一振入魂

ホワイトスネイク・デフレパードの最強タッグ・ツアー開始。
まずレップスとは別のエントリーにして、レップスは従来通りツアー最後に総括することをお断りしとく(え?でも以前もあんましてないですが汗)。


10/23 24 東京・日本武道館。

東京は台風でもないのに大雨状態。うーん、さすがストームブリンガー「雨男」KINO(汗)。先月のプリーストもそうだったし、過去を振り返ると06年の広島・仙台、03年の国際フォーラム、90年の横浜、きりがない(苦笑)。97年の時は福岡以降を台風と一緒に北上したっけ(爆)。

会場に着いたのが18時。ホントはもっと早めに行って場外グッズ売り場に並ぼうと思ったが、会社でかけ間際にアレコレあったり、ホテルにチエックイン後のサウナで思いのほかゆったりしすぎたのでギリギリに。

売り場は結構列をなしてた。大荷物になることは予想されたので今日はとりあえず売り切れ必至なモノを最優先さすことに。「レップスAのMサイズ2枚」「ホワイトスネイクのAからEまでMサイズを2枚ずつ」「サイン入りプログラムまだある?じゃあソレ」「あとタオル2枚」。ウドーの販売では客の目の前に商品を置き去りにしないというルールがあるらしく、いちいち全部その都度商品抱えて取りにいくので大変そうだったw 精算時も電卓で2回確認の計算。「袋小さいんですが何枚御入用ですかね?ここで入れていきましょうか?」えらい気遣われようだったが、後ろの待ち列が気になったので「いつもどおり自分でできるから」と全部を小脇に抱えて外へ。


時計を見ると18:18。まだちょっと早いかな?と思ったが会場入りして一服。最中にhamaが既に着席とのメールが入ったので席に向かうことに。彼、今回は大阪まで行くし気合入ってるなぁって感心w

今回、中央に「花道」がある関係上、B9ブロックが一番右側、席も後方から数えると3列目だったんで、一瞬PRT先行を呪ったがw、思ったほど距離を感じなかった。武道館自体広い会場だとは言えないのでまずはひと安心。KINO「で、今日はどっちがトリなの?」hama「見りゃわかるじゃんw」ステージを見るとWSのロゴが。たしかにw彼らが先発なのね(汗)。しばらくしてみわっち到着。さぁ、これで有史以来最強(最悪?)のスネイク馬鹿トリオの完成である(猛爆)。

19時を5分おして、最近のお決まりであるザ・フーの"My Generation"が流れるといよいよスタートの合図である。赤いカーテンが左右に開くと後方スクリーンが現れ、中央にWSのライオン・ロゴが!。。。いや、そのカーテン部も実はCGで結局全スクリーンの1/3の部分しか使わしてもらってないってことを後で知りましたが(爆)。

曲の終了と同時に客電が落ち、2002年以降のオープニングSEが。"Are You Ready!!"の掛け声でライトがステージと、花道の先端にいるカヴァを照らし出す。すっげー、ホールで観てるくらい近い場所じゃん!いつものマイクスタンドを垂直に立てるポーズ、今回結構長い時間。いきなり勃起率全開かよ!

会場に手拍子をあおって"Best Years"のドラムが始まる。はっきり言って両方のテンポが合ってなかったけど許すw なんせ今回この曲が4回聴けるだけでツアー費20万の元が取れると思ってるようなもんだから(爆)。ダグの渾身のソロもアルバムどおりで素晴らしい。

続いて"Is The Song for Ya!"の掛け声とともに"Fool For Your Loving"。普段はラスト近くに持ってくるこの名曲で一気にテンション全開さす。前半をレブ、後半をダグがソロを引き継ぐ。相変わらずレブちゃんは(DVDの"Give Me..."みたいに)イっちゃったような顔してかき鳴らし、気合十分。

大歓声の中で曲を終え、カヴァが「ドモアリガト、トーキョー!ウゲンキデスカ?」といつものMCを始める。「前回のブドーカンでは誕生日を一緒に祝ったね。今回新曲を携えて戻ってこれて喜びこの上ないよ。僕の友人であり弟であるこの男が新しい曲を紹介するよ!」と、ダグが"Can You Hear The Wind Blow"のリフを奏でる。非常に情感ある歌詞を安定した唱法で、実に安心して曲に身を任せられた。

「カンパーイ!今回はワイフと息子ジャスパーが一緒だよ。彼は12歳になって初めての日本。彼にも乾杯」そか、俺、ジャスパーってソロ直前に生まれたとばかり記憶してたけど、「レストレス」直前だったんよな。大きくなったのね。「次の曲はメル・ギャレーとの思い出に捧げるよ、みんなも一緒に歌ってくれ」と始まる"Love Ain't No Stranger"。実際はいろいろ確執があったみたいだけど、この名曲は彼なくして生まれなかっただろうし、今もこうした前振りで曲を紹介してくれたカヴァは「いい人」ですw

