう猛者も。俺は"We wish You Well"が終わり切らない間に席抜けてグッズ売り場へ猛突進(初日のお決まり事)。


Setlists

SE: My Generation

Give Me All Your Love
Ready an' Willing
Can You Hear the Wind Blow - Don't Break My Heart Again
Gambler (Dedicate to Mel, Cozy and Jon)
Love Will Set You Free
Guitar Duel
Is This Love
Steal Your Heart Away - Drum Solo
Ain't No Love in the Heart of the City (Acoustic)
Guilty of Love (Acoustic)
Forevermore
Fool for Your Loving
Here I Go Again

Encore
Still of the Night

Outro: We Wish You Well
SE: Always Look on the Bright side of Life




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Tシャツは5種で各4000円。右はB、裏はツアデ。左はD、同じくツアデ。
ツアーパンフは2000円だったかな?迷わずサイン入り5000円のほうに手がw

オレンジのがシルクスクリーンタッチポスター、サイン入り4000円のみ。素材や印刷はあんまよろしいものとは言えない(俺には価値わかんない)。

あ、言っとくけど別にサインがほしいわけじゃないよ、腐るほどあるしw
せっかくサインしたのが高値で売れ残ったりでもしたら忍びないから買ってるだけで(爆)。

あとはワードレコーズが出店。CDはもちろん、なぜかパープルやディオのTシャツまで売ってる(謎)。で、「メイド・イン・ジャパン」ボックスを定価で買うと直径2.5センチのエンブレム・メダルがもらえるとのこと。その告知チラシ。




本編が90分に満たなかったということは後で思い出しながら気づいた。
でも俺的にはこれ以上何を望む?"Love ain't No Stranger"くらいだよ、っていうくらいのベスト選曲で、しかも常連曲にはさまざまな工夫が凝らされていた。

問題はどんくらいの時間、何曲プレイされたかじゃない。どれだけそのセットリストに演者の想いが込められているか?その凝縮された内容をどれだけ的確に感じ取れるか?のほうが重要であることを、この初日公演を観て思った。

まぁ、前回同様曲を継ぎ足す「うなぎのたれ」的な味わいも見せてくれる可能性もありし、ともかく今始まったばかりだ。