絶叫に続いて手拍子をあおり"Lay Down Your Love"。このアンセム、冒頭のコーラスが美しいよな。まるでアサヒ・スーパードライのCMみたい(爆)。ところが、ここでダグのギターにトラブル発生、何度も出ては引っ込んでるうちに間奏部へ。結局レブがそのままソロを披露するという、レアかつナイスなフォローだった。その動じない姿からプロフェッショナルさが伺えた。

その後のMCで"Stormbringer", "Crying In The Rain"って言って、すわ演るのか?と期待させたが、要は「雨」にまつわる曲を挙げて自分が雨男と言いたかったらしいが。。。すんまへん、わしです m(_ _)m それにスツールが用意されてダグがアコギ抱えて花道出てきたんでそれもなかろうw そしてはじまった"The Deeper The Love"はもちろん「スターカーズ・イン・トーキョー」ヴァージョン。生で聴くのは90年武道館のアカペラ以来、しかも今回フルで聴けて感動ひとしおである。「ライヴ...イン・ザ・シャドウ・オブ・ザ・ブルーズ」に入ってたエレクトリックでもよかったけど。深みあるヴォイスを堪能するにはやっぱアコースティックだね。

間髪入れずに"Is This Love"のイントロが重なり、会場が愛に包まれる(微笑。もっと下品に表現しよか?会場は下半身を濡らした女性たちの愛液の匂いで。。。以下自粛)
最後の〆がいつもの"'Cos it really got a hold on me"の歌い込みじゃなく「ドモアリガトー、トーキョー!」だったのが意外。

続くギター・ソロ・タイム。おなじみダグが最初に。これが延々続くのかと思いきや、ほどなくしてレブが登場。なんと交互にソロを展開。それが半端なく壮絶。オフィシャルに大雨の野外ステージでの映像があるけど、この日もホワイトスネイク有史に残るハイ・テンションぶりだったと思う(この件は後でまた触れる)。

続くこの位置は久しく"Crying In The Rain"だったが、新曲の"A Fool In Love"に置き換わる。ブルーズ・フィーリング溢れる、てかブルーズそのもののコレも中盤以降が同じように盛り上がり、遜色のない曲なんで文句なし。それにトミー(・アルドリッヂ)が参加してないあの曲は聴いても意味ないだろうしw たしかにこれまでのテンションに比べると「中弛み」を誘発さす曲かもしれないが。。。"Judgement Day"よりはマシ?と言えばみんな頷くかも(猛爆、なんであの曲が忌み嫌われる?悲しいですが俺もDVDでは飛ばしますw)初日の出だしはそのまま唄ってたような気がしたが、2日目はカヴァがマイク前でブルーズ・ハープを持つような手をして、その中に声を発して、アルバムみたいなSPレコードが鳴ってるような雰囲気を出してたとこに工夫が見られてさすがだ。

場面は再びアコースティックへ。ダグのスツールをして「彼のケツにぴったし合わせてあるんだぜ!」と、穴があいてる部分に下から指をつっ込んでは出して遊ぶおちゃめなカヴァw でも次に始まった"Ain't Gonna Cry No More"は真剣そのものでオールド・ファンの頬を濡らしたことでしょう。俺、間違って" Cry No More 「Again」"って歌ってましたがw(Todayだよ)

そして外せない"Ain't No Love In The Heart Of The City"。始まっていきなり"Town"のほうをこっちに振る。多分、これで後半のリフレインを何回にするか見積もったんだと思う。この日は("City","Toun","pity","around"を1回と数えて)2回だった。それでもいつもの半分以下。ちょっと肩透かし。それより最後の歌い込みを外して間髪入れずに"Give Me All Your Love"へのメドレーという展開が始めてで面白かった。どこにも愛がないからくれってか?(爆)"I am blinded by your smile"からのたたみこむ部分が気合入ってた。

あとはたたみこむように"Here I Go Again"、そして"Still Of The Night"。誰もが知るナンバーである。隣が「はえーよ!まだ終わっちゃダメ!」ってうるさいが、しょーがないw
"Here"は"To walk along the lonely street of dreams"を歌わせたのがユニークだった。あと、バンドの名前だけの簡単な紹介が入ったのもこの曲のラスト。"Still"のほうはまさに圧巻だった。レップス・ファンをも丸のみにしようとする蛇の気迫。別れの挨拶は前回同様"Be safe, be happy, an' don't anybody make afraid"だった。最後には"We Wish You Well"もあって感動した。

88年から見出して7度目のツアーになるが、「ほぼ10年に一度しか新曲をプロモートするツアーをしない」(苦笑)状態にあって、交互に新曲を挟む構成、アコースティックでもレアな曲を取り上げ、すごく新鮮だったし、これこそライヴの醍醐味に違いない。
カヴァも終始ご機嫌に見えた。

今回のタイトルは。。。彼、たまに客席に向かってバットを振るしぐさをするんだが、この日はステージ左側に対してやってた後ろ姿を見逃さなかったもので。。。(爆、カヴァしか見てなくてもいいだろが!)

まったく非の付けどころがなかった。だから「期待していいよ」と書いた。